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ブロックチェーンや暗号資産業界における技術動向をまとめるカテゴリです。ネットワークアップグレード、セキュリティ、スマートコントラクト、レイヤー1、レイヤー2、インフラ開発など、業界を支える重要な技術ニュースを掲載します。

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自民党「web3ホワイトペーパー」の狙いは?── PT事務局長・塩崎彰久氏インタビュー

自民党デジタル社会推進本部web3プロジェクトチームが4月6日、「web3ホワイトペーパー〜誰もがデジタル資産を利活用する時代へ〜」を公開した。PTとしては昨年3月の「NFTホワイトペーパー」、12月の「中間提言」に続く提言で、6月に骨太方針2023がまとまるというタイミングを踏まえた発信。 coindeskJAPANは、公開に先駆けてweb3プロジェクトチームの事務局長を務める塩崎彰久議員にインタビューを行い、ホワイトペーパーの狙いとその背景にある思いを聞いた。 「JAPAN IS BACK」「疾風に勁草を知る」に込めた意味 今回のweb3ホワイトペーパーでは、「JAPAN IS BACK, AGAIN」というキーワードを掲げた。これは昨年、(デジタル部会の)NFTPTで議論をしていたときに、若手web3起業家から「かつて日本はweb3の中心になりかけていたのに、あれよあれよという間に転げ落ちて見向きもされなくなってしまった」と危機感を伝えられたことが出発点になっている。 しかし、そこからクリプト・ウインター(暗号資産の冬)がやってきて、トークンや暗号資産取引所FTXが破綻したりするなかで「結局、日本の規制は正しかったのではないか?」という話も出てきた。日本の起業家はそこまでダメージを被らなかった。海外で兵糧・弾薬が尽きかけているときに、日本はまだちゃんとやれる体力が残っている。 そのうえ、日本ではこれまで未参入だった大手プレイヤーも、このタイミングで参入し始めている。NTTドコモが6000億円を投入したり、大手金融機関がステーブルコインを始めたり、JRがNFTを発行したりといった動きがある。地方自治体の中にもNFTを発行するケースが増えてきた。従来の「クリプト村」にいなかった人たちも入ってきていることで、これまでとは違うトレンドを感じている。 ホワイトペーパーにある「疾風に勁草を知る」という言葉には、強い風が吹いた時にも地に根を張ってテクノロジーの本質を捉えたビジネスは生き残って、将来大きく花を咲かしていく、という意味が込められている。 これまで暗号資産業界を牽引してきたのはアーリーアダプターの人たちだったが、これからはマスアダプション(多くの人への普及)に移っていく時代だ。誰もがウォレットやデジタル資産を当たり前のように保有し、ビットコインやNFT、セキュリティトークンは特別な存在ではなく「当たり前」になっていく。そんな世界が目の前に実現しはじめている。 これからは「規制が緩いから何でもできる」とか、「税金が安いから儲けられる」といった点よりも、「明確なルールの存在する成熟したマーケットであること」のほうが、より魅力的になっていくだろう。 今回のweb3ホワイトペーパーは、そういった俯瞰のもとに作成した。一年前と今とは、明らかに時代のページが変わった。「クリプト・ウインターが終わった時、最初に春を迎えるのは日本かもしれない」。そんなメッセージを日本の起業家のみなさんに送りたい。 多岐にわたる提案内容 中身は多岐にわたっているが、短期的な点について説明すると、まずは国際的なルール策定について。 大きな流れとしては、海外は規制強化に向かっている。もちろん適切な規制は必要だ。しかし、なかには「暗号資産はけしからんから潰してしまえ」というスタンスの人もいて、そういう議論に流されないようにしなければならない。 今は日本が優位を発揮できるせっかくのチャンスでもある。われわれは将来性を見据え、技術中立的に、責任あるイノベーションを主導する立場を明確にすべきだという提言をしている。 税制改正についても、複数の提言を行っている。最大のポイントは昨年の税制改正で残った「他社発行の保有トークンについての課税問題」だ。自社発行トークンは期末時価評価課税の対象から除外するという方針が示されたが、他社トークンについてはまだ残っている。ここは「今年、確実に実現すべき」だと踏み込んで提言している。 DAOについては、「機動的なDAO設立・運営に適した法人・組合形態がない」という問題がある。ここも早急な法制化を目指し、議員立法も検討すべきだとしている。提言では、合同会社をベースにLLC型のDAO特別法を制定し、会社法上の規定や金融商品取引法上の規定を一部変更して適用する案を掲げている。実現すれば世界初ではないか。 トークン審査については、具体化・可視化を進めるべきだと提言した。トークン審査時の留保条件の開示にも課題があり、JVCEAがトークンのリスクを把握していたとしても、その情報が非開示のままだと結局、消費者保護につながらない。 セキュリティトークンについては、セカンダリーマーケットが整っておらず、取引があまり行われていないという問題がある。そこで、PTS(私設取引システム)での円滑な取引に向け、日本証券業協会やSTO協会が自主規制ルールの策定などの取り組みを進めるべきだと提言している。 