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Token Timesの最新記事をまとめるカテゴリです。暗号資産、ブロックチェーン、Web3に関する最新ニュース、速報、重要アップデートを掲載し、直近の注目情報を素早く確認できます。

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米MSCI、暗号資産保有企業の指数除外を見送り──メタプラネット社長は「朗報」と反応

世界的な株式指数を提供するMSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)は6日、自社の主要株価指数における「デジタル資産を大量に保有する(DAT)企業」の扱いについて、現在の取り扱いを維持する方針を発表した。 同社は昨年10月、ビットコインなどのデジタル資産が総資産の50%を超える企業を指数から除外する方針を打ち出していたが、2月に予定していた除外措置の実施を、現時点では見送るとしている。 これに伴い、デジタル資産が総資産の50%以上を占める企業に対する指数上の扱いは、当面の間、制限を含めた現状が維持される。 既存の構成銘柄は採用を継続する一方で、発行済株式数の増加などに伴う指数内の構成比率(ウェイト)の引き上げは行われない。また、新規の銘柄採用や企業規模に応じた区分の移行も見送られる。 今回の決定に、MSCIジャパン・インデックスの構成銘柄であるメタプラネットのサイモン・ゲロヴィッチCEOは、自身のXで反応。同社は世界4位となる3万5102枚のビットコインを保有しており、ゲロヴィッチ氏は今回の決定を「ビットコイン・トレジャリー企業にとって朗報」として喜びの声を上げている。 本件については日経新聞が昨年12月、指数からの除外が数十億ドル規模の資金流出を招く懸念や、暗号資産価格の下落と指数除外が重なるリスクを指摘するなど、MSCIの決断に注目が集まっていた。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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香港、暗号資産規制の整備を加速:Consensus Hong Kongで新施策発表

香港の複数のリーダーが地域の規制環境を整備し、デジタル資産セクターの拡大に向けた新たな取り組みを発表した。 Consensus Hong Kongは政策立案者が多数の施策を打ち出し、盛況のうちに閉幕した。 これはCoinDeskのニュースレター「State of Crypto」で取り上げられている、暗号資産と政府の交差点に関する最新情報である。 着実に前進 Consensus Hong Kongの政策立案者たちは地域のデジタル資産エコシステムを強化するための多様な施策を発表した。 思想的観点においては、この業界を継続的に重視すべきかどうかが依然として核心的なテーマである。Consensusは時に荒唐無稽なプロジェクトや実現困難な誇大宣伝が繰り返される一方で、企業がこの技術を活用する実需の存在を示した。 香港の規制当局は地域のデジタル資産エコシステムの成長を後押しし、パーペチュアル(無期限)契約に関する枠組みを公表。ステーブルコインのライセンスについては今後1カ月以内に発表される見込みである。 暗号資産取引会社Aurosの最高商務責任者(CCO)ジェイソン・アトキンス氏は、「こうした方向性の確実性が多くの企業に香港への投資やさらなる構築に対する自信を与えている」と述べた。 中国の特別行政区である香港では、申請者や活動の全面承認はまだ実現していないものの、証券先物委員会(SFC)や香港金融管理局(HKMA)といった規制当局がデジタル資産に関する調整を図っている点が重要だとアトキンス氏は語った。規制当局は企業が投資を促進するために何を必要としているかを尋ねているという。 アトキンス氏は、「SFCには数回訪問し、HKMAともシンクタンクやパネル、グループで対話を重ねた。規制当局は私たちのビジネス運営状況を理解し、この地域に更なる投資を促進するための必要条件を模索している。これは非常に前向きな姿勢だ」と述べた。 規制当局は積極的に関与し、地域内での企業活動に必要な要件を見極めるべく、場合によっては市場ニーズ対応のため規制緩和の検討も行っているという。 アトキンス氏は「特定の投資家層向けに規制を緩和もしくは軽減する策を模索している」と説明した。 これはより伝統的な機関が暗号資産、あるいは少なくともブロックチェーン技術に参入したいという大きな潮流とも一致する。 フランクリン・テンプルトンやSWIFTなどの企業代表の複数パネリストは、業務効率化のためにブロックチェーン技術をすでに利用、または検討していると述べた。これは2018年の「ビットコインではなくブロックチェーン」時代を思い起こさせるが、これらの組織は単なるパイロットではなく実運用へ移行している点が異なる。 Edge & NodeのCEOロドリゴ・コエーリョ氏は、伝統的主体がブロックチェーン技術を導入する動きが拡大し、2026年の重要なトピックになる可能性があると指摘した。 同氏はCoinDeskに対し、「企業はこの技術を理解しようと殺到しており、コンサルティングや専門的知識を求めている」と語った。 またシンガポール・ガルフ・バンクのショーン・チャン氏は、こうした技術の活用は価値移転において優れていると説明した。 国際的な規制上の障壁はまだ解消される必要があるが、今後10年以内に企業がブロックチェーンのツール群をさらに広く採用していくとの見通しを示した。

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アポロ・グローバル、Morphoトークン買付で暗号資産分野の展開を加速

