技術

ブロックチェーンや暗号資産業界における技術動向をまとめるカテゴリです。ネットワークアップグレード、セキュリティ、スマートコントラクト、レイヤー1、レイヤー2、インフラ開発など、業界を支える重要な技術ニュースを掲載します。

市場, 技術, 最新記事, 法規・政策

トランプ大統領はアメリカを「ビットコイン超大国」にしたいと述べ、中国との競争を理由に挙げた

フロリダ州マイアミで開催されたアメリカ・ビジネス・フォーラムの初日、現地時間の11月5日午後1時に登壇したドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は、アメリカが暗号資産(仮想通貨)を受け入れるよう促し、そのリーダーシップに対する野心を示した。「我々はここ、マイアミにおける重要な産業を受け入れるために集まった」と彼は述べた。 トランプ氏は自らの政権がワシントンの敵対姿勢を転換したと強調した。「連邦政府の暗号資産に対する戦争を終わらせる歴史的な大統領令にも署名した。暗号資産は包囲されていたが、今はそうではない」。 彼はこの分野が規模が大きく、ビジネスリーダーの支持を得ていると主張した。「なぜなら、これは巨大な産業だからだ。巨大な産業であり、私は多くの優れた人材、優れたビジネスパーソンを擁している。彼らは他の事業も手がけているが、暗号資産にも関与している」。 そして暗号資産を米ドルと結びつけて、「それはドルの負担を大きく軽減する。多くの良い効果をもたらすが、我々はこれに注力している」と述べた。さらに、「バイデン(前大統領)は暗号資産に厳しかった。彼らは暗号資産関係者を取り締まっており、ひどい状況だった。中には起訴された者もいた」と延べ、前政権との対比を強調した。トランプ氏はその後、自身の法廷闘争に話題を逸らしたが、それは暗号資産とは無関係だった。 トランプ氏は目標を国家的なリーダーシップと位置付け、「我々はアメリカをビットコイン(BTC)の超大国、世界の暗号資産の中心地にする」と宣言し、アメリカを「AI(人工知能)分野における誰もが認めるリーダー」と呼ぶことで、自身の技術メッセージをAIと結びつけた。 次に海外に目を向け、競争圧力について警告した。「忘れてはならない、我々が暗号資産を適切に扱わなければ、中国はそれをやりたがっている。彼らはすでに始めており、やりたいのだ。他の国々もそれをやりたいのだ。我々が適切に扱わなければいけない。これは巨大な産業だ」。 マイアミでの発言は新たな具体策よりも、立場の強調に重点を置いたもので、新たなタイムラインや政府機関への指示には言及されなかった。 今年、ホワイトハウスはこの姿勢に沿った措置を講じている。連邦政府による差し押さえ・没収で得たコインを用いた「戦略的ビットコイン準備」と「アメリカデジタル資産備蓄」の創設などだ。ただし、政府によるビットコイン購入は行われていない。 7月18日に成立したGENIUS法によりステーブルコインの枠組みが前進したが、より広範な市場構造に関する法案は審議中だ。トランプ政権はアメリカの中央銀行デジタル通貨(CBDC)導入を拒否しており、暗号資産政策はドルの優位性と両立するとしている。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

