Tyler Winklevoss氏とCameron Winklevoss氏が率いる暗号資産取引所Geminiは、規制されたデリバティブ及び予測市場への展開を目指し、新たに関連ライセンスを取得した。これらは暗号資産分野で最も成長著しいセクターにあたる。
Cameron Winklevoss氏とTyler Winklevoss氏が運営するGemini Space Station(GEMI)は、米商品先物取引委員会(CFTC)よりデリバティブ清算機関(DCO)ライセンスの承認を受けた。これにより同社は規制されたデリバティブ取引市場および暗号資産分野で最も競争が激しく急成長している予測市場への参入が可能となる。
今回の承認を機に、Geminiはこれまで外部プロバイダーに依存していた取引の清算と決済を自社内で完結できるようになり、予測市場商品の機能面や拡張の方法においてより高い管理権限を持つこととなる。
この発表を受け、Geminiの株価は約7%上昇した。
予測市場は暗号資産分野における急成長領域の一つであり、2025年の取引量は前年から300%超増加し635億ドルに達した。また、DeFiデリバティブプラットフォームのHyperliquidもKalshiやPolymarketといった既存事業者との競争に備えており、ウォール街もこの分野への参入を進めている。Roundhill Investmentsは2024年5月5日に予測市場に連動する米国初の上場投資信託(ETF)を投入する予定で、他にも2つの資産運用会社が類似の商品を準備している。
今回のDCOライセンス取得は、Geminiが関連会社のGemini Titanを通じて既に2025年12月に予測市場を開始していることに続くものである。Gemini Titanは以前にCFTCから指定契約市場(DCM)認可を受けている。
DCMとDCOという両方のライセンスを獲得したことで、Geminiはスポーツ、暗号資産、先物、オプション、イベントベース契約をまたぐフルスタックの取引エコシステムを提供できる体制が整ったと同社は説明している。またGeminiは米国のユーザー向けに暗号資産先物、オプション、パーペチュアル取引の拡大も視野に入れている。
Cameron Winklevoss氏は声明で、「Geminiのマーケットプレイス拡大における重要な節目であり、これは金融サービスの“スーパーアプリ”を目指す更に広範な取り組みの一環だ」とコメントした。
今年2月にはGeminiが予測市場分野へ参入し米国市場に特化する方針を示していた。この際、同社は英国、欧州連合、オーストラリアからの撤退を発表し、約25%の人員削減も実施している。
創業者らは「現実として米国は世界最大の資本市場を抱えており、Geminiにとって米国は常に中心であった」と述べ、加えて「現段階の見解では予測市場は既存資本市場と同等かそれ以上の規模に成長すると考えている」と説明した。