偽の「無許諾NFT問題」についても提言をしている。これは日本のコンテンツに対する権利侵害を防ぎ、消費者保護にもつながるテーマだ。経済産業省が要請すると、きちんと削除対応をする海外プラットフォームもあるという。提言ではそうした働きかけや、業界団体によるコンテンツ権利情報の記録を引き続き推奨していくべきだ。 金融機関については、ビッグプレイヤーのweb3参入が進んでいる。しかし、銀行や保険会社がweb3領域に参入する場合、法令上の付随業務への該当制や高度化など、会社の認可審査について、説明が必要な範囲が不明確という課題がある。提言では審査の迅速化や指針の具体化とタイムリーな公表を継続的に行っていくべきだ。 NFTビジネスについては、多くの提言をしている。ポイントのひとつは「NFTを使ったファンタジースポーツが賭博に該当するのか」という問題だ。ここはガイドラインをしっかり作って、どこまでが良くて、どこまでがダメなのかの線引をきちんとするべきだ。 投資ビークル・スキームの多様化についても触れた。投資事業有限責任組合(LPS)が、暗号資産・トークンを取得・保有することになる事業に投資できないという問題を解決するため、経産省や金融庁が実態調査を行い、暗合資産交換業該当性の整理をするべきだ。 中期的な論点 もう少し遠くを見据えた「中距離」の論点は、発展を見据え、議論を開始・深化すべきものだ。 たとえば、デジタル資産の私法上の取り扱いには不明確な部分があり、権利移転や対抗要件などの点で問題が指摘されている。こうしたポイントについては、国際的な動向をフォローして、課題整理をすべきだと提言した。 ほかにも、web3を活用したコンテンツが海外展開できるようにするための業界支援、多様化するweb3事業へのライセンスの整理、消費者保護、ウォレット、マネーロンダリング・テロ対策、自治体支援や投資DAOルールなども取り上げている。 昨年のNFTホワイトペーパーで取り上げた施策の進捗についても触れている。これは、言いっぱなしで終わらせず、ずっと注目しているというメッセージを示す意味がある。今回のweb3ホワイトペーパーについても、定期的に進捗を確認していく方針だ。 このように、政策としては大きいものから小さいものまで多岐にわたるため、バラバラに見ていると全体像が把握しにくいかもしれない。しかし、全体としてのナラティブは「日本には非常に強い追い風が吹いている」という点だ。 暗号資産をめぐる状況は目まぐるしく変わっているため、この追い風がいつまで吹いているかはわからない。それでも、いまはマスアダプションに向けて勝負するタイミングだろう。そういったメッセージを、さまざまな提言の背景にある、通奏低音として感じていただきたい。 舞台裏にあった変革 web3PTは昨年10月以降、すでに18回の会合を開いている。毎週開催していることもあり、メンバーには政治家として、他の誰よりもこの分野の話を多く聞いているという自負がある。 NFTPTのときに始めた、「新しい政策づくりのプロセス」も効果を発揮している。これは政治家・官僚・専門家でチームを組んで、専門家や官僚にもすべての会合に参加してもらい、議論を深めて、政策提言を書くところまで持っていくという仕組みだ。 従来なら、政治家が聞いた話を「官僚がペーパー化」し、その文言を微修正して提言にまとめるということが多かったと思う。もちろんそれでうまくいくこともあるが、変化が早くさまざまな分野で展開するweb3の世界では事情が異なる。 議論を始める当初は、役所にも十分に知見があるとは言えず、担当省庁も多岐にわたるケースが多いからだ。そういった分野では、政治が強いイニシアチブを取らないと議論が進んでいかない。 そこで我々は、まず政治家(国会議員)と専門家(弁護士)で文案を作り、それを役所にぶつけるという方式にしている。事実誤認の有無や実現可能性など、役所とも幅広く喧々諤々の議論をしたうえで、最後に文章をまとめるという形だ。文案にまとまるまでに、より多くの人の力が得られるスタイルになっている。 この方式を採用できたのは、平座長(平将明衆議院議員・自民党デジタル社会推進本部web3プロジェクトチーム座長)が大きな方向性を示したうえで、細かな運用方法は任せるという方向でリーダーシップを発揮してくれているからだ。 専門家として協力してくれている弁護士8人の存在も大きい。彼らは政策提言を書くという、普段とは一味違う仕事にも積極的に取り組んでくれている。 弁護士としてビジネスの現場から法律相談を受けるなかで、「このルールはおかしいのではないか」と疑問を感じたり、「こうした方がいいのではないか」といったアイデアを日々蓄えている。今回の提言にスピード感があるとすれば、それは専門家の協力をいただいて、どの本にも書いていないような最先端実務の法的論点までを反映できているからだろう。良い政策を作るには、最先端実務から得られる専門家の知見と、政治家が持つ大局観を組み合わせることが必要だと思う。 国会議員のPTメンバーも、金融や技術などの専門的知見があり、新しいことへのチャレンジをいとわないメンバーが揃っている。VRやメタバースが話題になればウェアラブルゴーグルを使ってみようとか、NFTが話題になればウォレットを作ってみようといった体験を積極的に行っている。 私も「メタマスク」や「オープンシー」を使ってNFTを取引し、ツイッターアイコンをNFTにしてみた。