プロジェクト, 市場, 技術, 最新記事, 法規・政策

「10年もしないうちに、すべてのアセットはトークナイズされる」SBI北尾氏が着実、かつ大胆に進める取り組み──第2四半期決算説明会を読み解く

SBIホールディングスは10月31日、2026年3月期第2四半期決算説明会を開催した。第2四半期(上半期)と通期の決算説明会は毎回、代表取締役会長兼社長CEOの北尾吉孝氏が登壇する。今回も約1時間45分にわたって、SBIグループの幅広い事業の推移と今後の施策を語った。 上半期の収益(売上高)は9026億円(前年同期比33.5%増)、税引前利益は2121億円(168.9%増)と過去最高を更新。セグメント別業績でも、ほとんどの事業の収益もしくは税引前利益が過去最高を更新した。 〈プレゼンテーション資料より、以下同〉 SBIは5月に、創業30周年となる2029年3月期を目標とした中期ビジョンを発表、連結税引前利益の目標値として「5000億円」を掲げた。北尾氏は「これはもう達成するだろう。順調に事業を伸ばすことができると考えている」と述べた。 以下、暗号資産事業とWeb3関連の取り組みに焦点を当ててSBIの決算報告会を振り返る。   暗号資産事業 暗号資産事業も収益は330億円(8.9%増)と過去最高を更新した。だが、税引前利益はマイニング子会社「SBI Crypto」の不正流出で約25億円の損失を計上したため、マイナス1億4700万円となった。 SBI Cryptoについて北尾氏は「システムも古く、清算するつもりでいたが、十分に目が届いていなかった」と振り返り、「世界全体のマクロ状況を考えながら、事業のポートフォリオを機動的に修正していく」と続けた。 グループ傘下の暗号資産取引所SBI VC トレードとBITPOINTの合計口座数は179万口座、預り残高は約8800億円となった。 北尾氏は「ステーブルコインの大革命で、相当な顧客が動員できる」と述べた。 デジタルアセットと伝統的金融の融合 創業30年を目標とした中期ビジョンで掲げた目標達成に向けて、SBIは広範な施策を展開している。その基本的な考え方となっているのが、各事業分野の生態系(エコシステム)の融合と、外部とのアライアンスの強化だ。 Web3関連では「トークンエコノミー時代の到来を見据えデジタルアセット生態系と金融生態系の「融合」を推進」が掲げられ、さらに施策として以下の3つが紹介された。  ① SBIグループは既存の生態系を活用しトークンエコノミーへ迅速に移行  ② 世界各国でデジタルアセットに関する規制環境の整備が進展  ③ デジタルエコノミーの到来に向けたSBIグループの戦略 ここでまず注目したいのは、①の項目だ。 SBIが推進する「金融サービス生態系」には、「暗号資産生態系」をはじめ、「資産運用生態系」「PE投資生態系」「地方創生生態系」など複数の生態系(エコシステム)がある中で、①では「SBIグループは〜」と主語が「SBIグループ」になっている。 つまり、暗号資産生態系に限られた話ではなく、資産運用生態系もPE投資生態系も地方創生生態系も含めて、同社が掲げる「金融サービス生態系」のすべて=SBIグループ全体が「トークンエコノミー」に移行する、とされていることだ。 「すべてのアセットはトークナイズドされる」 実際、北尾氏は決算報告会で「10年もしないうちに、すべてのアセットはトークナイズされると考えている」と断言。「“Webにおけるオンラインからブロックチェーンにおけるオンチェーンへ” というキャッチフレーズを掲げている」と述べた。 日本を代表する金融グループで、ここまで明確に「トークン化」を掲げているところは他にないだろう。 「我々はすでに既存の金融サービス事業における生態系を作っている。そこに新たな生態系としてデジタルスペースの生態系を着々と作ってきた。これを無駄にしてはいけない。いかにドッキングさせて、効率的に融合を進めるかがキーだ」 銀行事業では預金トークン、ステーブルコイン関連の事業を、資産運用事業では暗号資産ETF、暗号資産組み入れファンドなどを検討しているという。 「まだ法制度的な部分があるから“検討”になっているが、もう検討は十分できている。GOとなったら、パッといく」と北尾氏は述べた。 なお、暗号資産をめぐる規制については、課税、暗号資産ETF、レバレッジ倍率、海外発行ステーブルコインに対する規制などをあげ、「デジタルアセット分野における日本の国際競争力強化のためにも迅速な規制整備が不可欠」と指摘。一方で、高市首相がこうした問題に精通した片山さつき氏を財務大臣に起用したことへの期待を語った。 「円建て」ステーブルコインも推進 より具体的な戦略としては、③として、以下の4つがあげられた。  (i) 規制環境を鑑みて、新生信託銀行を中核にクリプトアセット事業を推進  (ii) SBIグループはドル建と円建の2種のステーブルコインで事業展開を目指す  (iii) 暗号資産トレジャリー事業への関与を拡大  (iv) 株式などRWAトークンの取引サービスの提供に向けた準備を加速 (i)と、(ii)に記された「円建てステーブルコイン」は密接に関連している。現在、日本で流通しているステーブルコインは、SBI VCトレードが取り扱うドル建ての「USDC」と、10月27日に発行が始まった円建ての「JPYC」の2つ。 だが、USDCは「海外発行」、JPYCは「資金移動業型」として100万円の移転上限がある。一方、「3メガバンクが共同発行を検討」と伝えられたステーブルコインは「信託型」で移転上限がない。 北尾氏は「100万円の制約を現実的に回避するには信託銀行による発行が不可欠」であり、新生信託銀行を「発行体+カストディアン」としてフルに使うことで、「暗号資産、ステーブルコイン、リアルワールドアセット(RWA)のトークン化をどんどん進めている」と語った。 さらに、SBI VCトレードがすでに取り扱っているUSDC、取り扱いを予定しているリップルのRLUSDという2つの「ドル建て」ステーブルコインに加えて、「円建て」ステーブルコインは三井住友銀行との基本合意に加えて、渡辺創太氏率いるStartale(スターテイル)との取り組みも進めると述べた。 先行するJPYC、3メガバンク共同のステーブルコイン、第4のメガバンクと呼ばれるSBIのステーブルコイン──3つの「円建て」ステーブルコインが国内でシェア争いをする日が来るのだろうか。 その他、米国の事例を追う形で日本でも次々と登場しているデジタル資産トレジャリー(DAT)関連やRWAトークン化関連の取り組みを紹介。RWAトークン化ではStartaleとの合弁会社設立や、USDCを発行する米Circle(サークル)が開発を進める新しいブロックチェーン「Arc」への参加が語られた。 Arcへの参加は「オンチェーンでの金融サービスのユースケースを創出すべく、株式などのアセットをトークン化し、ステーブルコインで取引できる仕組みの構築を目指す」とまとめられているが、SBIは先日、リリースが発表された「「トークン化株式」及び「トークン化法」の共同検討」にも参加している。 今後、大きなトレンドとなるであろう「アセットのトークン化」「RWAトークン化」に対して、早くから可能な限りの手を打っておく──北尾氏とSBIグループの強い意思を感じる。 若年層へのアピール:音楽フェスや花火大会の運営会社を子会社化 暗号資産、Web3とのダイレクトな関わりが述べられたわけではないが、もう1点、印象的だったことがある。「若年層へのアピール」だ。 北尾氏は今年初め、フジテレビの親会社フジ・メディア・ホールディングスの取締役候補と伝えられ、注目を集めた。その後、3月に開催された「FIN/SUM」の講演で、メディアへの取り組みを明らかにした。 ここでは詳細は触れないが、SBIは「ネオメディア生態系」の構築を急いでおり、そのカギとなるIP関連の企業との資本業務提携を推進している。アニメ・映画・音楽などを中心とするIPを「グループ顧客基盤1億件の達成に向けた推進剤に」しようとしている。 決算発表会では「地方創生」の文脈で紹介されたが、例えば、日本最大級の音楽フェスティバル「MUSIC CIRCUS」や関西最大級の花火大会「泉州夢花火」を運営するMUSIC CIRCUS社を子会社化。資料には「エンタメコンテンツを通じて自然な形で金融サービスを提供し、SBI経済圏への取り込みを強化」と記されている。 金融スーパーアプリ また、外部とのアライアンス強化では、SMBC(三井住友銀行)、NTT、KDDIといった国内有力企業との提携をはじめ、「SBIグループの金融機能を一元的に集約し、提携先事業者(パートナー)に対して機能提供する」金融スーパーアプリの構想が明らかにされた。 「パートナーが必要とする金融機能を一度に提供可能とする「FPaaS(Financial Platform as a Service)」という新たな金融の形の実現を志向」と資料では説明されている。 三井住友銀行は「Olive(オリーブ)」、三菱UFJ銀行は「エムット」と名付けた総合金融サービスを提供している。SBIは現状、金融スーパーアプリを「オープンアライアンス戦略」の中で、パートナー企業に対して「縁の下の力持ち」的なシステムとして提供するようだが、今後、独自の名前を前面に打ち出していくことはあるのだろうか。 静かに進むトークン化で先行 SBIグループの決算説明会は、毎回(正確には半期ごとに)、その幅広い事業展開と自らエネルギッシュに説明する北尾氏の姿に圧倒される。 この記事では、Web3関連に焦点を当てたが、発表資料は150ページを超える。発表会の模様は、YouTubeで公開されており、プレゼンテーション資料は同社ウェブサイトからダウンロードできる。 中期ビジョンで掲げた連結税引前利益5000億円の目標を今期、かなりの前倒しで達成しそうなほどの勢いを見せるSBIグループ。北尾氏が「10年もしないうちに、すべてのアセットはトークナイズされる」と語った「トークンエコノミー時代」への取り組みを幅広く、着実に、かつ大胆に進めているようだ。 トークン化は、日本では、ステーブルコインやセキュリティ・トークンという新しい金融プロダクトの裏側で、あるいはそれらを支える基盤として静かに広がっている。 2025年も終盤、国内初の円建てステーブルコインの登場で盛り上がりを見せたWeb3領域が2026年はどのような進展を見せるのか。その中心的な動きのひとつにSBIグループがあることは間違いないだろう。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

