特集・解説

暗号資産やブロックチェーン業界の重要テーマを深く掘り下げるカテゴリです。市場トレンドの分析、業界動向の解説、注目テーマの整理、長文レビュー、背景説明など、ニュースをより深く理解するための特集記事を掲載します。

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Web3インフラ点検「ピクトレ」と三井住友海上が提携──DEA・GRGと基本合意書を締結

Web3型の電柱撮影ゲーム「ピクトレ(PicTrée)」などを手がけるDigital Entertainment Asset(DEA)およびインフラ維持・管理のGrowth Ring Grid Pte(GRG)は22日、三井住友海上火災保険と、ゲーム・コンテンツを通じて社会課題の解決を図る協業の検討に関する基本合意書(MOU)を締結したと発表した。 今回の提携において三井住友海上は、損害保険およびリスクマネジメントの知見に基づき、解決すべき社会課題の選定や、その背景に潜むリスクの整理・分析を主導する。 また、同社が有する企業や自治体との広範なネットワークを活かし、共同プロジェクトの展開に不可欠な実証フィールドの構築に向けた連携を図る。 さらに、コンテンツを通じて得られたデータの利活用により、社会課題解決に資する新たな金融商品やサービスの設計、およびそれらに関する助言を担うという。 一方、DEAはWeb3技術を活用したゲーム設計やインセンティブ設計、グローバル展開の検討を担当する。 3社は今後、2026年度内を目途に、国内の自治体やインフラ事業者、企業と連携した実証プロジェクトの具体化に向けて協議を進める方針を示している。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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野村HDら4社、国内初「J-Ships」活用のVCファンド型セキュリティ・トークン発行手続きを完了

野村ホールディングス、野村アセットマネジメント、野村信託銀行、およびBOOSTRYの4社は12月2日、国内独立系ベンチャーキャピタル(VC)であるB Dash Venturesが運用するVCファンドを出資対象とするセキュリティ・トークン(デジタル証券)の発行手続きを完了したと発表した。発行総額は約80億円に上るという。 本件の最大の特徴は、証券会社を通じて非上場企業の株式や投資信託などを「特定投資家(プロ投資家や一定の資産を持つ個人)」向けに柔軟に流通させる「特定投資家向け銘柄制度(J-Ships)」を活用している点だ。 J-Shipsを活用したセキュリティ・トークンの発行、およびVCファンドを対象としたセキュリティ・トークンの発行は、いずれも国内初の事例とされる。 今回のスキームでは、BOOSTRYが開発を主導するコンソーシアム型ブロックチェーン「ibet for Fin」が採用された。 従来、投資事業有限責任組合を用いたVC投資は契約や管理の実務が複雑であり、これが個人を含む投資家にとっての参入障壁となっていたという。 今回、ブロックチェーン技術を用いて持分の管理や権利移転を電子化・自動化することで、事務負担を大幅に軽減し、特定投資家への新たな投資機会の提供を実現したとしている。 BOOSTRYが同日に公開した解説記事によると、本件のような「プライベート・アセット(オルタナティブ資産)」への投資は、世界的に拡大傾向にあるという。 同記事では、世界最大の機関投資家である日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、2025年3月末時点で4兆円以上をオルタナティブ資産で運用しているデータ(下図)を示し、上場株式や債券とは異なるリスク・リターン特性を持つ同資産が、ポートフォリオの効率性向上に寄与すると指摘している。 一方で、こうした資産は流動性が低く、従来は機関投資家によるアクセスが中心であった。 BOOSTRYは、2022年7月に施行されたJ-Ships制度について、成長資金を求める企業とリスク許容度の高い投資家をつなぐ仕組みであると解説。 厳格な基準を満たした「特定投資家」に対して行為規制の一部を免除することで、自由度の高い投資が可能になるとしている。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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MARA、マイニング事業で過去最高収益2.52億ドルを記録 ― AIデータセンターを巡るマイニング企業の戦略転換とは【MCB FinTechカタログ通信】

