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暗号資産市場の最新動向をまとめるカテゴリです。ビットコイン、イーサリアム、アルトコイン、ETF、資金流入、価格変動、取引量、マクロ経済の影響など、暗号資産マーケットに関する重要ニュースと分析を掲載します。

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「エスクリプトエナジー」へ社名変更、創業80年の金属老舗──1000ビットコイン保有目指す

1946年の創業以来、ニッケルなどの金属製品の販売を行ってきた東証スタンダード上場のエス・サイエンスは12月15日、商号を「エスクリプトエナジー株式会社(英文名:S Crypto Energy Inc.)」に変更すると発表した。変更予定日は2026年4月1日。 同社は7月より暗号資産(仮想通貨)投資事業へ参入しており、今回の変更は「暗号資産トレジャリー企業としてさらなる事業規模及び認知拡大のため」としている。 これに伴い定款の事業目的も刷新され、暗号資産の投資・運用、デジタル資産を用いたトレジャリー運用に関する助言業務、マイニングおよびブロックチェーンインフラの構築などが上位に追加された。 また同日、ビットコイン(BTC)投資枠の拡大も発表された。従来設定していた年間96億円の投資上限額を撤廃し、中期的目標として1000BTCの保有を掲げる。同社は既に約50億円規模のビットコインを取得済みとしている。 なお、同社は4月に「クリプトアセット事業開発担当室」を設立。「青汁王子」ことインフルエンサーの三崎優太氏が同室長に就任している。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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CoinDesk JAPANから「NADA NEWS」へ──2026年、独自ブランドとしてリニューアル

メディア、コミュニティ、インデックスを統合した “日本の投資家・ビジネスパーソン向けのデジタル資産市場の情報インフラ” へ進化 CoinDesk JAPANは2026年、「NADA NEWS」に生まれ変わります。 N.Avenueは、2019年より世界最大級のWeb3メディア「CoinDesk」の公式日本版として運営してきた「CoinDesk JAPAN」を、2026年より当社独自ブランド「NADA NEWS(ナダ・ニュース)- New Atlas for Digital Assets –」へリブランディングします。 N.Avenueはこれまで、Web3の情報流通を支えるメディア事業に加え、国内最大規模の企業向けコミュニティ「N.Avenue Club」や、各種イベント開催を通じ、市場形成を支援してきました。 今後は、創業以来培ってきた国内外のネットワークと情報収集力を基盤に、独自取材の拡充とともに、米CoinDeskを含む複数の海外ソースを活用し、日本市場に最適化された新しいメディアとして進化します。 リブランディングは、今後の法整備やETF解禁などにより訪れる「日本のデジタル資産市場の本格的な幕開け」に向け、メディア、コミュニティに加え、日鉄ソリューションズと資本業務提携のもと共同開発中の暗号資産インデックスを統合し、日本市場に最適化された投資家・ビジネスパーソン向けの情報提供基盤の構築を目指すものです。 なお、CoinDesk社とのブランド契約は終了いたしますが、広告記事を含むこれまでの当社作成記事は新サイトに引き継がれ、今後も一部CoinDeskコンテンツの「NADA NEWS」への配信及び、CoinDesk.comへの広告出稿代理店や、カンファレンス「Consensus」との連携は継続します。 【ブランド名「NADA」に込めた意味】 「NADA(ナダ)」は “New Atlas (for) Digital Assets” (デジタル資産の地図)の頭文字から名付けられており、2018年の創業以来掲げてきたミッション「価値革命時代の地図とコンパスになる」というコンセプトに基づいています。 【NADA NEWSとしての進化】 ・N.Avenue Clubを中心とした市場対話の拡張と、独自取材の強化 ・海外ソースを組み合わせたハイブリッド編集 ・暗号資産インデックスと連携したデータ統合型メディアへの進化(2026年春頃リリース予定) 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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暗号資産ETF、2028年解禁へ──税制改正と同時施行で調整