偽アカウントにひっかかって、イーサリアム(ETH)を失ってしまうという痛い経験もしたが、よい政策提言を書くにはそういった体験も重要だと考えている。実際に挑戦してみないとわからないことも多いからだ。 「マスアダプション」のタイミング 個人的に、日本はリスクを取ってでもイノベーションを進めていくべきだ、という思いが強い。私は1999〜2000年にスタンフォードに留学し、そこでインターネットが世界を変えていく最前線の波に触れた。イノベーションの力をどうやって社会に取り込んでいくのかは、これからの政治の大きなテーマだろう。 デジタル資産は、いまあるインフラとも組み合わさっていくなかで、今後一気に浸透していく可能性がある。ビッグプレイヤーの参入も意味が大きく、一見動きが遅いようにみえても、それは非常にスケールが大きな構想を仕掛けている、というケースも少なくない。 ホワイトペーパーや提言などで情報発信を続けていると、最先端の情報も我々のもとに集まってくるようになった。今後はデジタル資産の使い勝手を良くするソリューションがたくさん登場してくるだろう。マスアダプションが起きるのは「意外に」早いかもしれない。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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FIN/SUM2023で語られた三井物産の「デジタル金融戦略」──総合商社がデジタル金融に注力する理由とは?

フィンテックの最新動向や金融分野での社会課題解決などを議論するFIN/SUM(フィンサム)2023が3月28日から31日までの日程で開催された。主催は日本経済新聞社と金融庁。今は「新しい時代の個人(シン個人)を応援する金融包摂(Financial Inclusion)に向かって歩み始めた」タイミングだとして、「フィンテック、『シン個人』の時代」というコンセプトが打ち出されていた。 業界のキーパーソンが集うなか、初日の28日には「三井物産のデジタル金融戦略〜商社が担う、新たな金融領域〜」と題したパネルディスカッションが開催された。日本を代表する総合商社が、今なぜ「デジタル金融」に注力するのか、その背景や取り組みの現在地について意見を交わした。 なぜ商社がデジタル金融領域に? 三井物産執行役員 デジタル総合戦略部長・真野雄司氏 パネルディスカッションに先駆けて、三井物産執行役員 デジタル総合戦略部長・真野雄司氏が三井物産のDXの取り組みと、その中でのデジタル金融分野の位置づけについて解説。 三井物産では、AIなどのデジタル技術を活用し、商社として作り上げてきたオペレーションすべてを改善する取り組みを進めており、「ブロックチェーン」もその主要テーマのひとつとなっている。貿易物流や地域通貨などでのブロックチェーン活用を模索するなかで、導き出された新たな挑戦が「デジタル金融」の領域だったという。 三井物産のデジタル金融戦略の2つの柱。それが金価格に連動する暗号資産「ZIPANG COIN(ジパングコイン)」と、不動産・インフラ投資をデジタル化して販売する「ALTERNA(オルタナ)」だ。 この2つに共通するのは、現物資産を「トークン化」すること。三井物産やパートナー企業が持つ実物資産(Real World Asset)をデジタルアセットへと変換し、金融市場で流通させるという点だ。この分野こそが「商社として機能を発揮できるひとつの領域」だと真野氏は指摘する。 「デジタルアセットと金融市場を融合し、拡大させたい」と真野氏。暗号資産の時価総額は現在、世界で約1兆ドル強だが、市場規模で言えば国内不動産はその3倍、投資対象としてのゴールドはその5倍程度はあり、そこに存在する大きなチャンスに着目しているという。 「オルタナ」「ジパングコイン」の狙いとは? パネルディスカッションには、「オルタナ」を手掛ける三井物産デジタル・アセットマネジメント代表取締役社長・上野貴司氏と、「ジパングコイン」を手掛ける三井物産デジタルコモディティーズ代表取締役社長・加藤次男氏が参加。真野氏を加えた3者による議論が行われた。モデレーターはcoindesk JAPANを運営するN.Avenue代表取締役社長・神本侑季が務めた。 三井物産デジタル・アセットマネジメントは、DXによる効率化でファンド組成から証券販売までの垂直統合を狙った会社。取り扱う「デジタル証券」は、不動産・インフラなどのリアルアセットを裏付け資産としたもので、価格変動リスクを抑えつつ、安定的な配当収益を得られる商品性を目指している。 特徴的なのは、単なる数字ではなく「自らが投資対象を直接的に保有しているかのような手触り感のある投資体験をデジタル技術を通じて実現する」(上野氏)ことを狙っている点だ。 三井物産デジタル・アセットマネジメント代表取締役社長・上野貴司氏 この「手触り感」と、デジタル技術による効率化が実現した「小口化」によって、大規模不動産などのアセットを個人投資家に向けて販売することが可能になったという。 上野氏は「三井物産デジタル・アセットマネジメントの運用資産残高は、クロージング中の案件を含めて2000億円を超えた。今後も優良なアセットを積み上げながら、並行して個人投資家への販売事業を強化していきたい」と方向性を語る。 