2025年11月4日、NASDAQ上場のビットコインマイニング企業であるMARA Holdings, Inc.(MARA)が、2025年第3四半期の決算を発表しました。収益については2億5240万ドル(約387億円)となり、過去最高収益を記録しました。また、当期純利益についても1億2,310万ドル(約189億円)となり、前年同期の1億2,480万ドルの損失から黒字転換しました。 MARAは同時に、テキサス州西部で最大1.5ギガワット(GW)の天然ガス火力発電所およびデータセンター設備を建設するため、Marathon Petroleumの関連会社であるMPLX LPとの提携計画を発表しています。これは、ビットコインマイニングとAIコンピューティングの両方に対応するインフラを整備する取り組みで、MARA以外のマイニング企業にも同様の動きがみられます。 今回は、マイニング企業による戦略転換の背景と狙いについて詳しく解説します。 ※本記事の内容は、マネックスクリプトバンクが週次で配信している、FinTech・Web3の注目トピックスを解説するニュースレター「MCB FinTechカタログ通信」の抜粋です。マネックスクリプトバンクが運営する資料請求サイト「MCB FinTechカタログ」にて、過去の注目ニュース解説記事を公開していますので、ぜひご覧ください。   MARAの第3四半期業績とエネルギー戦略 MARAの第3四半期の好調な業績は、ビットコイン価格の上昇と運営効率の向上によるものです。決算発表では、ハッシュレート(採掘速度)が前年同期比で64%増加したことや、電力などのマイニングにかかるコストが前年同期比で15%低減したことが業績に寄与していると説明されています。 同社は当四半期に2,144 BTCを採掘し、9月末時点でのBTC保有量は53,250 BTC(約55億ドル相当)となっています。これは、上場企業としてはStrategy社に次いで世界第2位の保有量となります。 今回の発表で注目されるのは、MPLXとのエネルギーインフラプロジェクトです。MPLXが天然ガスを供給し、MARAが発電所とデータセンターの建設・運営を担当します。MARAは以前から、ホスティング費用を削減し、自社のエネルギーインフラ所有を増やす戦略を推進していました。 今回の発表の中で、テキサス州の自社データセンターにAI推論用のコンピューティングリソースを導入したことを明記しており、エネルギーインフラの拡充はAI分野への進出を念頭に置いたものと考えられます。 なぜマイニング企業がAI分野へ進出するのか このAI分野への進出は、MARAが持つデータセンターやエネルギーインフラを流用する多角化としては合理的な戦略であると考えられます。ただし、ここで重要な点は、マイニングに使用していたチップがそのままAIに利用されるわけではない、という点です。 ビットコインマイニングには、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)と呼ばれる専用チップが使用されます。これは、特定の演算(ビットコインの場合はSHA-256というハッシュ計算)のみを行うために設計されたハードウェアです。単一の演算に特化することで、非常に高い処理速度と電力効率を実現しますが、その他の演算には対応できないというデメリットがあります。 一方で、AIの学習や推論には、並列演算や行列積演算などといった複雑で柔軟な並列処理が求められます。この処理を得意とするのが、GPU(Graphics Processing Unit)です。GPUはもともとコンピュータグラフィックスの描画用に開発されましたが、計算を同時に実行できるアーキテクチャがAIの演算に適していたため、広く転用されています。Googleが開発したTPU(Tensor Processing Unit)のように、AI演算に特化したASICも存在します。 このように、マイニング用ASICは「SHA-256演算専用のチップ」であり、AIが必要とする柔軟な並列計算を実行することはできません。 