暗号資産(仮想通貨)税制の「申告分離課税」への移行が2028年1月までずれ込む見通しとなったことを受け、暗号資産ETF(上場投資信託)の国内解禁についても、同時期まで先送りされる公算が高まっていることが18日、業界関係者への取材で明らかになった。 金融庁の動向に詳しい業界関係者は、当局とのやり取りを明かし、「(担当者は)税制改正と同時期のETF解禁を考えている、と言っていた」と語った。 同関係者はその理由について、「仮に法改正(金商法改正)と同時にETFだけが先行して解禁されれば、ETFは他の金融商品と同じ20%の税率が適用されることになる。その一方で、現物取引だけが雑所得・総合課税のまま取り残される。これが最悪のシナリオだ」と指摘した。 そもそも、最大55%に達する現行の税負担を回避できる「税率20%の暗号資産商品」として、ETF解禁は投資家から強く待望されてきた背景がある。 同関係者は、もしETFのみが先に解禁されれば、こうした税制メリットを求める資金が一方的にETFへ流れ、現物取引を行う意義が失われてしまう事態を危惧した形だ。 さらに当局は、国内で組成されるETFと、米国などの海外で組成されるETFを「同時解禁する」方針であるという。 米国では2024年1月のビットコインETF承認以降、最大手ブラックロックの関連商品だけで割り当て額は1000億ドル(約15.5兆円)規模に迫り、ビットコイン総供給量の3%以上を保有するまでに急拡大している。 国内の体制が整わないまま海外ETFのみが先行して購入可能となれば、日本の投資家の資金がこうした巨大な米国市場へ一気に流出し、実質的な円売り圧力となることは避けられない。海外資産に対して、日本当局による投資家保護が及ばないという課題も残る。 一方、国内事業者もすでに準備を進めている。SBIホールディングスは、7月の決算説明会で「SBI・ビットコイン/XRP ETF」という具体的な商品案を公表。「当局の認可が得られ次第、組成」する方針を打ち出した。国内勢は、解禁の号砲が鳴れば即座に商品を提供できる体制を整え、市場開放の時を待っている。 当局が「内外同時解禁」の方針を重視していることは、直近の事例からも見て取れる。 金融庁は今年10月末、海外の暗号資産ETFを原資産とするデリバティブ商品の国内提供について「望ましくない」との見解を示した。これを受け、IG証券は11月、前述のブラックロックなどのETFを参照するCFD(差金決済取引)の取扱い終了を余儀なくされている。 基本路線は「税制とのセット解禁」で固まりつつある。ただ、取材に応じた同関係者によると、ある政界関係者は「ETF解禁が(税制改正に)先行する可能性もゼロではない」と漏らしていたという。 情勢は流動的な側面を残すが、投資家保護と市場の公平性を最優先する現状の方針からすれば、新税制への移行が見込まれる2028年1月での解禁となる可能性が高い。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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国税庁、暗号資産調査で46億円追徴──税制改正の調整が進む中で厳格姿勢

国税庁は12月11日、令和6事務年度(2024年7月~2025年6月)における所得税および消費税調査等の状況を公表した。 重点項目の一つである暗号資産(仮想通貨)取引に関しては、調査件数および追徴税額ともに前年度を上回る結果となった。 同庁の公表資料では、調査区分についての具体的な定義も示されている。それによると「実地調査」とは、高額・悪質な不正計算が見込まれる事案を対象に行われる深度ある調査を指す。 とりわけ「特別調査」については、多額の申告漏れが見込まれる個人を対象として、1件当たり10日以上を目安とする相当の日数を確保して実施されるものと説明されている。 [国税庁から] 当該事務年度において、暗号資産取引を行う個人に対して実施された実地調査(特別調査・一般調査)は613件であり、前事務年度の535件から14.6%増加した。 これらの調査によって把握された申告漏れ所得金額の総額は156億円、加算税を含む追徴税額の総額は46億円に達した。 