プロジェクト, 市場, 技術, 最新記事

UBSとチェーンリンク、100兆ドル規模の市場で初のオンチェーン・トークン化ファンド償還を実行

UBSはチェーンリンクのデジタル・トランスファー・エージェント(DTA)を活用し、トークン化されたファンドのオンチェーン償還を初めて完了した。これは100兆ドル規模のファンド業界でのブロックチェーンインフラにおける画期的な出来事だ。 この取引には、DigiFTがオンチェーン・ディストリビューターとして参加し、イーサリアム上でトークン化されたUBSのuMINTが使用された。 これはファンド業界における運用効率の向上と商品構成の新たな可能性の創出を目指しており、UBSのトークン化プラットフォームは主要な機能の自動化に取り組んでいる。 スイスの銀行大手UBSはチェーンリンク(Chainlink)のデジタル・トランスファー・エージェント(DTA)を用いたトークン化ファンドの初のオンチェーン償還をライブトランザクションで完了したと発表した。この取引は、ブロックチェーンインフラが100兆ドル規模の世界のファンド業界と接続し始めていることを示すものだ。 この取引には、イーサリアム(Ethereum)上に構築されたトークン化マネーマーケットファンド「UBS USD Money Market Investment Fund Token(uMINT)」が使用された。 暗号資産(仮想通貨)取引所のDigiFTがオンチェーン・ディストリビューターとして機能し、チェーンリンクのDTA標準を用いて償還を行った。UBSの内部システムがプロセスを開始し、チェーンリンクのインフラがこれを実行したとCoinDeskに共有されたプレスリリースは伝えている。 UBSのグループ最高執行責任者(COO)兼最高技術責任者(CTO)であるマイク・ダーガン(Mike Dargan)氏は次のように述べた。「この取引は、スマートコントラクト技術と技術標準がファンド運営と投資家体験をいかに向上させるかにおける重要なマイルストーンだ」。 「業界がトークン化金融を受け入れる中、この成果はこうした革新が業務効率の向上と製品の組み合わせの可能性をいかに推進するかを示している」。 この取引は、UBSがブロックチェーンベースの金融商品向けに開発した社内プラットフォーム「UBS Tokenize」による広範な取り組みの一環だ。 デジタルシステムと従来型システムを横断して注文受付・執行・決済といった主要機能を自動化することで、この技術は100兆ドル規模の世界のファンド業界における業務の複雑さと処理時間の削減を目指す。 これはチェーンリンクが既存の銀行システムを金融メッセージングネットワークのSwift経由でブロックチェーンに接続した最近の実証実験に続くものだ。 その実証実験では、チェーンリンクのクロスチェーン相互運用性プロトコルとランタイム環境を活用し、ISO 20022メッセージを用いてファンド取引を処理した。これにより、銀行はレガシーインフラを刷新することなくブロックチェーン基盤にアクセスできるようになる。