マイニング企業がAI分野で活用しているのは、チップそのものではなく、自社が保有するデータセンターの建造物や、大規模な冷却設備、そして最も重要な資産である「安価で大規模な電力インフラ」です。マイニング企業は、この電力インフラを維持したまま、施設内のマイニング用ASICハードウェアをAI向けのGPUハードウェアに置き換えることで、AI市場の需要に応えようとしています。 競合他社も「ハイパースケーラー」との契約を加速 こうしたMARAの動きは単独のものではありません。他のマイニング企業も、AIインフラへの進出を急速に進めています。 11月3日には、NASDAQ上場のビットコインマイニング企業であるIRENが、Microsoftとの間で5年間で約97億ドル規模のGPUクラウドサービス契約を締結したことを発表しています。IRENはNvidia GB300 GPUを用いたクラウドキャパシティへのアクセスをMicrosoftに提供するとされています。IRENは別途、Dell TechnologiesからGPU関連機器を58億ドルで調達する契約も結んでいます。 同じく11月3日、NASDAQ上場のビットコインマイニング企業であるCipher Miningも、Amazon Web Services(AWS)との間で、15年間で約55億ドル規模のリース契約を締結したことを発表しています。Cipher MiningはAWSに対して、AIワークロード向けに2026年から300メガワット(MW)の電力およびスペースを提供するとされています。 このように、Microsoft、AWSといった「ハイパースケーラー」と呼ばれる巨大クラウド事業者が、AI用の電力と施設を確保するため、マイニング企業との提携を活発化させている状況となっています。 考察 MARAの今回の発表は、ビットコインマイニング企業が自社の保有するインフラをAIデータセンター向けに一部転用しようとする動きを示すものです。 ビットコインマイニング事業の収益は、BTC価格やネットワーク全体のハッシュレートに左右されるため、ボラティリティが高いという特性を持ちます。これに対し、AWSやMicrosoftといったハイパースケーラーとのAIインフラ契約は、IRENの5年契約やCipherの15年契約に見られるように、長期的かつ安定した収益源となる可能性があります。 MARAはテキサス州での新規プロジェクトについて、ビットコインマイニングとAIコンピューティングの双方にサービスを提供するとしています。マイニング企業が持つ安価な電力インフラという資産を活用し、AIという新たな収益機会を取り込むことで、事業リスクの分散を図る戦略が、業界全体の標準的な動きとなりつつあるようです。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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自民党・高市新総裁の「サナエノミクス」を緊急解説:オルタナの三井物産デジタルAM

セキュリティ・トークン(デジタル証券)を活用した資産運用サービス「ALTERNA(オルタナ)」を提供する三井物産デジタル・アセットマネジメントは10月9日、自民党・高市新総裁の経済政策「サナエノミクス」についての緊急解説コラムを公開した。 「サナエノミクス」は、安倍元首相の経済政策「アベノミクス」を継承・発展させたものとして注目されている。解説によると、積極財政と金融緩和の継続を柱とし、短期的には株高・円安をもたらすものと思われるが、中期的には政治的・経済的な不安定化を招くリスクも無視できないという。 以下、サマリと冒頭を紹介する。   サマリ ●短期的な市場の反応:「高市トレード」で株高・円安(建設・インフラ株急伸、ドル円相場は158円を超える可能性も)。AI・半導体・防衛など戦略分野への国家主導投資に期待 ●政策の柱:アベノミクス継承の積極財政と金融緩和継続。成長重視・国家的戦略投資の色彩が強い ●中期的なリスク:少数与党による政治不安定、円安物価高の長期化と格差拡大、外交摩擦による輸出産業への打撃 Ⅰ.サナエノミクスの柱:積極財政と金融緩和の継続 高市総裁が掲げる経済政策「サナエノミクス」は、以下の2つを主な柱としています。 1.積極財政 緊急時の機動的な財政出動や大規模な危機管理投資・成長投資を通じて、景気浮揚を目指します。