特に追徴税額の総額は前年度の35億円に対し、対前年比131.4%の大幅な増加を記録している。 1事案あたりの追徴税額が高額である傾向も続いている。今回の調査における1件当たりの平均追徴税額は745万円となり、前年度の662万円から上昇した。 この数値は、所得税の実地調査全体における平均額299万円と比較して約2.5倍の水準にあり、暗号資産関連の事案では高額な修正申告に至るケースが多いことが示された。 なお、1件当たりの申告漏れ所得金額は平均2538万円であった。 一方、暗号資産税制を巡っては大きな転換点を迎えつつある。 政府は、暗号資産取引による所得への課税方式について、現行の最大55%となる総合課税から、一律20%の申告分離課税へ移行する方向で調整を進めており、2025年末にまとめる税制改正大綱への反映が見込まれている。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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「ビットコインは買わない」──老舗トイレメーカーが挑む、調達30億円DeFi全振り「トレジャリー戦略」の全貌

創業300年を超える歴史を持つ衛生陶器メーカーを中核とする、ASAHI EITOホールディングス。同社は11月、暗号資産トレジャリー事業(DAT:Digital Asset Treasury)への参入を発表した。 その事業内容は、メタプラネット社に代表されるような「ビットコイン(BTC)の保有」ではない。 イーサリアム(ETH)とソラナ(SOL)、そして「Uniswap」や「Jupiter」といったDEX(分散型取引所)を活用した流動性提供(LP)を行うというものだ。 同社が11月21日に開示した資料によれば、第三者割当による新株予約権等の発行で調達する予定額は約30億円。そのうち約27億円を暗号資産の購入および運用費用に充当する計画だ。 2025年8月末時点での同社の連結総資産が約26億円であることを踏まえると、財務構成を大きく変える投資判断となる。 老舗製造業グループが、DeFi(分散型金融)の領域へこれほどの規模で資金を投じる背景には何があるのか。同社管理本部経営企画部マネジャーの森本氏へのインタビューと開示資料から、その意図と運用体制をレポートする。   製造業の限界とインカムゲインへの渇望 「本業はトントン近くまで持ち直したが、これからの収益性や中長期的な企業価値の向上を考えると、どうしても限界がある」 取材の冒頭、森本氏はグループの現状を率直に語った。 ASAHI EITOホールディングスは、創業300年の歴史を持つアサヒ衛陶を傘下に持ち、トイレや洗面台などの衛生陶器製造を主力としている。 しかし、グループ全体としては長年、営業損失の計上が続いており、決算短信には「継続企業の前提に関する注記(GC注記)」が記載されている状態だ。 [2025年11月期 第2四半期決算短信より]   「GC(ゴーイング・コンサーン)注記」とは、業績悪化などにより企業が将来にわたって事業を継続できるかどうかに重要な不確実性が認められる場合に付されるものであり、経営の立て直しが急務であることを示している。 国内のトイレ・衛生陶器市場においては、TOTOやLIXILといった巨大企業がシェアの多くを占めている。その中で、製造業単体での爆発的な成長を図ることは容易ではない。 [トイレ製品ラインナップ:アサヒ衛陶HPから] 「本業については、大手さんとは規模感からしたら『ゼロが3個違う』状態。長年やってきた中で、製造業でまた何かをするという考え方はなく、『金融』の括りの中でリターンを取れてフロー(収益)が生まれるものを考えてきた」 同社が求めたのは、単なる資産の保全ではなく、枯渇するキャッシュフローを補うための強力な「収益源」であった。 円安や原材料高騰に翻弄される製造業のリスクヘッジとして、法定通貨以外の金融資産、それも高い利回りを生む資産を持つことは、生存のための必須条件となっていたのである。 「ビットコインは既に多くの企業が扱っている」 多くの企業が財務戦略として暗号資産を導入する際、まずは「デジタルゴールド」としてのビットコイン保有から入るのが定石だ。 しかし、アサヒ衛陶のポートフォリオに「BTC」の文字はない。その理由を問うと、森本氏はこう答えた。 「一番分かりやすい理由は、ビットコインはいろんな企業が既に主な投資及び保有対象として公表しているからだ。