プロジェクト, 市場, 技術, 最新記事, 法規・政策, 特集・解説

株式を24時間、1円単位でオンチェーンで売買へ──「大旋風」の株式トークン化に向け、金融事業者が共同検討

「あらゆる資産をオンチェーン化する」「大阪デジタルエクスチェンジ(ODX)をトークン取引所にする」とSBIホールディングス会長兼社長の北尾吉孝氏は講演や決算発表会で語っている。そうした取り組みが実現に向けて動き出す。 デジタル資産の発行・管理基盤を提供するProgmat(プログマ)が主催する「デジタルアセット共創コンソーシアム」(DCC、会員組織数315)は11月4日、あらゆる有価証券をブロックチェーン上(オンチェーン)で権利移転可能とし、セキュリティ・トークン(ST)化のメリットを最大化することを目的とした「トークン化法・株式STワーキング・グループ(WG)」を設置し、共同検討を開始すると発表した。 DCCには、SBI証券やODXをはじめ、アセットマネジメント会社、信託銀行、証券会社など、株式取引に関わる主要な金融事業者が参加予定だ。   グローバルで注目を集める「株式ST/トークン化株式」 グローバルでは、MMFなどの金融商品のトークン化が進み、株式のトークン化が新たなステップとして注目を集めている。 例えば、RWA(現実資産)トークン化大手の米Securitize(セキュリタイズ)は、SPAC上場に向けた取り組みとともに「自社株式をトークン化」する計画を発表。リリースに「企業上場のプロセスや株式取引をオンチェーン上で行えることを実証する、業界初の試みとなります」と記している。 日本では不動産ST、債券STの市場が拡大しているものの、株式のセキュリティ・トークン化/トークン化株式は、すでに高度なシステム、すなわち「証券保管振替機構(ほふり)」と、大手証券会社からネット証券まで、さまざまなプレーヤーが参加する成熟した市場が存在していることから、ハードルが高いと見られていた。 〈リリースより〉 だがDDCは10月、「トークン化MMF」の実現に向けて、「オンチェーン完結型STワーキング・グループ(WG)」の共同検討の結果をまとめた報告書を公表。次はいよいよ、株式ST/トークン化株式という金融の「本丸」とも言える領域に向けて動き出したようだ。 共同検討では、現状のアナログな規制(例えば、券面発行など)を包括的に解決するための「トークン化法」立法に向けて、民間主導で枠組み/素案を策定。さらにトークン化による効用が置き換えコストを上回る領域の特定と商品/制度設計を行うことで、トークン化株式の具体的な商品組成を目指すという。 〈リリースより〉 2025年11月にキックオフ、2026年3月に「報告書」「トークン化法(素案)」をまとめて公表し、報告書を踏まえた個別のトークン化株式商品組成プロジェクトを2026年春から実施することを目標としている。 株式/投資信託のトークン化は「大旋風」──ステーブルコインとも連携か 新NISAや好調な株式市場を背景に、投資への関心は高まっている。証券各社はサービスの強化に努めているが、それでも日本の株式市場には取引単位が大きい、取引時間が限られているなどの制約がある。今回の共同検討が実現すれば、株式が「24時間」「1円単位」で取引できるようになる。 Progmat代表取締役 Founder and CEOの齊藤達哉氏は、今回もリリース発表にあわせて、noteで1万字を超える詳細な解説を公開。その中で齊藤氏は、「日本の株式市場の現状と課題」として、個人投資家の割合は「1985年頃からほぼ横ばいで、17%近傍のまま」であり、日本の株式市場のメインプレーヤーは「外国法人等」と指摘。個人投資家の数は増えているものの「「少額投資」の環境整備が他国比で遅れている」と記している。 詳細はnoteに譲るが、少額取引、24時間取引、企業と株主との関係性の強化(ファン株主化)などを実現できるのが株式ST/トークン化株式とし、「不動産STで切り開いてきたST市場が“そよ風”だとすると、株式/投資信託のトークン化は“大旋風”」と位置づけている。 またリリースでは触れられていないが、先日報道された「3メガバンク共同ステーブルコイン」との連携は当然、想定されるだろう。 ブロックチェーン上(オンチェーン)で株式ST/トークン化株式を取引し、ステーブルコインで決済する──2026年春、株式ST/トークン化株式として、どんな銘柄が登場するのか。その際、決済にはステーブルコインが使われているのか。さらには発行から1週間で発行量が1億を超えたJPYCは使えるのか。金融の新たなフェーズの幕開けに期待と関心が高まる。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

