オンチェーンデータ分析のArkham(アーカム)によると、ブータン政府の投資部門は、過去1週間で2度の大規模なビットコイン(BTC)の移動を行った。今回移されたのは、国営マイニング事業を通じて採掘された約2200万ドル相当のビットコインだ。それらは1月30日に約830万ドル分、2月4日に約1400万ドル分が複数の取引所やマーケットメーカーに送られた。
こうした動きは、暗号資産(仮想通貨)価格の下落と厳しいマイニング環境の中で行われた。ビットコイン価格は2025年10月に記録した史上最高値12万6080ドルから、現在は40%以上も下落し、7万ドル付近で推移している。今回、直接的な売却は確認されたわけではないが、同国が数カ月にわたって活動を停止していたこととは対照的だ。ブータンのビットコイン保有量は2024年10月時点での1万3295BTCから、現在は約5700BTCにまで減少した。これに伴い、国家別のビットコイン保有量ランキングでも第7位に転落している。
ブータンのこうしたビットコインの移動は、大口保有者の戦略変化を象徴している。国家や上場企業、マイニング企業にとって、ビットコインはもはや「静的な準備資産」ではなく、市場のストレス時にバランスシートを調整し、流動性を確保するための「戦略的なツール」として活用されている実態が浮き彫りとなった。
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