特にインフラ整備や防衛関連投資への注力が期待されており、これが市場にポジティブな影響を与えると見られています。 2.緩和的な金融政策の継続 日本銀行による政策金利引上げペースが遅くなる可能性があり、結果的に資金調達コスト上昇が抑えられ、企業活動が下支えされるとともに、再び円安を惹起する可能性が大きいと考えられます。 これらの政策は、短期的にはマーケットにはポジティブな影響を及ぼすと考えられていますが、一方で中期的にはさまざまなリスクが浮上する可能性があります。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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地方創生の実例と導入・活用を議論:「Web3で加速する地方創生」8月・9月開催オンラインセミナーレポート

CoinDesk JAPANを運営するN.Avenueは8月29日と9月12日、地域が直面する課題に対して、Web3技術をどのように活用できるかを探るオンラインセミナー「Web3で加速する地方創生」を開催した。7⽉に岡⼭と島根で開催したセミナーの成果を踏まえ、より実践的な内容へとステップアップするためのプログラムだ。 共催は、経済産業省中国経済産業局、おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start)、グリーンイノベーションセンター(GIC)。 8月29日の登壇者は以下の3名。 ・DAOの組成支援事業を手がけるガイアックス Chief web3 Officerの峯 荒夢氏 ・web3教育×地方創生×DAOのPBL(Project Based Learning、課題解決型学習)に取り組む戸板女子短期大学教授の川嶋比野氏 ・島根県隠岐郡海士町で「大人の島留学」「海士町オフィシャルアンバサダー制度」「AmanowaDAO」を創設した海士町 関係人口経営特命官の青山達哉氏 モデレーターはN.Avenue代表取締役社長の神本侑季が務め、主にそれぞれが取り組む事例を中心に、Web3、特にDAO(分散型自律組織)を地方創生に活用する際のポイント、課題、今後の展望などを語った。 9月の登壇者は以下の3名。 ・地域イノベーションを牽引するエンジニア兼起業家で、一般社団法人 Hiroshima Web3協会 代表理事/株式会社CodeFox 代表取締役の進藤史裕氏 ・8月から連続の登壇となったガイアックス Chief web3 Officerの峯 荒夢氏 ・Web3マスアダプションに不可欠なデジタルウォレットを手がける株式会社HashPort 執行役員 営業統括/大阪・関西万博担当の宮田健佑氏 モデレーターは、CoinDesk JAPAN編集長の増田隆幸が務め、前回の事例に基づいた話を受けて、「実際にDAOをどのように導入・活用していくか」という観点から、Hiroshima Web3協会からは「地⽅創⽣におけるWeb3.0事業構築ガイドライン」、ガイアックスからは合同会社型DAO、HashPortからはウォレットやステーブルコインの取り組みが紹介された。   8月:事例を中心に課題、展望を議論 DAOで地域課題に挑む 最初に登壇したのは、ガイアックスの峯氏。同社が支援する「美しい村DAO」「ぐんま山育DAO」の事例を通じて、DAOの概要、そのメリットなどを解説。 「DAOは参加者がオーナーでありユーザーでありワーカーでもある」と述べ、目的を達成するために、人が集まり、ルールを決め、ルールに沿って自律的に動いて目的を達成する、そうした組織を「DAO」と捉えていると説明した。 峯氏は、DAO設計における3つのポイントとして「ビジョンの設定」「集客設計」「資金調達の設計」をあげた。 教育現場から生まれた「BizenDAO」 戸板女子短期大学の川島氏は「DAOを用いてweb3リテラシーを学ぶPBL授業の事例」と題して講演。「備前焼」の振興とWeb3リテラシー教育を組み合わせたユニークな取り組みを紹介した。 授業ではまず、備前焼陶芸家によるライブ講座、備前焼での盛り付けデモンストレーション、備前焼と白磁器との盛り比べなどを体験。さらにその後、実際に「備前DAO」に参加し、備前焼に紐づくNFTを発行したり、『備前焼の魅力を最大限引き出す料理の盛り付けコンテスト』を実施し、自身の盛り付けをSBT化して、ブロックチェーンに刻むことを体験した。 