プロジェクト, 市場, 技術, 最新記事, 法規・政策

オイルマネー、資産運用会社やプライベートバンクに圧力──暗号資産への対応求める:調査

UEA(アラブ首長国連邦)は暗号資産への関心が高いが、保有者のうち、暗号資産の管理に伝統的な資産運用会社を利用しているのはわずか20%のみ。 UAE富裕層の投資姿勢に関する調査は、2025年2月から3月にかけて3851人の投資家と456人の資産運用のプロを対象に行われた。 伝統的な資産運用とプライベートバンキングの世界は、暗号資産(仮想通貨)投資に警戒心が強く、慎重が、再び富裕層からのプレッシャーにさらされている。特にドバイ、スイス、シンガポールといった暗号資産人気の高い地域では、暗号資産の提供を求める顧客の声が高まっている。 多くの資産運用会社とプライベートバンクを顧客に持つスイスのソフトウェア企業Avaloq(アバロック)は、UAEの富裕層投資家の投資姿勢を調査。2025年2月から3月にかけて3851人の投資家と456人の資産運用のプロを対象に行った調査によると、同地域では39%という極めて高い割合で富裕層が暗号資産を保有しているが、そのうち伝統的な資産運用会社を利用している投資家はわずか20%のみだった。 オイルマネーを背景に超富裕層向けのファミリーオフィスが存在し、低税率でも知られるUAEは、ドバイ(UAEを構成する7つの首長国の1つ)が2022年にVirtual Assets Regulatory Authority(VARA、仮想資産規制庁)を設立したことで明確な法的枠組みが整備され、世界有数のクリプトハブへと急成長している。 最近では、超富裕層の子世代が親世代に暗号資産を教える動きも見られる。例えば、トランプ・ファミリーがそうだ。こうした動きを背景に、アバロックの調査によると、63%の投資家が「資産運用会社を変更した、または変更を検討している」と回答。その理由のひとつとして「暗号資産に関する質問に答えられないこと」があげられた。 「暗号資産が1つの資産クラスとして進化するなか、プライベートバンクのリレーションシップ・マネージャーは、十分に対応できていない顧客層に対応しなければならない状況になっている。そのため、伝統的な資産運用会社は急速に暗号資産への対応を進めている」と、アバロックの中東・アフリカ責任者のアカシュ・アナンド(Akash Anand)氏はCoinDeskに語った。   サービス提供を阻む壁 ではなぜ、伝統的な金融機関は顧客のニーズに応えられなかったのか? 理由はシンプル。暗号資産は本質的にボラティリティが高く、技術的にも複雑だからだ。 ボラティリティに加えて、ウォレットや秘密鍵の管理、カストディ契約の難しさなどが、資産運用会社と顧客の双方にとって課題となっている。調査によると、暗号資産を保有していないUAE投資家があげた主な理由は、市場のボラティリティ(38%)、知識不足(36%)、取引所への不信感(32%)だった。 アバロックはこうしたギャップを商機と捉えている。同社はこの数年、Fireblocks(ファイアブロックス)の安全管理技術を活用し、スペイン大手金融グループのBBVAやスイスのチューリッヒ州立銀行などと協業して、金融機関に暗号資産カストディ機能を提供してきた。 変化する資産運用 投資家の暗号資産への投資意欲が高まるなか、大きなチャンスを目前に金融機関もようやく動き始めている。 アナンド氏は、アバロックの暗号資産カストディ技術を既存システムに組み込みたい、あるいは同社のプラットフォームの利用を検討するプライベートバンクや金融機関との案件がかなりの数にのぼっていると述べた。 だがまだ、ウェルスマネジメント(富裕層向けの資産運用)には多くの機会が残されている。 「各社は、自社の既存の電子バンキングシステムと統合されたワンストップ・サービスを構築しようとしている」(アナンド氏) 投資家が資産運用のアドバイスを求めている。厳しい「クリプト・ウィンター(暗号資産の冬)」を経た市場の回復と、今年、ビットコイン(BTC)が史上最高値を更新したことを受けて、暗号資産が生み出す富は拡大している。暗号資産投資という新しい時代を通して、多くのミリオネアが生まれている。 事実、Henley & Partnersの「Crypto Wealth Report 2025」によると、世界の暗号資産ミリオネアは24万1700人に達し、前年から40%増加した。同レポートはまた、シンガポール、香港、米国、スイス、UAEを暗号資産投資家にとってのトップ5の拠点にあげている。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

プロジェクト, 市場, 技術, 最新記事, 法規・政策

トロン・テザー・TRMラボが支援するT3金融犯罪対策ユニット、3億ドル相当の資産を凍結

テザー、トロン、TRMラボが支援するタスクフォースであるT3金融犯罪対策ユニットは、設立から1年で3億ドル相当の不正資金を凍結した。 この取り組みは、ブロックチェーンセキュリティのグローバルモデルへと発展し、国際法執行機関から高い評価を得ている。 T3+グローバル・コラボレーター・プログラムを含むT3の活動は、暗号資産セクターにおける金融犯罪対策において、業界主導の執行の可能性に光を当てている。 暗号資産(仮想通貨)のタスクフォースであるT3金融犯罪対策ユニット(T3 Financial Crime Unit)は、活動開始から1年で3億ドル(約450億円、1ドル150円換算)相当の不正資金を凍結したと発表した。これにより、国際法執行機関から高い評価を得るとともに、ステーブルコイン業界が自らの治安を維持できる能力を備えていることを示した。 T3金融犯罪対策ユニットは、ステーブルコイン発行会社テザー(Tether)、トロン(Tron)ブロックチェーン、ブロックチェーンのインテリジェンスプラットフォームであるTRMラボ(TRM Labs)によって2024年後半に設立されたものであり、トロンブロックチェーン上のステーブルコイン活動の浄化を目的としている。このユニットは、ブロックチェーンセキュリティのグローバルな執行モデルへと進化を遂げ、暗号資産業界におけるコンプライアンスと説明責任の対処方法における変化を示唆している。 このユニットはトランザクション(取引)の監視を行い、「ピッグブッチャリング(豚の屠殺)」詐欺や欧州の組織犯罪ネットワークからの収益など、注目された押収案件の調整を担っている。現在、その捜査は5大陸にまたがっており、最近では大規模なマネーロンダリング摘発作戦「オペレーション・ルソコイン(Operation Lusocoin)」における役割がブラジル連邦警察から認められた。これは、官民連携が暗号資産分野における金融犯罪防止のあり方をいかに変革しているかを強調している。 テザー(USDT)を発行するテザー社のパオロ・アルドイノ(Paolo Ardoino)CEOは、「テザー社は、世界280以上の法執行機関と協力することで、金融エコシステムの健全性を維持することに非常に力を入れている」と述べた。 3億ドルという節目は、2024年9月の同ユニット発足以来の一連の主要な執行成果を経て達成されたものだ。 T3は2025年1月までに、北朝鮮のネットワークに関連する300万ドル(約4億5000万円)を含む1億ドル(約150億円)相当の違法テザーを凍結した。また、8月までには2億5000万ドル(約375億円)の節目を突破し、T3+グローバル・コラボレーター・プログラム(T3+ Global Collaborator Program)を開始した。 取引所と業界プレイヤーを法執行機関とリアルタイムで連携させるこの取り組みは、バイナンス(Binance)から始まり、すでにピッグブッチャリング詐欺に関連する600万ドル(約9億円)の資金凍結につながっている。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