続いて「ジパングコイン」について、三井物産デジタルコモディティーズの加藤社長が解説。もともと三井物産はコモディティのトレーディングを30年以上手掛けてきている。ただし、従来のビジネスモデルは企業向けのもので、「商品価格の変動リスクにさらされている企業にヘッジ手段を提供し、ヘッジ取引から生まれる取引フローを利用して、自己トレーディングで収益を上げる」というスタイルだった。 「企業のお客様に活用いただくためには価格競争力と高い信用力が必要」(加藤氏)だが、長期的な信頼関係の構築に成功した結果、現在ではグローバルで1000社近くとの取引が実現しているという。「ジパングコイン」の狙いは、そうして培ったノウハウを個人向けにも拡大することだ。 現物だと、1kgおよそ800万円で取引されている金。暗号資産である「ジパングコイン」のコンセプトは、金をデジタル化し、最低1円から購入できるようにすることだ。 仕組みとしては、コインを発行する三井物産デジタルコモディティーズが「発行と同時に同量の金現物を三井物産を経由してロンドン金市場から購入」する。人的オペレーションではコスト的に到底成り立たないが、ブロックチェーン技術の活用で実現可能になったという。 ジパングコインは現在、暗号資産交換業者のbitFlyer、DMM Bitcoin、デジタルアセットマーケッツが取り扱っており、今後、取り扱い業者を増やしていく予定だという。 三井物産デジタルコモディティーズ代表取締役社長・加藤次男氏 「日本もここにきて、さまざまな世界情勢の影響で急激な物価上昇に襲われている。ジパングコインは個人の皆様にとって、誰でも手軽にインフレ対策ができる有効な手段だと信じている」と加藤氏は力を込める。 将来的には金現物への交換機能や、決済手段としての活用を拡充していく方針もある。また、金以外に原油などのエネルギー関連商品や、CO2排出権といったものもジパングコインでデジタル化していく予定だという。 この2社の新しい取り組みは、三井物産グループの中でどのように受け止められているのか。真野氏は「注力分野であり、より一層強化させていく」と語る。 「To Cの金融サービスは、突き詰めると”運用”と”決済”に集約されていくものと考えている。三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券を用いて、新しい”運用”の機会・体験をもたらす投資商品を提供している。三井物産デジタルコモディティーズのジパングコインは、暗号資産であり”決済”手段としての用途を兼ね備えている。両社ともに大きな可能性を秘めており、目の前の数字だけでなく長期的な成長を期待している」(真野氏) 次の一歩は? 今後の事業展開内容やペースは、どういうものになるのか。 まず目前に迫っているのが、これまで証券会社を通じて販売していたデジタル証券を、自社で販売するためのプラットフォーム「ALTERNA」のローンチだ。三井物産デジタル・アセットマネジメントの上野氏によると、今春ローンチ予定で、すでに関係当局の最終承認を待っている段階。事前登録を呼びかけたところ、現時点で約3000人が登録しているという。 今後は、これまで国内不動産ばかりだった投資対象を拡大し、「より幅広いアセットクラス」のデジタル証券化に取り組んでいく方針。具体例としてあげられたのは、航空機や船舶、さらにエネルギー関連のプロジェクトなど「まさに総合商社らしい」(真野氏)ものだ。コスト的な制約で今までは数億円からの大口投資しか受け付けられず、私募の非上場商品としてプロ投資家にのみ限定提供されてきたが、デジタル化によって個人向けにも提供できるようにすることが狙いだ。 上野氏は「ALTERNAで提供するデジタル証券は、個人投資家が今までアクセスが叶わなかったミドルリスク・ミドルリターンの投資機会を供給することを目指している」と話す。 ALTERNAはメガバンクやネット銀行、地銀などの金融機関とアライアンスを組み、幅広い層へのPRを狙っている。デジタル証券をきっかけとして若いユーザー層にリーチしたり、お互いの出入金口座を連携させ、口座利用のロイヤルティを高めるなど、金融機関側にもメリットが見込めるという。 デジタル証券のカード決済・積立投資や、さらに小口化したポイント運用なども将来の視野に入ってくるため、「カード発行会社やポイント事業者とのアライアンスも大歓迎」とのことだ。 モデレーターはcoindesk JAPANを運営するN.Avenue代表取締役社長・神本侑季 「金の裏付け」という重み 一方、ジパングコインを展開する三井物産デジタルコモディティーズとしては、「まず暗号資産事業における裾野の拡大に地道に取り組む」ことが重要だと加藤氏は語る。第一歩としては、ジパングコインを取り扱う交換所の数を増加させること。当面は、国内全暗号資産投資家口座の8割以上にアクセスを実現することを目標としているという。 商品ラインナップの拡充についても、プラチナとシルバーを対象としたコインの上場準備が進行中で、6月までにはサービス開始の見込み。また今年度中には、主要なエネルギー関連商品やCO2排出権を対象としたコインにも目処をつけたいという。 さらに証券業界に販路を拡大するため、ジパングコインと同様の仕組みでゴールドの「セキュリティトークン(デジタル証券)」も準備中。こちらは2024年3月期中には実現したいとしている。 