後出しでは独自性もインパクトもない」 そしてもう一つの、より本質的な理由は「インカムゲイン(利回り)」への渇望だ。 ビットコインは保有しているだけでは金利を生まない。対して、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)銘柄であるイーサリアムやソラナは、ステーキングやレンディング、そして流動性提供を行うことで、保有量に応じた報酬を得ることができる。 開示資料には、ETHとSOLをそれぞれ約50%ずつの比率で取得し、運用を通じて「年間利回り5〜20%程度」を目指すという、上場企業の計画としては極めて野心的な数値が明記されている。 [IR資料から] 「安定性や流動性、規模で言えばやはりイーサリアムだ。ただ、今後の成長性や資産としてのレバレッジ、そしてリターンを考えたら、ソラナの方がより攻撃的。この2つのバランスを取って注力しようと判断した」 価格上昇(キャピタルゲイン)のみに依存するのではなく、保有資産を活用して着実に収益(インカムゲイン)を積み上げる。この「実利」を追求した結果が、今回の脱・ビットコイン戦略であった。 「年利20%」を見据える流動性提供とは ここで、同社が主力事業として掲げる「流動性提供(Liquidity Providing:LP)」について、その仕組みを整理しておきたい。 通常の中央集権的な取引所(CEX)とは異なり、管理者のいないDEXでは、ユーザー同士が直接売買を行うのではなく、「流動性プール」と呼ばれる資産の貯まり場に対して売買を行う。 このプールに資産(通貨ペア)を預け入れ、市場に流動性を供給する役割を担うのが「流動性提供者(LP)」だ。 LPは、トレーダーが売買するたびに支払う取引手数料の一部を報酬として受け取る。銀行預金のような固定金利ではなく、取引が活発であればあるほど実質利回り(Real Yield)が高まる仕組みであり、同社が掲げる「年利5〜20%」はこの手数料収入を原資としている。 取材の中で、記者は一つの質問を投げかけた。 日本の上場企業がプールを組むのであれば、会計上の管理や計算がしやすい「イーサリアムと日本円(JPY)」のようなペアを想定しているのか、と。 しかし、森本氏の回答は、日本企業の枠に囚われないものだった。 「僕らが専用のプールを作るわけではない。既に流動性が提供されているプール、例えば『イーサリアムとソラナ』や『イーサリアムと他のトークン』、あるいは『ソラナと他のトークン』のペアを活用していく」 DeFiの世界において、日本円(JPY)ペアの流動性は極めて限定的だ。収益を最大化するためには、BTCやETHといった主要暗号資産同士のペアで運用するのが王道である。 同社は、あくまで流動性が厚く収益機会のあるグローバルなプールを選択するという。 さらに森本氏は、運用スタイルについてこう付け加えた。 「単に入れるだけではない。どの価格帯(レンジ)で、どう攻めるかによってリターンは全く変わってくる。そこは投資ファンドのマネージャーのような視点を持ち、外部機関と協議しながら、相場環境に合わせて投資判断を行っていく」 この発言からは、同社がDEXにおいて特定の価格帯に資金を集中させる「集中流動性(Concentrated Liquidity)」のような仕組みを活用し、資本効率を最大化する運用を想定していることがうかがえる。 「収益最大化の前提として、段階的な資金投資、国内取引所やDEXといった複数の取引所への分散、投資対象となる暗号資産の分散による安全性を考えたリスクマネジメントをしっかり行うことも重要だと考えている」 資産を寝かせておくのではなく、市場の変動に合わせてポジションを調整し続ける。その姿勢は、製造業の管理部門というよりは、プロのトレーダーに近い。 ビットポイントとの業務提携 しかし、上場企業がDEXでアクティブな運用を行うハードルは極めて高い。秘密鍵の管理、ハッキングリスク、そして複雑な会計処理と監査対応。社内にブロックチェーンエンジニアを抱えているわけではない同社が、なぜここまで踏み込めるのか。 「社内にこの金融や暗号資産に長けているチームがいるかというと、正直ない。我々はこの分野の専門家ではなく、今は素人であることも事実だ」 森本氏は現状を率直に認める。だからこそ、自前主義にはこだわらず「外部パートナー」を徹底的に活用する体制を敷いた。 その中核となる提携先が、SBIグループのビットポイントジャパンだ。複数の暗号資産取引所から提案があった中で、ステーキング報酬のシミュレーションなど具体的な提案が先行していたことや、紹介の縁もあり、パートナーシップに至ったという。 