北朝鮮当局は、国家銀行から不正に盗み出した資金を暗号資産を通じてマネーロンダリングしたとして、元軍関係者を含むハッカー集団を逮捕した。
Daily NKの報道によると、平壌の匿名情報筋が伝えたところでは、本件のグループは朝鮮労働党中央銀行および対外貿易銀行の内部システムに侵入し、外貨や国家貿易資金を横領した上で、その資金を海外の暗号資産ウォレットに移動させていたとされる。
この報道内容は独自の検証はなされていない。
同報道によれば、中国のブローカーが不正に得た資金を米ドルや人民元に換金していたという。新義州や慧山の国境都市にいる関係者が暗号資産を現金に即時換金し、グループは発覚を回避するために資金を小口に分けて送金していた。また、暗号化されたメッセージアプリや未登録の電話、中国の無線機器を利用していたと伝えられている。
北朝鮮国家情報庁は、7月12日に平壌で容疑者を逮捕した。逮捕のきっかけは、国外からの不審な外国通貨支払い承認の不一致や疑わしいIPアドレスの動向を察知したこととされる。
このマネーロンダリングの手法は、北朝鮮のハッカー集団が盗んだ暗号資産を現金化する際に用いられる方法と一致している。
また、多国籍の制裁監視報告書によれば、中国の店頭取引業者や金融機関が、平壌に関連するオペレーターによる盗難暗号資産のフィアット通貨換金において重要な役割を担っていると指摘されている。
Chainalysisのデータによれば、2023年に北朝鮮のハッカーは過去最高額となる20億ドル相当の暗号資産を盗み出したとされる。さらに、TRM Labsの推計では、今年4月までに発生した暗号資産のハッキングや詐欺による損失の76%が北朝鮮勢によるものであると見積もられている。