盛り付けのSBTはメタバース空間にも展示、陶芸家とアバターで交流した、と川島氏は述べた。 海士町が挑む「関係人口のDAO化」 海士町の青山氏は「Web3.0を活用した関係人口経営構想の実装を目指して」と題して、「関係人口のDAO化」の取り組みを紹介した。 青山氏は地方創生に取り組む視点として「住民からいただく税収は2億円ぐらい。一方、ふるさと納税で地域の外からいただく額は3億円」と述べ、「地域は一体誰のものかを問い直さなければならない」と続けた。 講演では海士町の取り組みを、これまでの「移住定住促進」、現在の「滞在人口創出」、そして次のステップとして「関係人口経営」と整理。「予算と権限」をDAOに渡すことで、関係人口もまちの一員として、まちづくりに加わることができる、と述べた。 9月:実際の導入・活用をテーマに 経験と知見を結集させたガイドライン 9月のセミナーはまず、経済産業省「Web3.0・ブロックチェーンを活用したデジタル公共財等構築実証事業」において「地方創生におけるWeb3. 0事業構築ガイドライン」を策定したHiroshima Web3協会 代表理事/CodeFox 代表取締役の進藤史裕氏が登壇。 進藤氏は「我々自身も実際にDAOを構築・運営した経験から、つまづきやすいところやキーポイントを落とし込んだ」と述べ、自治体職員やWeb3ベンダー向けの集大成ともいえる、100ページを超えるガイドラインの要点を解説した。 金銭的価値では都市部と戦うことは難しいので、地方が持つ「非金銭的価値」をいかに高めることができるかが重要と進藤氏は述べた。 合同会社型DAOの詳細 8月に続いての登壇となったガイアックスの峯氏は、2024年4月の府令改正で可能になった「合同会社型DAO」について説明。 従来、DAOには責任者が明確でないため、契約主体となれず、サーバーを借りたり、銀行口座を作ることができないという問題があったが、合同会社型DAOによって「契約主体となれるようになった」、さらに「出資額の1倍まで収益分配を行える」ようになり、収益分配のハードルが下がったと峯氏は説明した。 さらに実例として、空き家を改修して運用するような事例は、銀行からは融資を受けづらかったが、DAOとして取り組む事例が生まれていると述べた。 デジタルウォレットとステーブルコインの可能性 HashPortの宮田氏は、まず、同社が大阪・関西万博で手がける「EXPO2025デジタルウォレット」の取り組みを紹介。「開幕30日で30万超が利用」し、万博終了後は「HashPort Wallet」としてリニューアル予定と述べた。 さらに、1EXPOトークン=1円として使える「EXPOトークン」や、EXPOトークンからステーブルコイン「USDC」への交換機能など、万博での先進的な試みを解説した。 地方創生においては、インバウンド向けにステーブルコインが活用できるほか、地方企業が海外送金に活用できると述べた。 8月、9月のセミナーの最後には、経済産業省中国経済産業局地域経済部デジタル経済課の清水保貴課長が挨拶を行った。 「今年度の一連のイベントは今回で終了となるが、これから具体的なアクションを取っていただく際に、今日の講師の皆様に個別にご相談して欲しい。また、どこに聞けば良いか分からなければ、気軽に中国経産局に連絡して欲しい」と清水課長は述べた。 石破政権が掲げる「地方創生2.0」は、全国各地で実践的な学びが行われながら、ひとつずつ形になっている。そう実感させるセミナーとなった。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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株式を24時間、1円単位でオンチェーンで売買へ──「大旋風」の株式トークン化に向け、金融事業者が共同検討