プロジェクト, 市場, 技術, 最新記事, 法規・政策

“金利のインバウンド”が集まるか──Secured Finance、JPYCを活用したプロダクト群を発表

金利の低い日本円を求めて、世界中から投資家が集まるかもしれない。観光地を訪れるインバウンドの資金版──いわば「金利のインバウンド」だ。 DeFi(分散型金融)の固定レンディングプロトコルを手がけるSecured Financeは10月28日、日本円ステーブルコイン「JPYC」の発行開始にあわせて、複数の新プロダクトを発表した。リリースでは主な取り組みとして、以下の5つがあげられている。 JPYC固定金利レンディング WBTC/ETH担保によるJPYC借入 — 将来的なRWA担保への拡張 JPYC Yearn Vault v3 連携 オンチェーン円金利ベンチマークの構築 JPYC x402 Facilitator 同社は、これらの取り組みの目的を「日本円市場の金利構造をオンチェーン上に再現し、世界中の投資家が日本円金利にアクセスできる分散型インフラを構築すること」と述べている。よりわかりやすく言えば、世界中の投資家がブロックチェーン上でJPYC、つまり日本円を貸し借りできる環境をつくることだ。   日本円を借りる意味とは 具体的に何が可能になるのか、どういう世界が実現するのかを整理してみよう。 取り組みのベースとなるのが、1つ目の取り組みである「固定金利レンディング」、すなわちJPYC建ての固定金利レンディング市場の提供と、2つめの取り組みである「WBTC/ETH担保によるJPYC借入」だ。 まず、固定金利レンディング市場に資金=JPYCを提供する貸し手は、安定した利回りを得ることができる。一方、借り手はグローバルで見れば「圧倒的に低い」固定金利で資金を調達できる。 初期段階では、WBTC(ラップドビットコイン:ビットコインと1対1で交換可能なイーサリアム上のトークン)およびETH(イーサリアム)を担保にJPYCを借り入れることが可能だ。 つまり、BTCやETHの保有者は、保有資産を売却することなく、それをレンディング市場の担保とすることでJPYCを借りることができる。 円を借りてドルで運用──キャリートレードがオンチェーンで可能に JPYC=日本円を借りてどうするのか? DEX(分散型取引所)などでドル建てステーブルコインのUSDCやUSDTに変えれば、例えば、米国債をオンチェーン化した「トークン化MMF」に投資し、ドルの利回りを得ることができる。 現在、日本の短期金利は0.25%前後、1年物米国債の利回りは約4.4%で、およそ4%の金利差がある。日本は低金利、米国は高金利であり、この日米の金利差を利用した「円キャリトレード」がブロックチェーン上で可能になる。 つまり、BTCやETHの保有者は、長期保有をベースとした値上がり益を期待しながら、資産を売らずに活用できる。単に「寝かせておく」だけでなく、キャリートレードによる利回りを同時に得ることが可能になる。もちろん、BTCやETHの価格下落によって、追加の担保が求められるリスクや為替リスクなどを考慮しなければならない。 だが従来、取引単位の大きさや信用力の観点から、機関投資家やヘッジファンドなどに閉じられていたキャリートレードが、円ステーブルコイン「JPYC」とSecured Financeによって、誰でも参加可能なオンチェーン市場に開かれようとしている。 その結果、低金利の日本円を求めて、世界中から投資家が殺到し、「金利のインバウンド」とも言える現象が起きるかもしれない。 事実、JPYC代表取締役の岡部典孝氏も、JPYCのユースケースとして「海外のファミリーオフィスからの需要」に触れている。また、Secured Finance創業者兼CEOの菊池マサカズ氏は「日本円を借りたい投資家は世界には大勢いる」とCoinDesk JAPANに語っていた。 〈「N.Avenue club」に登壇したSecured Financeの菊池氏、撮影:多田圭佑〉 JPYCを借りるための担保は、当初はWBTCおよびETHだが、将来的にはRWAトークンなどにも拡張するという。 AI取引への拡張 5つの取り組みのうち、ここでもう1つ、注目したいのが5つ目の「JPYC x402 Facilitator」だ。 リリースには「Coinbaseが提唱するx402プロトコル(EIP-3009対応)を通じて、コードベースでのJPYC自動決済を実現します」とある。コードベース、つまりはスマートコントラクトやAIエージェントが、自動的にJPYCを使った取引を実行できるようにするということだ。 JPYCの岡部氏も、JPYCのユースケースとして「AIエージェントによる取引」について語っていた。 〈27日、記者会見に望むJPYCの岡部氏、撮影:CoinDesk JAPAN) Secured Financeはリリースでさらに「a16z『State of Crypto 2025』レポートによれば、自律エージェント決済市場は2030年までに30兆ドル規模に達すると予測されており、この技術がWeb2/Web3のeコマースとマシンエコノミー双方を変革する可能性が示されています」と述べている。 円ステーブルコイン「JPYC」と、DeFiプロトコル「Secured Finance」が組み合わさることで、何が起きるのか。ステーブルコインのユースケース、さらにはDeFiは、多くの人にとっては、馴染みの薄い世界で、理解も難しいかもしれない。 岡部氏はJPYCの発行について、発行当日の記者会見で「日本の通貨史に残る大きな分岐点」と語った。そこにDeFiが組み合わさることで、日本円のグローバルでの存在感が高まる可能性がある。 Secured Financeの菊池氏は「日本円は国内通貨にとどまらず、世界の金利ベンチマークです。JPYCのエコシステムを活用することで、日本円金利カーブをオンチェーン化し、実世界の金融市場とDeFiをつなぐ新しいインフラを構築していきます」と述べている。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