「セキュリティやリスク管理の観点から、国内大手取引所との連携は必須だ。しかし、それだけではない。DEXのプール運用に関しては、コールドウォレットでの管理を前提としつつ、提携先のツールを使って実行していく」 開示資料には、2025年12月から2026年にかけて約10億円を投じ、その後も段階的に投資額を増やしていく計画が記されている。運用費用として2000万円を計上し、外部アドバイザーや監査対応へリソースを割く。 [IR資料から] 今後の体制について、森本氏は「3カ月から半年で、スケーリングを持った運用チームを組織化する。リターンを取りに行く攻める気持ちと、しっかりとしたリスク管理による安全な運用ができる体制づくりという両面を見ながら進めていく」と構想を語った。 「異質」トークンが入る理由 ポートフォリオの中で異彩を放つのが、ソラナ基盤のトークン「Smart Pocket(SP)」への投資だ。時価総額や流動性が主要通貨に劣る新興トークンを、上場企業がバランスシートに組み込む例は稀である。 [Smart Pocket:CoinMarketCapから] このSPに関連する「Japan DAO」とは、同社の代表や役員を通じて縁があり、事業参入を検討する段階からの議論のパートナーだったという。 森本氏は、日本発のIPコンテンツと連動する同プロジェクトへの関与について、単なる財務運用ではなく、長期的な成長を見込みプラットフォームに対する戦略的な「スタートアップへのシード投資」に近い位置づけだと説明する。 「流動性の安全面を担保できるサイズ感で分散投資していく。むしろそこはSPプラットフォーム内の個別トークンへの戦略的かつ短期的投資などで、上昇時にしっかりリターンを取りに行きつつ、SPプラットフォーム全体的な拡張、長期的な成長に寄与していく」 市場規模が小さいことを認識した上で、あえてリスクを取り、収益機会を模索する。エコシステムの成長を支援しつつ、トレーディングの観点も併せ持つ投資戦略だ。 老舗企業に暗号資産アレルギーはなかったのか 今回の資金調達スキームにおいて、行使価額修正条項付新株予約権(MSワラント)の引受先に選ばれたのは「EVO FUND」だ。 同ファンドは、メタプラネットやリミックスポイントなど、暗号資産活用を掲げる日本の上場企業の資金調達において、引受先としてたびたび登場する存在である。 また、創業300年の老舗企業でありながら、社内的なハードルをクリアできた背景には、同社の株主構成という特殊事情があった。 「弊社はガス事業を含めてシェアをお持ちいただいている主要株主が多く、その中には中国系の関係者が多くいらっしゃる」 森本氏によれば、こうした株主層は暗号資産に対するアレルギーが少なく、相場下落前の説明段階ではむしろ「行け行け」というムードですらあったという。 そして、同社が見据えるのは「トイレ」とのシナジーではない。今回、同時に資金調達の目的として掲げられた新規事業「希ガス(半導体・医療用ガスなど)」との融合だ。 「正直、トイレの便器と暗号資産のシナジーはない。しかし、希ガス事業は違う。様々な産業で必需品でありグローバルで大きな需要と流通マーケットが対象となる希ガスのトレーサビリティや、将来的な決済手段、先物取引において、ブロックチェーン技術との親和性はある」 新規事業である希ガスの日本国内に加えグローバルな輸出供給網において、そのトレーサビリティ管理や将来的な決済手段として、Web3の技術を実装していく構想だ。 トイレメーカーが挑むトレジャリー戦略:まとめ 総資産と同規模の資金を調達し、その大半をDeFi運用へ振るという財務戦略。円安や資材高騰といった構造的な課題に直面する日本の製造業にとって、この異例の挑戦は、現状打破の希望となるか。 もっとも、国内の「暗号資産トレジャリー(DAT)」を取り巻く環境は厳しさを増している。 リミックスポイントはWeb3関連事業への投資中止を発表。ネイルサロン運営のコンヴァノも、相場の急変を理由に2.1万BTCの取得計画を事実上撤回し、「本業回帰」を宣言した。 先駆者であるメタプラネットでさえ、2カ月以上にわたり新規購入の報告が途絶えており、mNAV(株式時価総額が、保有ビットコイン価値に対してどの程度評価されているかを示す指標)の伸び悩みや株価の低迷に直面している。 市場に冷ややかな空気が漂い始める中、同社の熱量は対照的だ。 取材の冒頭、森本氏は「我々は今は素人」と前置きした。 