さらに数年以内には、「通貨としての特性を生かした決済への活用の枠組み」をパートナー企業と協力して実現したいという。念頭にあるのは、「いくつかの企業群から形成されるコンソーシアム型ブロックチェーン上のサービスが主流となり、それが複数立ち上がってくる」というイメージだ。 そして、そこで決済に使われるのはおそらく、最終的に現金化できる暗号資産となるだろう。その中で、「価値の裏付けがあり価格が安定しているジパングコインは、有効な決済手段になると信じている」と加藤氏は語る。 2つのエンジンで進む、三井物産のデジタル金融戦略。真野氏は「不動産セキュリティトークンとゴールド暗号資産という、別の切り口で事業が始まった両社だが、今後は共通点のある取り組みも増えそうだ。両社の力を結集して、金融業界全体の発展に貢献していきたい」と抱負を述べた。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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アルゼンチンのLCC、チケットをNFT化

アルゼンチンの格安航空会社(LCC)フライボンディ(Flybondi)は、電子チケットをNFTとして発行する。 3月30日に発表された取り組みは「Ticket 3.0」と名付けられ、2022年9月に開始したNFTチケット企業TravelXとのパートナーシップを拡張するものだ。アルゴランド(Algorand)ブロックチェーン上に構築されたNFTチケット発券技術によって、乗客は独力でNFTチケットの名義変更、譲渡、売却を行うことができる。 フライボンディはNFTチケットについて「旅行プランや旅行者が誰であるかを定義することなく、事前購入も可能な、より柔軟な旅行体験を提供する」と述べている。一方、会社側は顧客サービスのコストを削減し、取引手数料による収入を見込むことができる。 TravelXのブロックチェーン最高責任者ファクンド・マーティン・ディアズ(Facundo Martin Diaz)氏は2022年9月、ユーザーが最初に航空券を購入する際には手数料を徴収しないが、流通市場(二次市場)で取引された際には2%の取引手数料を受け取るとCoinDeskに語った。航空会社からも2%を徴収するという。 利用者はフライボンディのウェブサイトから法定通貨でチケットを購入し、TravelXは通常の電子チケットに同期したNFTチケットを発行する。旅行者はその後、Ticket 3.0のアカウントを作成すると、フライボンディを通じてNFTを管理・保管することができる。航空券に関連する規則や条件は、スマートコントラクトに統合されている。 「今回のサービス開始により、私たちはイノベーションとブロックチェーン技術の応用を通じて、航空業界にポジティブなインパクトを与えることを目指す」「ゲームのルールを変えることは決して簡単ではないが、進化し、乗客に飛ぶ自由の新しいステージを提供することが私たちの目的であると認識している」とフライボンディのマウリシオ・サナ(Mauricio Sana)CEOはプレスリリースに記している。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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Cegaがイーサリアムに展開、新プロダクトと新会社設立も発表

暗号資産を用いた仕組債を世界で初めて構築したDeFi(分散型金融)デリバティブ市場のパイオニア、Cega Finance(Cega)は4月1日、従来のソラナ(Solana)ブロックチェーンに加えて、イーサリアムブロックチェーン上でもアプリケーションをリリースした。 イーサリアムブロックチェーンでの展開により、Cegaの革新的なサービスを最大規模のレイヤー1のブロックチェーン上で提供できるようになったという。MetamaskやCoinbase Wallet、WalletConnectといったイーサリアムの主要ウォレットに対応する。 あわせて新たなプロダクトとして、通常よりも高い利回りを得られるステーキング商品「Leveraged Options Vaults(LOVs)」をスタートさせる。4月上旬、イーサリアムブロックチェーンのみでの提供を予定している。 さらにオプション取引のトレーディング・マーケットメーキングを専門とするグループ企業として「Tras Mobian」社の設立も発表した。 Cegaは、DeFiの可能性を拡大し、ユーザーに自らの将来の財務的状況をコントロールする能力をもたらすことに注力していくとリリースで述べた。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。  

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ユーロクリア、DLTに基づく債券決済プラットフォームを構築中