市場, 技術, 最新記事, 法規・政策

ウエスタンユニオン、アンカレッジ・デジタルと提携しソラナ上でステーブルコイン発行へ

ウエスタンユニオン(Western Union)は来年、同社の決済ネットワーク向けに、米ドル・ペイメント・トークン(U.S. Dollar Payment Token:USDPT)と呼ばれるステーブルコインを立ち上げる計画である。  このステーブルコインは、アンカレッジ・デジタル(Anchorage Digital)によって、ソラナ(Solana)ブロックチェーン上で発行され、低コストで迅速な決済を目指す。  この動きは、伝統的金融企業がステーブルコインを統合するトレンドに従うものであり、マネーグラム(MoneyGram)やペイパル(PayPal)などの競合他社はすでに、同様の技術を採用している。 ウエスタンユニオンは、1億人のユーザーを抱える同社の決済ネットワーク向けにステーブルコインを立ち上げることを計画しており、グローバルな送金を強化するためにブロックチェーンレールを活用する伝統的金融企業の仲間入りをすることになる。 10月28日発表のプレスリリースによると、個人顧客向けの国境を超えた決済と現金のネットワークで知られる同社は、来年の上半期に米ドル・ペイメント・トークン( U.S. Dollar Payment Token:USDPT)をローンチする計画である。  このトークンは、米連邦規制を受けるデジタル資産銀行アンカレッジ・デジタルによって、低コストで迅速な決済のために設計されたパブリックブロックチェーンであるソラナのネットワークを使用して発行される。  ウエスタンユニオンのCEOデヴィン・マクグラナハン(Devin McGranahan)氏は声明で、「この提携により、デジタルドルの利点を弊社のネットワークにもたらし、地球上のほぼすべての地域にサービスを届けることが可能になる」と述べ、次のように続けた。 「アンカレッジ・デジタルを規制を受けたパートナーとし、ソラナのブロックチェーン技術を活用することで、我々は顧客のために、より速く、より効率的で、より包括的な決済を実現するための有意義な一歩を踏み出している」。 この動きは、米ドルなどの法定通貨をはじめとする他の資産にペッグされた3000億ドル(約46兆円、1ドル=152円換算)規模の暗号資産(仮想通貨)トークン資産クラスであるステーブルコインが、グローバルな決済チャネルにますます組み込まれている中で起こっている。 ステーブルコインは、伝統的な決済手段に対するより安価で速い代替手段を提供することを目指しており、送金や国境を超えた取引において企業や個人の間で人気が高まっている。 米国では、デジタルトークンがグローバルな決済により組み込まれることを可能にする、ステーブルコインに焦点を当てたジーニアス(GENIUS)法によって、業界と発行企業に対して明確な規制がもたらされたことで、その採用が後押しされた。  ウエスタンユニオンは、ステーブルコインをそのビジネスに組み込む最新の企業となる。競合他社マネーグラムのアップグレードされたアプリケーションは、サークル(Circle)が手がけるステーブルコインのUSDコイン(USDC)、ステラ(Stellar)ブロックチェーン、およびウォレット企業クロスミント(Crossmint)を基盤としている。 決済会社ペイパルのステーブルコインは、パクソス(Paxos)によって発行され、2023年の立ち上げ以来27億ドルに成長している。一方、ストライプ(Stripe)は、決済に焦点を当てたチェーンで独自のステーブルコインインフラを構築している。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

プロジェクト, 市場, 技術, 最新記事, 法規・政策

IBMがデジタル資産プラットフォームを発表──トークン化とステーブルコインの需要が高まる中

IBMは、銀行や政府、企業が複数のブロックチェーン上でデジタル資産を安全に管理できるよう支援するデジタル資産プラットフォームを立ち上げる。 2025年第4四半期に稼働開始予定のこのプラットフォームは、カストディや取引ルーティング、決済サービスに加え、本人確認やマネーロンダリング対策のチェックなどのコンプライアンスツールも提供する。 この動きの背景には、機関投資家が日常業務でトークン化資産やステーブルコインを取り入れる動きが加速している状況がある。 世界的テクノロジープロバイダーであるIBMは、複数のブロックチェーン上でデジタル資産を安全に管理したい銀行や政府、大企業向けに設計した新たなプラットフォームを発表し、暗号資産(仮想通貨)への進出を強化する。 IBMは27日のプレスリリースで、「IBMデジタル・アセット・ヘイブン(IBM Digital Asset Haven)」は40以上のパブリックチェーンとプライベートチェーンでカストディ(保管)、取引ルーティング、決済を提供することを目指していると述べた。これには、APIや開発者ツールを通じて統合された本人確認やマネーロンダリング対策のチェックなどのコンプライアンスツールも含まれる。 このプラットフォームのSaaS版は2025年第4四半期に稼働開始予定で、2026年第2四半期にはサポートの拡大が予定されている。 この動きの背景には、ステーブルコインやトークン化された現実資産(RWA)の導入を検討する金融機関や企業が増えている状況がある。こうした企業の目的は、従来の銀行決済網よりも安価かつ迅速で、摩擦なく国境を越えた資金や資産の管理や移転を行うことにある。 IBMはプレスリリースで、「トークン化資産とステーブルコインの採用が拡大する中、機関は進化を求められている」とし、「デジタル資産領域は、金融機関が製品ポートフォリオを近代化させる上で重要な機会をもたらしている」と述べた。 IBMのプラットフォームは、機関顧客向けに1500万以上のウォレットを作成した暗号資産ウォレットインフラ企業であるDfnsとの協業によって構築された。IBMのハードウェアレベルのセキュリティとDfnsのカストディ技術を組み合わせ、マルチパーティ承認、プログラム可能なアクセス制御、クラウドやオンプレミス、コールドストレージ環境にまたがるハイブリッド展開オプションなどの機能に対応する。 Dfnsのクラリス・アジェージュ(Clarisse Hagège)CEOは、「デジタル資産を中核的な銀行業務や資本市場のシステムに統合するには、基盤となるインフラが従来の金融決済網と同じ基準を満たす必要がある」とし、「IBMとの協業で、カストディの枠を超えてデジタル資産エコシステム全体をまとめ上げるプラットフォームを構築した。これにより、デジタル資産がテストプログラムから世界規模の本格運用へ移行する道を開いた」と述べた。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