だが、「まずは、調達資金のうち約27億円をフル活用して、年20%のインカムゲインを目指す」と目標を掲げ、流動性プールのペア構成やその運用メカニズムについて語る姿は、もはや「素人の域にはない」と記者は感じた。 本資金調達の払込期日は、本日12月8日。 創業300年の老舗トイレメーカーが、長年流れ続けてきた赤字を、DeFiで食い止め、大きな企業価値向上を目指す、大胆な企業変革と収益追求の戦いが始まる。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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暗号資産評価で虚偽記載、金融庁監視委がフィスコ・クシムへ課徴金勧告

金融庁の証券取引等監視委員会(監視委)は12月5日、暗号資産(仮想通貨)発行業者のフィスコに対し、自社発行の暗号資産の価格を不当に吊り上げ、決算上の損失計上を回避していたとして、課徴金1500万円の納付命令を出すよう金融庁に勧告した。 監視委の発表によると、フィスコでは2022年6月期、保有する「フィスココイン」の価格下落に伴い、本来は評価損を計上すべき状況にあった。 [監視委から] しかし、当時の取締役2名が暗号資産交換所「Zaif」で買い注文を繰り返すことで価格を人為的に引き上げた。同社はこの吊り上げられた価格を根拠に資産価値を算定し、必要な減損処理を免れていた。   [監視委から] また、その後の決算においても不正は継続。フィスココインやカイカコインは取引量が激減し、市場での換金が困難な状態となっていたため、会計上は無価値(ゼロ)として処理する必要があった。 ところが同社は資産としての評価額を維持し続け、有価証券報告書の利益を過大に表示していたとされる。 同日にはブロックチェーン関連のコンサルティングを展開するクシムに対しても、1200万円の課徴金勧告が出された。 クシムも同様に、流動性が失われたフィスココインの評価損を計上しなかったほか、子会社株式の売却益を過大に計上するなどの不正会計が認定されている。 これを受け、クシムは同日、勧告事実を認め「課徴金の額について争う意思はない」とする声明を発表した。 同社は不正の主因として、旧経営陣が企業グループ「シークエッジ」の利益確保を行動指針とし、不透明な意思決定を繰り返していたガバナンス(企業統治)の欠如を挙げた。 旧経営陣は既に解任されており、同社は今後、彼らに対する損害賠償請求を含めた法的措置を検討するとしている。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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【速報】ソニーのL2「Soneium(ソニューム)」にステーブルコイン──スターテイルが「スターテイルUSD(USDSC)」発行

スターテイル・グループ(Startale Group)は米時間12月3日、ソニーグループが手がけるイーサリアムレイヤー2「Soneium(ソニューム)」で、ステーブルコイン「スターテイルUSD(Startale USD:USDSC)」を発行したと発表した。 ステーブルコイン発行プラットフォームを提供するM0と連携した取り組みで、Startale Appを通じて、Soneiumに安定性、スケール、流動性をもたらすという。 また、インセンティブシステムとして「STAR Points」も導入、ユーザーのエンゲージメントを加速させる役割を果たすとしている。 リリースによると、スターテイルUSD(USDSC)の主な特長は以下のとおり。 ●Soneium(ソニューム)ネイティブの初の機関投資家グレードのデジタルドル ●Startale AppやSoneiumエコシステムのアプリ内でのスワップとトランザクションを支える安定した通貨 ●ボールトで安全に保管でき、ユーザーは保有資産に対して報酬を得ることができる Startale Group CEOの渡辺創太氏は「USDSCによって、ユーザーは収益を得て、交流し、取引することがいつでも簡単にできるようになる」「私たちはオンチェーン金融を、Startale App上のすべての人にとって直感的で、安全で、報酬を得ることができるものにしたいと考えている」とリリースに記している。 なお、12月1日にはソニー銀行が北米でステーブルコインを発行すると報じられた。 ソニー銀行は、ソニーフィナンシャルグループ(SFG)の中核を担う。SFGはソニーグループの完全子会社だったが、9月に東京プライム市場に再上場し、ソニーグループから独立している。 