伝統的な国際証券決済機関であるユーロクリア(Euroclear)は、分散型台帳技術(DLT)に基づく証券用の新しいプラットフォームを早ければ今年中に完成させる可能性があると、そのスタッフの1人が3月30日に述べた。 この構想は、ユーロクリアがフランスの中央銀行と主導した、債券取引にブロックチェーンを使用し、中央銀行デジタル通貨(CBDC)を支払いに使用するという最近の試みに基づくもので、このアイデアを単なる実験から証券トークンの転送に拡大するものだ。 「ユーロクリアは、デジタル債券の発行と決済のためのDLTプラットフォームの最小限実行可能なものを構築し、完成させようとしている」とユーロクリアの法務顧問であるバート・ガレ(Bart Garré)氏は、ベルギーのブリュッセルで行われたイベントでCoinDeskに語った。 ガレ氏はCoinDeskに対し、明確なスケジュールは決まっていないが、早ければ今年中にこのプラットフォームを立ち上げることができるだろうと述べた。新しい取引環境は、流動性が低下しないように、レガシー債券市場とリンクする予定だと、彼は付け加えた。 このプロジェクトは、先週発効したばかりの暗号化技術を利用した証券取引の規制緩和である欧州連合(EU)のDLTパイロット体制がもたらす変化には依存しないとガレ氏は述べている。 一方でDLTは、口座や送金メッセージの構成要素、財産法の概念など、既存の法律にぶつかるものだとガレ氏は指摘している。 「所有権の移転はどのように行うのか、そのために法律を変える必要があるだろうか」とガレ氏は問いかけ、担保を取ることは「金融担保法のごく小さな変更で可能だ」と付け加えた。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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NEC、エンターテインメントを起点としたWeb3領域で香港のアニモカブランズ、Gryfynと協業

NECは3月30日、香港のアニモカブランズ(Animoca Brands)およびGryfynと、Web3領域におけるデジタルウォレット市場の創出・拡大を目的とした覚書を3月28日に締結したと発表した。ゲームをはじめコンテンツ(IP)などのエンターテインメントを起点とした、トラストなweb3社会の実現及び市場の創出・拡大を目指すという。 アニモカブランズは、香港を拠点とし、デジタルエンターテインメント、ブロックチェーン、ゲーミフィケーションを通して、デジタル財産権の推進とオープンメタバースの確立への貢献に取り組んでいる。Gryfynは、デジタル資産を所有および処理し、ブランドとつながることができるカストディアル暗号資産ウォレットを提供している。 3社はソフトウェア・技術などの提供を行うほか、スタートアップ企業からWeb3領域のビジネスアイデアを募集し、共同で事業化を検討するアクセラレータープログラムを協業するとしている。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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ウォーホル作品をセキュリティ・トークンとして分割保有

ファインアートに投資できるブロックチェーンベースのプラットフォームをまもなく立ち上げるFreeportは、アンディ・ウォーホルの作品4点をセキュリティトークン(デジタル証券)として独占的に提供する。 プレスリリースによると、4作品は著名なアートコレクターから「部分的に入手」したものだという。4作品は、ウォーホルの代表作である「マリリン」(1967年)、「ダブルミッキー」(1981年)、「ミック・ジャガー」(1975年)、「理由なき反抗(ジェームズ・ディーン)」(1985年)で、それぞれ1000個のトークンに分割され、提供される。 デジタル資産管理ツールVertaloの共同創業者兼CEOデイブ・ヘンドリックス(Dave Hendricks)氏は、FreeportはVertaloを利用してアート作品をトークン化し、DeFi(分散型金融)プラットフォームで売買できるようにすると語った。Freeportは、3月29日に米証券取引委員会(SEC)の規制をクリアし、高級アート作品をイーサリアムブロックチェーン上のセキュリティトークンとして提供できるようになった。 コレクションは5月に発売される予定で、すでにウェイティングリストが準備されている。ウェブサイトによると、トークン化された各ロットの販売開始価格は、250ドル〜860ドルになる見通し。 「多くの価値がオンチェーンに移行するにつれ、分割されたアート作品は、若い、だが財政的には余裕のない投資家から、ますます求められるようになっている」「私たちのプラットフォームはアート作品をただセキュリティトークンに分割するだけにとどまらない。我々は美術品中心のコミュニティを展開し、分割されたアート作品にまつわる所有体験を再定義する、完全没入型かつインタラクティブなプラットフォームを構築している」とFreeportの共同創業者兼CEOコイン・ジョンソン(Colin Johnson)氏は述べた。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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入学式で入学記念NFTを配布 近畿大学とODKソリューションズがWeb3.0サービスの実証実験開始

