今週、XRPの価格は大幅に上昇し、2024年11月以来の好調な週間パフォーマンスが見込まれている。これは米財務省の発表を背景に、イールドカーブコントロール(YCC)への期待が市場で高まったことによるものだ。
決済特化型暗号資産であるXRPは、米財務省による超長期債券の買い戻し実施により、金融緩和の一形態であるYCCへの期待が強まり、週間での最高の上昇率を示している。
CoinDeskのデータによれば、XRPは今週の月曜日以降に51%上昇し、価格は1.50ドルに達した。この上昇率は、ビットコイン(BTC)が22%、イーサリアム(ETH)が30%、ソラナ(SOL)が28%の上昇と比較しても突出している。
XRPの好調は、それまで市場全体の反発に遅れを取っていた状況を覆す形で訪れ、先物市場では大量のベア(売り)ポジションの解消が進んでいる。Coinglassのデータによると、今週は約20億ドルに上るショートポジションが清算された。
この動きは、米財務省が9月9日から11月4日にかけて、従来の20億ドル上限を2倍に増やし、40億ドル超の超長期債券(10〜30年)の買い戻しを複数回行うと発表したことに端を発している。
この措置は世界最大の債券市場における流動性管理の一環であるが、発表の時期から利回りの上昇抑制を狙ったものとの見方がCoinDeskの6月9日付記事で示されている。
実際、長期債の利回りは今週初めに2007年以来の高水準に達し、新たな財政債務の増加を阻み、金融市場のリスクテイクを抑制する要因となっていた。
そのため、今回の発表はイールドカーブコントロールへの期待を喚起し、リスク資産全般の上昇を後押しした。イールドカーブコントロールとは中央銀行が10年物などの長期債利回りに上限を設け、その水準を維持するために債券を買い入れる政策である。
過去には日本銀行および米国がこの政策を実施し、金融市場でのリスクテイクを促進してきた。
それでも、XRPの今回の価格上昇は、昨年7月の史上最高値3.65ドルから約1ドルまで下落した厳しい弱気相場からの回復率は20%にとどまり、本格的な強気相場の形成にはまだ時間がかかると見られている。
