トランプ家が支援するマイニング企業American Bitcoin(ABTC)は、ビットコイン1枚あたりの採掘コストを2025年第4四半期の約46,900ドルから2026年第1四半期に約36,200ドルへと23%削減したと発表した。競合が事業縮小を進める中、同社は最も低コストの公開マイニング企業の一つとなっている。
水曜日に提出した資料によれば、この採掘コストの低下は公開マイナーの平均コスト約80,000ドル(2025年末時点)を大きく下回っており、現在のビットコイン価格水準で採掘事業が真に収益を上げられることを示している。
コスト削減は、生産量増加を安定した固定費基盤へ分散させたことと、経営陣の「継続的な電力価格の厳格な管理」が大きく寄与しているという。
3月末には、アルバータ州ドラムヘラーにて新たに約3.05エクサハッシュの計算能力を追加。これはビットコイン採掘のために1秒間に試行できる回数を表す指標であり、第1四半期末時点で総設備容量は28.1エクサハッシュに達し、およそ8万9,000台のマイニング機器が稼働している。
この結果、American Bitcoinは第1四半期に8,180万ドルの純損失を計上したが、その多くは同期間中のビットコイン価格の約22%下落に伴う保有分の時価評価損によるものだった。
収益に関しては、第4四半期の7,830万ドルから6,210万ドルに減少し、1枚あたりの平均収益も10万ドルから7万6,000ドルへ低下した。
しかしながら、非現金項目であるビットコイン再評価を除くと、採掘事業の基礎収益は黒字を維持している。戦略的準備資産として、第1四半期内に1,620ビットコインを新たに購入し保有高は約7,021BTCへと30%増加した。
この増加分のうち817BTCは採掘によるもので、803BTCは公開市場からの購入によるものだ。American Bitcoinは現在、世界の公開取引されているビットコイン保有者の中で16番目の規模となっている。
同四半期の構造的な注目点は、同業他社との比較にある。公開マイナー全体ではAIや高性能コンピューティング分野への大規模な移行が進み、2024年末以降に累計700億ドル超の契約を締結、並びにこの移行資金調達のために1万5,000BTC超の準備資産の削減を実施している。
なお、American Bitcoinの株価は時間外取引で約1%下落し、2025年9月の上場時の最高値約1.25ドルから約90%下落した水準で推移している。
