人工知能企業Anthropicが開発した新型AIモデル「Claude Mythos」の大規模流出を受け、ソフトウェア関連銘柄および暗号資産が急落しました。
このモデルは、ソフトウェアの脆弱性を迅速に特定し悪用する能力を持つことから、サイバーセキュリティ上のリスクを大幅に高め、サイバー軍拡競争を加速させる可能性が指摘されています。
Anthropicは、これまで自社が公開したモデルよりも高性能な新たなAIモデルのテストを開始したと、Fortuneが報じました。同社によると、このモデルは性能面で「段階的な飛躍」を示しており、「当社が構築した中で最も高性能なもの」であるとしています。現在は、少数のアーリーアクセス顧客グループとともに、その挙動とリスクを評価するテストを実施中です。
この報道を受け、パロアルトネットワークス(PANW)、クラウドストライク(CRWD)、フォーティネット(FTNT)などの銘柄が4%~6%の下落を見せました。加えて、幅広いソフトウェア関連銘柄を含むiShares Expanded Tech-Software Sector ETF(IGV)も2.5%下落しています。
また、この流出が要因の一つとなり、数時間前に70,000ドル近くまで上昇していたビットコインは66,000ドル台まで反落しました。
Fortuneの報道によれば、モデルの詳細はAnthropicのデータストア内で誤って公開された内部資料を通じて明らかになりました。Anthropicのブログに関連する約3,000件の資産がオンラインで閲覧可能となり、未公開のドラフト発表文や内部コンテンツも含まれていました。
流出ファイルの中には、「Claude Mythos」という名称のドラフトブログ記事もあり、このシステムが深刻なサイバーセキュリティリスクをもたらす可能性を警告。特にソフトウェアの脆弱性を特定し悪用する能力に言及していました。
現在AnthropicはOpus、Sonnet、Haikuという3つのモデル階層を展開しており、それぞれサイズ、コスト、性能で差別化されています。流出資料は同社が新たに「Capybara」と呼ばれるモデル階層を開発中であり、これは現状最も高度なOpusを上回る規模と知能を持つものであることを示唆しています。