「あらゆる資産をオンチェーン化する」「大阪デジタルエクスチェンジ(ODX)をトークン取引所にする」とSBIホールディングス会長兼社長の北尾吉孝氏は講演や決算発表会で語っている。そうした取り組みが実現に向けて動き出す。 デジタル資産の発行・管理基盤を提供するProgmat(プログマ)が主催する「デジタルアセット共創コンソーシアム」(DCC、会員組織数315)は11月4日、あらゆる有価証券をブロックチェーン上(オンチェーン)で権利移転可能とし、セキュリティ・トークン(ST)化のメリットを最大化することを目的とした「トークン化法・株式STワーキング・グループ(WG)」を設置し、共同検討を開始すると発表した。 DCCには、SBI証券やODXをはじめ、アセットマネジメント会社、信託銀行、証券会社など、株式取引に関わる主要な金融事業者が参加予定だ。   グローバルで注目を集める「株式ST/トークン化株式」 グローバルでは、MMFなどの金融商品のトークン化が進み、株式のトークン化が新たなステップとして注目を集めている。 例えば、RWA(現実資産)トークン化大手の米Securitize(セキュリタイズ)は、SPAC上場に向けた取り組みとともに「自社株式をトークン化」する計画を発表。リリースに「企業上場のプロセスや株式取引をオンチェーン上で行えることを実証する、業界初の試みとなります」と記している。 日本では不動産ST、債券STの市場が拡大しているものの、株式のセキュリティ・トークン化/トークン化株式は、すでに高度なシステム、すなわち「証券保管振替機構(ほふり)」と、大手証券会社からネット証券まで、さまざまなプレーヤーが参加する成熟した市場が存在していることから、ハードルが高いと見られていた。 〈リリースより〉 だがDDCは10月、「トークン化MMF」の実現に向けて、「オンチェーン完結型STワーキング・グループ(WG)」の共同検討の結果をまとめた報告書を公表。次はいよいよ、株式ST/トークン化株式という金融の「本丸」とも言える領域に向けて動き出したようだ。 共同検討では、現状のアナログな規制(例えば、券面発行など)を包括的に解決するための「トークン化法」立法に向けて、民間主導で枠組み/素案を策定。さらにトークン化による効用が置き換えコストを上回る領域の特定と商品/制度設計を行うことで、トークン化株式の具体的な商品組成を目指すという。 〈リリースより〉 2025年11月にキックオフ、2026年3月に「報告書」「トークン化法(素案)」をまとめて公表し、報告書を踏まえた個別のトークン化株式商品組成プロジェクトを2026年春から実施することを目標としている。 株式/投資信託のトークン化は「大旋風」──ステーブルコインとも連携か 新NISAや好調な株式市場を背景に、投資への関心は高まっている。証券各社はサービスの強化に努めているが、それでも日本の株式市場には取引単位が大きい、取引時間が限られているなどの制約がある。今回の共同検討が実現すれば、株式が「24時間」「1円単位」で取引できるようになる。 Progmat代表取締役 Founder and CEOの齊藤達哉氏は、今回もリリース発表にあわせて、noteで1万字を超える詳細な解説を公開。その中で齊藤氏は、「日本の株式市場の現状と課題」として、個人投資家の割合は「1985年頃からほぼ横ばいで、17%近傍のまま」であり、日本の株式市場のメインプレーヤーは「外国法人等」と指摘。個人投資家の数は増えているものの「「少額投資」の環境整備が他国比で遅れている」と記している。 詳細はnoteに譲るが、少額取引、24時間取引、企業と株主との関係性の強化(ファン株主化)などを実現できるのが株式ST/トークン化株式とし、「不動産STで切り開いてきたST市場が“そよ風”だとすると、株式/投資信託のトークン化は“大旋風”」と位置づけている。 またリリースでは触れられていないが、先日報道された「3メガバンク共同ステーブルコイン」との連携は当然、想定されるだろう。 ブロックチェーン上(オンチェーン)で株式ST/トークン化株式を取引し、ステーブルコインで決済する──2026年春、株式ST/トークン化株式として、どんな銘柄が登場するのか。その際、決済にはステーブルコインが使われているのか。さらには発行から1週間で発行量が1億を超えたJPYCは使えるのか。金融の新たなフェーズの幕開けに期待と関心が高まる。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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カナダのマネーロンダリング監視機関、取引所クリプトマスに過去最高の約200億円の罰金を科す