ソニーグループは、Soneium(ソニューム)を基盤にエンターテインメントに注力してステブルコインを発行。一方、ソニー銀行は金融サービスの一環としてステーブルコイン発行を視野に入れているようだ。 北米を舞台に「ソニー」のステーブルコインがどのような動きを見せ、連携などもあり得るのか、注目される。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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ビットコイン急落で17億ドル超の強気レバレッジ取引一斉清算

ビットコイン価格が8万1,000ドルまで下落するなか、マクロ経済の不安やFRB議長人事を巡る思惑が重なり、過去24時間で総額17億ドル超のレバレッジ取引が清算されました。被害の大半は強気(ロング)ポジションによるものでした。 CoinGlassのデータによると、暗号資産市場は急激な崩壊を見せ、主要取引所全体で16億8,000万ドル相当の清算が発生しています。 約26万7,370人のトレーダーが強制的にポジションを解消され、そのうちロングの清算額は約15億6,000万ドルに達し、全体の約93%を占めました。一方、ショートは1億1,800万ドルにとどまり、下落前のポジションがいかに偏っていたかが浮き彫りとなりました。 被害の中心はビットコインとイーサリアムでした。清算ヒートマップによれば、BTCは約7億8,000万ドル、ETHは4億1,400万ドル超の清算が確認され、最大の単発清算はHTXで発生した8,057万ドルのBTC-USDTポジションでした。これは流動性が高い取引所であっても、過剰なレバレッジが相場反転に耐えられない実例となりました。 清算はパーペチュアル取引を主軸とする取引所に集中しています。Hyperliquidが5億9,800万ドル(うち94%超がロング)で最多となり、上昇期待がいかに強かったかを示しました。次いでBybitが3億3,900万ドル、Binanceが1億8,100万ドルの清算を記録し、いずれもロング主導でした。 清算は、レバレッジ取引者が証拠金不足になった際、取引所が損失拡大防止のためにポジションを強制決済する際に発生します。相場の急変時には、強制売りがさらなる価格下落を招き、さらなる清算を誘発する自己強化的な連鎖反応が生じることがあります。今回もまさにこうした循環が起きました。 トレーダーにとって清算データは、レバレッジの集中状況やリスクの洗い流し度合いを示す重要な指標です。大量のロング清算は、投機的過熱の冷却やファンディングレートおよび建玉のリセットにつながることが多いものの、必ずしも底打ちを意味するわけではありません。しかし弱いポジション保有者が退出し、今後の価格変動が強制的なフローに歪められにくくなります。 今回の本質は新たな強い弱気材料の出現ではなく、過剰に偏ったレバレッジ構造の崩壊だった可能性が高いとみられます。盤面のほぼ全てがロングに偏っていたため、市場に必要だったのは悪材料ではなく「重力」だけだったと推察されます。

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米SECとCFTCトップ、暗号資産規制の調和に向け連携強化を表明

商品先物取引委員会(CFTC)の新委員長マイク・セリグ氏の就任を契機に、米証券取引委員会(SEC)とCFTCは「調和(ハーモナイゼーション)」をテーマとした共同イベントを開催し、規制面での連携強化の姿勢を示した。 米国の暗号資産に関わる重要な連邦機関であるSECとCFTCのトップは木曜日に共同イベントに登壇し、デジタル資産の管轄を明確にする共通の政策策定に取り組む意向を表明した。 暗号資産関連法案が議会で断続的に審議される中、両機関は業界に一定の安心感を提供するため、それぞれ独自に規制政策の前進を目指してきた。CFTCではマイク・セリグ氏が先月上院の承認を得て宣誓就任し、すでに暗号資産関連の取り組みを進めている。セリグ氏は今回の発言で、暗号資産の定義や予測市場の規制など新たな政策課題を提示した。 CFTCはデジタル商品、コレクティブル、ツールが証券に該当しないことを明確化するため、SECの「常識的な暗号資産分類(タクソノミー)」の枠組みに加わる方針を示した。セリグ氏は、議会での立法決定がなされるまでの暫定措置として、「この枠組みを法制化する可能性についてSECと連携するよう職員に指示している」と述べた。 