今月に入りビットコイン(BTC)が約15%の上昇を見せているものの、この上昇だけでは、昨年10月に始まった弱気相場からの脱却を確信するには十分ではないと指摘する業界関係者もいる。ビットコインは依然として過去最高値から約40%低い水準にとどまっているためだ。
さらに大幅な下落が今後起こる可能性も存在し、匿名の予想者の中には40,000ドルへの下落を見込む声もある。これは過去最高値から約70%の下落に相当する。しかし、ビットコイン・アナリストのJames Check氏はこのような動きは生じにくいとし、Xへの投稿の中で統計的には極めて異例の事象であると述べている。
Check氏は「弱気派が40,000ドルを望むなら、あえて言わせてもらう。最終的に彼らが正しい可能性はゼロではないが、9つの指標(テクニカル、オンチェーン、トレンド、短期、長期などを含む)による平均回帰モデルで評価すると、それは0.4パーセンタイルに該当する。2011年に2ドル未満で取引されていた時よりも低い水準だ」と指摘した。
ビットコインは昨年10月に126,000ドルを超えた後、今年2月までに50%超の下落を見せ、およそ60,000ドル付近にまで落ち込んだ。しかしその後は価格が安定し、記事執筆時点では78,000ドル前後で取引されている。
Check氏は弱気派の予測に対して、より慎重な検証が必要だと呼びかけている。彼が言及する「Bitcoin Mean Reversion Index」は、200週移動平均、実現価格、パワーロー・トレンド、複数の出来高加重平均価格指標など主要な評価指標を平均化した複合モデルだ。この指数はビットコインの価格を歴史的なパーセンタイル基準で評価している。
このモデルに40,000ドルを当てはめると、ビットコイン価格は全日次終値の中で0.4パーセンタイルに相当し、極めて稀なイベントとして分類される。Check氏は「これは主要な指標すべてに対して意味のある乖離が生じる水準だ」と述べている。
比較のために述べると、彼によればこれは2011年にビットコイン価格が2ドルを下回った時と同等の相対的な低水準であるという。一方、現在の価格は約31.5パーセンタイルに位置しており、歴史的に見て弱い水準ではあるが通常の調整範囲内にある。
Check氏はさらに、「市場においてゼロ確率の事象は存在しない」が、「これが実現するならほぼ前例のない結果となるだろう」と締めくくった。