バンクーバーに拠点を置くクリプトマスは、さまざまな重大犯罪に関連する1000件以上の疑わしい取引を放置していたとされている。 今回の罰金は、カナダのマネーロンダリング対策機関が科した罰金としては過去最高額だ。 カナダ金融取引分析センター(FINTRAC)は、暗号資産(仮想通貨)プラットフォームのクリプトマス(Cryptomus)を運営するゼルトックス(Xeltox)に対し、資金洗浄防止及びテロ資金供与対策法に基づく広範なコンプライアンス違反を理由に、過去最高となる1億7696万カナダドル(約194億6560万円、1カナダドル=110円換算)の罰金を科したと発表した。 この罰金は、バンクーバーに本拠を置くクリプトマスが2024年7月1日から7月31日までの間で報告しなかった1000件以上の疑わしい取引と1500件以上の大規模暗号資産取引に関連するものだ。 調査官によれば、未報告の活動には児童性的虐待、詐欺、ランサムウェアの支払い、制裁回避に関連する取引が含まれていた。 プレスリリースによれば、旧社名セルタ・ペイメントとして知られるクリプトマスは、法令で義務付けられているコンプライアンス方針の更新、違法金融リスクの評価、主要な事業変更の報告も怠っていた。 「本件における多数の違反行為が児童性的虐待素材の流通、詐欺、ランサムウェア支払い、制裁回避に関連していたことを踏まえ、FINTRACは前例のない執行措置を講じざるを得なかった」と、規制当局のサラ・パケ(Sarah Paquet)CEOは述べている。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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自民党・高市新総裁の「サナエノミクス」を緊急解説:オルタナの三井物産デジタルAM

セキュリティ・トークン(デジタル証券)を活用した資産運用サービス「ALTERNA(オルタナ)」を提供する三井物産デジタル・アセットマネジメントは10月9日、自民党・高市新総裁の経済政策「サナエノミクス」についての緊急解説コラムを公開した。 「サナエノミクス」は、安倍元首相の経済政策「アベノミクス」を継承・発展させたものとして注目されている。解説によると、積極財政と金融緩和の継続を柱とし、短期的には株高・円安をもたらすものと思われるが、中期的には政治的・経済的な不安定化を招くリスクも無視できないという。 以下、サマリと冒頭を紹介する。   サマリ ●短期的な市場の反応:「高市トレード」で株高・円安(建設・インフラ株急伸、ドル円相場は158円を超える可能性も)。AI・半導体・防衛など戦略分野への国家主導投資に期待 ●政策の柱:アベノミクス継承の積極財政と金融緩和継続。成長重視・国家的戦略投資の色彩が強い ●中期的なリスク:少数与党による政治不安定、円安物価高の長期化と格差拡大、外交摩擦による輸出産業への打撃 Ⅰ.サナエノミクスの柱:積極財政と金融緩和の継続 高市総裁が掲げる経済政策「サナエノミクス」は、以下の2つを主な柱としています。 1.積極財政 緊急時の機動的な財政出動や大規模な危機管理投資・成長投資を通じて、景気浮揚を目指します。特にインフラ整備や防衛関連投資への注力が期待されており、これが市場にポジティブな影響を与えると見られています。 2.緩和的な金融政策の継続 日本銀行による政策金利引上げペースが遅くなる可能性があり、結果的に資金調達コスト上昇が抑えられ、企業活動が下支えされるとともに、再び円安を惹起する可能性が大きいと考えられます。 これらの政策は、短期的にはマーケットにはポジティブな影響を及ぼすと考えられていますが、一方で中期的にはさまざまなリスクが浮上する可能性があります。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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SBI Crypto、2100万ドル(31.5億円)のハッキング被害か──北朝鮮関与の疑い