ODKソリューションズと近畿大学は3月28日、Web3.0サービス『アプデミー』β版を用いた実証実験を開始すると発表した。大学・企業・自治体と大学生との新たなつながり方を検討し、大学が発行するNFTや保有者への権利・特典付与について検証するという。 これを記念し、2023年近畿大学入学式で「2023年近畿大学入学式 入学記念NFT」を配布、5月頃にはNFTによる「入学証明証」の発行を予定している。 アプデミーはODKが4月1日より提供を開始する、ブロックチェーン技術を用いた厳密な情報管理の下で日常的な体験や学びをNFTで可視化し、個人の成長を応援するWeb3.0サービス。パーソナリティ診断によるアイコンNFT配布機能やNFT保有者限定のイベント紹介機能が先行実装される。 ODKは、体験実績NFTの蓄積により、業種・業界をまたいだ様々な権利・特典の付与につながるサービスの社会実装を目指すとしている。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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DeFiで仕組債を手掛けるCegaが累計13億円を調達──CEOに聞く今後の展開とDeFiの未来

DeFi(分散型金融)で暗号資産の仕組債を展開するCega Genesis Corporation(Cega)が、Dragonfly Capital Parntersなどを引受先とした、約7億円の追加資金調達を行ったと発表した。シードラウンドでの累計調達額は約13億円に達したという。 DeFiにおける暗号資産の仕組債のパイオニアとして、2022年6月にソラナ(Solana)ブロックチェーンでサービスを開始したCega。オプションを利用した仕組債における取引高とTVL(Total Vale Locked:預かり資産)はソラナブロックチェーンで1位、すべてのブロックチェーンで比較しても2位という。 Cegaは大型資金調達を受け、どのように展開していくのか? 創業者兼CEOの豊崎亜里紗氏に聞いた。 「いまのDeFiに足りない点」とは? もともと、オプション取引のトレーダーとしてキャリアを積んできた豊崎氏。その知見を活かし、DeFiのオプション取引にも「安全な利回りを提供する、ちゃんとした仕組債」を作りたいと考えるようになったことが創業のきっかけだった。ローンチしたCegaはユーザーのニーズを的確に掴んで人気を得た。 「DeFiが大好き」と語る豊崎氏だが、事業展開の中で今のDeFiに「足りない点」も見えてきたという。 まずは、流動性の少なさ。市場自体がまだかなり小さく、特にDeFiオプションは取引ボリュームが片方に偏りがちになっているという。Cegaでは、双方のボリュームを増やして、さらなる市場開拓ができるような革新的DeFiプロダクトを開発していく方針。 「DeFiのデリバティブのTVLはまだ数十億ドルもないという段階で、少なくとも1000倍から1万倍には伸びると考えている」と豊崎氏は分析する。 既存金融と平行して存在 もう1つは、バックオフィスやミドルオフィスでのオペレーションの分散化ができていないプロトコルが多い点。DeFi市場は歴史が浅いこともあり、「作っているのはフロントのアプリケーションだけ」という状況も見かけるという。 豊崎氏は「オンチェーンでのリスクマネジメントなどの必要な機能をまとめた『ツールキット』のようなものが、いま必要なのではないか。DeFiはまだまだ生まれたての存在なので、競争だけではなく、力を合わせて作り上げていくべき時期だ。市場の発展のためにわれわれも協力していきたい」と述べる。 「いまのDeFiは短期的な利益追求という側面が注目されがちだが、実は『技術』として浸透していく可能性が非常に高いと考えている。ただし既存金融を完全に置き換えることはなく、並行して存在していくだろう。銀行口座を持っていない途上国の人々や、富裕層ではないがウェルス・マネジメントを必要としている人たちにも利用されていくことがDeFiの未来の姿ではないか」 DeFi浸透のタイムラインとリスクマネジメント 「DeFiの現在は、インターネットの初期に似ている。インターネットはバブルが弾けたり、リーマンショックが起きたようなタイミングで、次々と新しいサービスが登場してきた。人々に受け入れられるまでには乱高下が発生するものだし、時間もかかるものだと思っている。インターネットの普及になぞらえて考えると、今後7年くらいで最初のアダプションカーブが起きて、マス・アダプションが起きるのは、次の15年くらいではないか」 マスに浸透するためには、なにより信頼の積み重ねが必要だ。その点Cegaは、2022年11月のFTX崩壊で多くのプレイヤーが損失を被る中、顧客資産を100%守ることに成功したという。豊崎氏は、その背景をこう語る。 「Cegaのトレードはユーザーがステーキングした暗号資産を、マーケットメーカーとリスクオフしているが、すべてのマーケットメーカーとISDAマスター契約をCegaに有利な形で結べていたので、FTXの事態が発生した当日にすべてのトレードをその場で精算できた。結果的に顧客資産を100%守れただけでなく金利もしっかり守ることができた」 「リスクマネジメントとしては、業界最先端を行っている。たとえばマーケットメーカーとの取引も、先方のバランスシートをきちんと確認したうえで行っている。最近ではCegaのすべてのウォレットを『マルチシグ』で運用し、サードパーティのカストディアンにも入ってもらっている。