就任後初の公の場でのスピーチとなったこのイベントについて、セリグ氏は「CFTCにとって新たな章の始まりである」と述べた。 「私たちは現代の市場基盤が形成される瞬間を目撃しています。この変革の中で、CFTCは先進的な規制当局としての歴史的役割を土台に新たな価値を創造する機会を得ています」と話した。 また、これまで「クリプト・スプリント」として知られてきたCFTCの取り組みは、「プロジェクト・クリプト」と名付けられたパートナーシップ型の枠組みに移行すると説明した。 SECのポール・アトキンス委員長は、「セリグ委員長は市場の健全性を深く尊重し、イノベーションが米国民の繁栄に如何に寄与するかを実務的に理解する、まさに今の状況で求められるリーダーだ」と評価した。アトキンス氏の就任は、前任の民主党系ゲーリー・ゲンスラー氏によるデジタル資産分野への厳しい姿勢から大きく転換したことを示している。 アトキンス氏はさらに、両機関が「摩擦を低減し、必要に応じて基準や定義を調和させること、そして議会が重要な作業を終える間に市場へ信頼を与えるあらゆる手段を講じる」と表明した。 SECは証券を管轄し、トークン化や証券性の認定を受ける暗号資産の規制を担当する。一方で、ビットコインやイーサリアムのイーサなど主要トークンはCFTCの管轄下にある。 今回のイベントは、以前アトキンス氏とセリグ氏の前任で当時委員長代行のキャロライン・ファム氏が開催した共同会合を踏まえたものであるが、今回はドナルド・トランプ大統領により任命された両機関の正式なトップが揃い、セリグ氏が具体的な政策方針を詳細に示した点が特徴となっている。 新たな政策課題としてセリグ氏は職員に以下の指示を出したことを明らかにした。 「適格なトークン化担保の追加形態を責任を持って導入可能にする規則の検討」 「パーペチュアル契約など新しいデリバティブ商品を国内市場に呼び戻し、中央集権型・分散型の両市場で成長可能とするためあらゆる手段を講じる」 「ソフトウェア開発者に対し、明確かつ曖昧さのないセーフハーバーを設定することにコミットする」 「小口向けのレバレッジ取引、マージン取引、ファイナンス型暗号資産取引に特化した新たな指定契約市場(DCM)登録区分の創設検討」 さらにセリグ氏は、長年合法性の問題で訴訟が続いてきた予測市場に関しても新たなアプローチを取る方針を示し、「期待に基づいて取引される市場の精神に則り、CFTC職員にイベント契約に関する規則の策定を進めるよう指示した」と述べた。 【更新】2025年1月29日19:44(UTC):CFTCセリグ委員長の発言を追記。

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メタプラネット、1,370億円の資金調達でビットコイン購入と債務返済を計画

メタプラネット、1,370億円の資金調達でビットコイン購入と債務返済を計画 メタプラネットは、積極的なビットコイン(BTC)購入戦略の継続と債務返済を目的に、最大210億円(約1億3,700万ドル)の資金調達を予定している。 東京を拠点とする同社は、特定の投資家を対象に新株および新株予約権を発行し、資金を調達する方針だ。 具体的には、普通株式2,453万株を1株499円で発行する計画で、これは前日終値比で約5%のプレミアムにあたり、初期調達額は約122億4,000万円を見込んでいる。 同社株は当日、希薄化への短期的懸念から4%安の456円で取引を終えた。 今回の増資は第三者割当形式で行われ、一般市場での公募ではなく特定投資家に直接割り当てられる。 新株1株につき0.65個の新株予約権が付与され、最大1,594万株相当、カバレッジ比率は65%となる。新株予約権の行使価格は547円、行使期間は1年間である。すべて行使された場合、追加で最大89億円の資金調達が可能だ。これらは行使価格固定型のワラントであるため、可変型とは異なり、希薄化は限定的とされている。 調達資金のうち52億円は既存債務の一部返済に充てられる。 同社のダッシュボードによると、メタプラネットの有利子負債残高は約2億8,000万ドルに達している。残り資金はさらなるビットコインの取得および一般的な事業目的に活用される見通しだ。 現在、メタプラネットは35,102BTCを保有しており、上場企業としては世界で4番目に多いビットコイン保有量となっている。

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