SBI Cryptoに関連するアドレスから9月24日にBTC、ETH、LTC、DOGE、BCHで不審な流出が見られ、その後、資金洗浄に使われるミキシングサービスのTornado Cash(トルネードキャッシュ)へ送金された。 ハッキングなどオンチェーンの事件を追跡しているブロックチェーン分析家のZachXBTは、この事件と過去の北朝鮮関連の暗号資産ハッキングとの類似点を指摘。 SBIグループは今回の件を公表しておらず、米CoinDeskのコメント要請にも応じていない。 SBIグループのSBI Cryptoに関連するアドレスから9月24日に約2100万ドル(約31.5億円、1ドル=150円換算)相当の暗号資産(仮想通貨)の不審に流出が見られたと、ハッキングなどオンチェーンの事件を追跡しているブロックチェーン分析家のZachXBTは述べた。 流出した暗号資産はビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ドージコイン(DOGE)、ビットコインキャッシュ(BCH)で、5つの即時交換サービス(instant exchange:多くの場合、アカウント登録やKYCが不要)を経由した後、米財務省が制裁対象に指定している暗号資産ミキシングサービスのTornado Cashに送金されたという。 ZachXBTは、今回の手法が過去に北朝鮮政府の関与が指摘されたサイバー攻撃といくつかの点で類似しているとTelegramで述べ、北朝鮮による暗号資産窃取事件の一つである可能性を示唆した。 SBI Cryptoは、SBIグループの一部門としてマイニングプール事業を展開している。 当記事執筆時点、SBIグループは今回の件を公表しておらず、米CoinDeskのコメント要請にも応じていない。 北朝鮮関連のハッカー集団、特に「Lazarus Group(ラザルス・グループ)」は近年、数十億ドル規模の暗号資産窃取に関与しているとされる。ハッキングされた暗号資産は、規制当局による世界的な取り締まりにもかかわらず、Tornado Cashのようなミキシングサービスを通して資金洗浄(ロンダリング)されるケースが多い。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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暗号資産を悪用した「豚の屠殺詐欺」が数十億ドル規模に拡大:エリプティック調査

ブロックチェーン分析企業エリプティックによると、「豚の屠殺」詐欺は数十億ドル規模の世界的犯罪となっている。 詐欺師は盗んだ資金の移動に、セルフホステッド・ウォレット、マネーミュール口座、クロスチェーンブリッジを使用。 レポートは、伝統的金融では追跡できないマネーロンダリングの実態をブロックチェーンの透明性が可視化していると強調している。 「豚の屠殺詐欺」、すなわち暗号資産(仮想通貨)投資を装うロマンス詐欺の一種は、数十億ドル規模の産業に成長していると、ブロックチェーン分析企業Elliptic(エリプティック)が発表した「2025 Typologies Report」は述べている。 レポートによると、盗まれた資金のロンダリング手口はますます組織化され、プロの金融取引に似た手法が用いられている。 エリプティックの調査では、詐欺師は被害者から集めた資金を集約し、移動させるためにセルフホステッド・ウォレットを使用していることが明らかになった。そして資金は出所を隠すために複雑な取引が行われ、ときにはクロスチェーンブリッジや決済処理サービスも使われている。 典型的な手口のひとつは、規制済みの暗号資産プラットフォームでマネーミュール口座(ミュール口座)を利用することだ。こうした口座には、同一住所の登録、繰り返されるIPログイン、口座間での送金パターンといった不審な特徴が共通して見られる。 本人確認のために提出された写真には、東南アジアのコールセンターや倉庫で作業するオペレーターの様子が写っていることもある。東南アジアは「豚の屠殺詐欺」の起源とされる。 レポートは、現金を使った犯罪とは異なり、ブロックチェーンには可視化された取引履歴が残されると指摘している。この透明性により、規制当局やプラットフォームは詐欺師が手口を巧妙化させても、不審な動きを検知する新たな手段を得ることができる。 エリプティックはまた、「豚の屠殺詐欺」は氷山の一角にすぎないと警告。レポートは、制裁対象となっている個人が国境を越えた取引にステーブルコインを利用するケースが増加していることも明らかにしている。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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