プロジェクト, 市場, 技術, 最新記事, 法規・政策

「JPYCを活用した新しいサービスを作る人が儲かります」とJPYCの岡部氏──double jump.tokyoとBifrost、JPYCを活用したDeFiレンディングの企業向け提供へ

今日10月27日、いよいよ円建てステーブルコイン「JPYC」の発行が始まる。国内初の円建てステーブルコインの登場で、関連サービスも続々と登場しそうだ。 double jump.tokyoは10月23日、Bifrostが提供するBTCFiプラットフォーム「BTCFi Boost」と提携し、JPYCを活用したDeFiレンディング技術を企業向けに提供するための取り組みを開始したと発表した。 同社が提供する企業向けウォレットサービス「N Suite」の分散管理型ウォレット機能と承認ワークフローを活用し、企業が制度面でも整合性の取れた形でステーブルコインを活用できる環境の実現を目指すという。 ステーブルコイン・トレジャリー戦略 デジタル資産、主にはビットコイン(BTC)を保有し、資産効率はもちろん、企業価値の向上を図るビットコイントレジャリー戦略、広くはデジタル資産トレジャリー(DAT:Digital Asset Treasury)戦略が日本でも拡大している。 グローバルでは米ストラテジーがパイオニアであり、日本ではメタプラネットが先陣を切った。購入対象となる暗号資産もビットコインのみならず、イーサ(ETH)、ソラナ(SOL)、ビルドアンドビルド(BNB)といった主要銘柄に及んでいる。 保有する暗号資産の価格上昇、あるいは上昇期待を背景に株価上昇を図り、上昇した株価をもとに積極的な資金調達を行って、さらに暗号資産を購入する──。暗号資産の価格上昇と株価上昇、資金調達が連動する「順回転」の好循環を狙う動きは、大きな成果が期待できるものの、暗号資産はボラティリティが大きく、リスクが伴う。 対照的に、円建てステーブルコイン「JPYC」は、法律で裏付け資産が厳しく規制され、1JPYC=1円を維持するようになっている。リリースでは「日本円と同じ価値を持つように設計されているため安定的な価値を持ち、企業がブロックチェーン技術を利用しながらも会計・監査面での整合性を取りやすいデジタル資産として注目を集めています」と述べられている。 つまり、今回の取り組みは、ボラティリティの大きな暗号資産ではなく、JPYCを活用した「トレジャリー戦略および資産管理の新たなモデルを構築するための基盤を形成するもの」という。 JPYCではないが、資産の大部分をステーブルコインに換えて運用する「ステーブルコイン・トレジャリー戦略」を実践している企業がある。Web3支援のPacific Meta(パシフィックメタ)は9月、資産の8割をステーブルコインで運用し、9%の利回りを得ていると明かした。 DeFi、ウォレットは次の課題 JPYC代表取締役の岡部典孝氏も、JPYCのユースケースとして、JPYCを活用した資産運用を例にあげている。低金利の日本円あるいはJPYC単体では高い利回りは期待しづらいが、「JPYCを借りて、米ドル建てステーブルコインに換え、高金利の米ドルから利回りを得る」、いわゆるアービトラージ取引には、海外のファミリーオフィスなどからの期待が寄せられているという。 double jump.tokyoとBifrostの取り組みは、JPYCをDeFiレンディングプロトコルで活用しようというものだ。BifrostのBTCFi Boostは、リリースによると「ビットコインを担保として預け入れる企業や機関向けの、ビットコインベースの利回り提供プラットフォーム」で、その仕組みを応用する。 double jump.tokyoが提供する “ウォレット”、Bifrostが提供する “DeFiサービス”は、円建てステーブルコインが登場し、2026年には総合課税から分離課税への税制改正が期待される日本の暗号資産業界にとって、次の課題と考えられている。 DeFi利用については、日本だけでなく、グローバルでも規制が明確になっていないが、2021年の「DeFiの夏」の後に急落したDeFi市場は2024年以降、回復基調にあり、TVL(Total Value Locked、預かり資産)は約1500億ドルとなっている。 岡部氏もJPYCを活用したサービスに期待し、「JPYCを買っても儲かりません。JPYCを活用した新しいサービスを作る人が儲かります」とXに投稿している。 double jump.tokyoとBifrostが見据えるサービスは、JPYCを活用した企業向けサービスの試金石となるかもしれない。ビットコインなどの暗号資産には手を出しづらいが、ステーブルコインならばトレジャリー戦略での活用が行いやすいと考える企業は少なくないだろう。 JPYCの登場が日本企業にどのような影響を与えるのか、注目される。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

Scroll to Top