これによって、Cegaもマーケットメーカーも、単独では勝手に資産を動かすことはできない仕組みになっている。資金調達の際には、こうしたリスク管理についても高く評価された」 大型資金調達で目指すもの 大型資金調達を受けて、まず目指すのはマルチチェーン展開だ。 「ソラナブロックチェーンでは、ローンチ後すぐナンバーワンになれた。2位と比較してもおよそ7倍差で、すべてのチェーンでも2位となっている。マルチチェーン展開のニーズはあるはずだ」と豊崎氏。展開の詳細は、近日中に発表予定だという。 次に「多様なリスクリワードに合わせた製品展開」。Cegaの手掛けてきた仕組債は「安全な利回りを運用する製品をつくりたい」(豊崎氏)という考えから誕生した商品だった。しかし、ユーザーからフィードバックを受け取る中で、ハードコアなユーザーの多くが、よりリスク・リターンの大きいプロダクトを求めていることが判明したという。 「CegaのDiscordに寄せられた声を分析したところ、ユーザー層はトレード経験が豊富で、リスクアペタイト(リスク選好)も強いことがわかった」と豊崎氏は語る。今後は、高レバレッジの商品など、より経験者向けの多様な商品を拡充していくことになる。 さらに新規事業として、仕組債の専門家を結集した「トレーディングチーム」の立ち上げや、投資顧問業などへの多角事業展開を計画しているという。 積極的な事業展開を行っていくためには、資金だけではなく優秀な人材も不可欠。採用面についても順調とのことだ。豊崎氏は「たとえばエンジニア・チームは、2022年11月から倍のサイズになった。大手暗号資産取引所や他の有名DeFiプロトコルからもエンジニアが参加してくれている。業界トップの人材が来てくれているようになった」と感謝する。 「採用では、価値観が一致するかも重要視している。価値を置いているのは、結果を残すこと、自分自身で動くこと、”いい人”であることといった点だ。スキル面ももちろん重視していて、エンジニア採用ではGAFAのレベルでいうと「5〜」で絞っている。必要条件が高い代わりに、報酬もきちんと用意している。世界中のどこにいて、どんな税制で働いていても、シリコンバレーレベルの給与と待遇をプロトコルとして提供している。さらに大きいのは、現実のトラクションを見られることもある。DeFiでオプション取引に興味があればCegaだよねという考え方がコアな界隈に浸透してきて、それで来てくれる人がいるのがうれしい。結果的に、ジョインするエンジニアの多くは数学系の修士号・博士号を持っていて、オプション取引自体が好きな人となっている」 「完全リモートワーク、完全結果主義で効率よく動ける人は働きやすい環境。メンバーが世界各地に散らばっているので、年2回は世界のどこかで実際に会って、チームビルディングをしている。前回のミーティングはリスボンだったが、次の4月は東京。実際に会うのは初めてのメンバーもいるので楽しみ。みんなでヤクルト・スワローズ対DeNAの試合を観に行く計画だ」 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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欧州議会のデータ法改正案、スマートコントラクトにキルスイッチを義務付け

欧州連合(EU)の加盟国が3月27日に発表したEUデータ法(the European Union’s Data Act)の改正案では、スマートコントラクトにキルスイッチを搭載することが義務づけられる。 EUの各国政府を代表するEU理事会は、3月24日にこの文書に合意し、その法案は、欧州議会の議員たちがすでに支持しているものと同じであるようだ。最終的な法律の文言は、今後、欧州委員会の仲介のもと、議会と理事会の間で調整されることになる。 スマートコントラクトの活動を中断または終了させられるようにすることを義務付けるこの法律案は、ブロックチェーンのコミュニティで、自動化された変更不可能なプログラムであるべきものを弱体化させるのではないかという懸念を引き起こしている。 理事会の議長を務めたスウェーデンのエリック・スロットナー(Erik Slottner)大臣は、24日の声明で、この法律は「企業、研究者、行政、社会の利益のために、EU内およびセクター間でデータが自由に流れることを可能にする」と述べた。 原則として、新しい規則は、自動車や冷蔵庫などのスマートホーム家電の制御の一部としてデータを利用できるようにする契約に適用されるが、実際にどの範囲まで適用されるかは明らかではない。 ロビー団体のEuropean Crypto Initiativeの創設者であるマリーナ・マーケジック(Marina Markezic)氏は、ほとんどのスマートコントラクトが議会の草案通りの規制を満たすことは、不可能ではないにしても、難しいかもしれないと述べている。 欧州委員会のデジタル関連担当のティエリー・ブルトン(Thierry Breton)委員は、スマートコントラクトの標準を設定する能力を阻害するとして、議会の案を支持しない意向を示している。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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