運用資産9,000億ドル超を誇る大手資産運用会社アポロ・グローバル・マネジメント(Apollo Global Management/APO)は、分散型金融(DeFi)信用市場を支える提携の一環として、最大9,000万枚のMORPHOトークンを購入する可能性があると発表しました。 アポロは暗号資産領域への関与を一層深め、分散型レンディングプラットフォームの主要トークン保有者となりうる取引を成立させました。具体的には、Morphoプロトコルの背後にあるフランスの非営利団体Morpho Associationと協力契約を締結し、アポロおよび関連会社は今後4年間で最大9,000万枚のMORPHOトークンを購入できる権利を得ています。 トークンの購入はオープンマーケットでの買付け、相対取引(OTC)及びその他の取り決めによって行われる可能性があり、保有上限や譲渡制限の対象となることも明記されています。また、Morpho側の独占的フィナンシャル・アドバイザーはGalaxy Digital UKが務めています。 トークン購入に加え、アポロとMorphoは、Morphoプロトコル上で展開されるレンディング市場の支援でも協力を進める方針です。Morphoはオンチェーンのレンディング市場と、キュレーターが管理するボールト(vault)を支えるインフラを提供しており、複数市場にまたがる資産配分を行うこれらのボールトに対して支援していきます。なお、プロトコルのガバナンスはMORPHOトークン保有者が担い、今回の9,000万トークンの持分は総供給量の約9%に相当するとされています。 この契約は、アポロがこれまでに積み上げてきたブロックチェーン分野での活動をさらに強化する内容でもあります。昨年には、伝統的金融商品をオンチェーンに移行することを目指すブロックチェーン・プロジェクトPLUMEに7桁ドル規模の投資を実施しています。さらに、アポロのクレジット戦略はすでに第三者を介してトークン化されており、トークン化専門企業SecuritizeはApollo Diversified Credit Fundを対象とする「ACRED」というトークンを発行。またAnemoyはアポロのグローバルなプライベートおよびパブリック・クレジット戦略を反映する「ACRDX」を提供しています。 他の資産運用会社がDeFiを活用した取引の検証を進めるなか、今週初めには世界最大手資産運用会社ブラックロックが、トークン化された米国債ファンド「BUIDL」の持分を分散型取引所Uniswapで取引可能にすることを発表し、同時に同プロトコルのガバナンストークンであるUNIを不明量購入したと明らかにしました。

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GENIUS法の波及効果でSui幹部「機関投資家需要が過去最高水準に」

エバン・チェン氏とスティーブン・マッキントッシュ氏は、2025年が機関投資家による採用の転換点となり、トークン化とエージェント型コマースが次の成長フロンティアであると述べた。 Consensus Hong Kong 2026に登壇したSuiの幹部によると、市場が変動する中でも暗号資産に対する機関投資家の関心は加速している。 Sui Group Holdingsの最高投資責任者(CIO)スティーブン・マッキントッシュ氏は、2025年を「機関投資家採用における画期的な年(landmark year)」と位置付け、デジタル資産トレジャリー(DAT)ビークルの急増や現物ビットコインETFの成功例を挙げた。 同氏は「GENIUS法以降、暗号資産がもたらし得る価値に関する機関投資家の需要と認知度が大幅に向上した」と述べ、とくにトークン化とステーブルコインの分野での動きを強調した。 市場センチメントは変動しているものの、マッキントッシュ氏は構造的な変化が鮮明であると主張し、「センチメントが低くとも、市場規模はこれまで以上に大きい」と述べた。さらにオプション出来高の過去最高水準や、シタデルやジェーン・ストリートなどの大手金融機関の暗号資産市場参入を例示した。また、「世界最大級の金融機関」が市場シェア獲得を目指しインフラと人材への投資を続ける長期トレンドも指摘した。 Mysten Labs(Suiの開発企業)CEOエバン・チェン氏は、今後の局面は伝統金融(TradFi)と分散型金融(DeFi)の競争ではなく「収斂(convergence)」と位置付けた。同氏によると、TradFiは「T+1あるいはT+数日」決済で動くのに対し、DeFiは「T+0」であり、決済の面では「より優れたプロダクト」であるという。 この収斂はトークン化を通じて進展するとし、「取得した資産を直後に担保化して借り入れ可能」と述べ、伝統的なエクスポージャーにDeFi戦略を重ねられる点を強調した。 ETFがDeFiと競合するかについて、チェン氏は「プロダクトは進化し続ける」と述べ、機関投資家向けのオンランプは当初は保守的な展開となるものの、時間の経過とともに利回りやオンチェーンの仕組みを取り込む可能性があると指摘した。 両氏はSuiの差別化要因としてインフラ面を強調した。マッキントッシュ氏はSuiを「差別化された提案(a differentiated proposition)」と評し、FacebookのLibraプロジェクトに参加していたエンジニアが構築した点や、低遅延・高スループットを特長とすることを挙げた。想定ユースケースとしては、AIとオンチェーン取引が交差する「エージェント型コマース(agentic commerce)」が具体例として示された。

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暗号資産の国際的税務枠組み「CARF」が国内で始動──コインチェック、ユーザーへ申告求める

2026年1月1日から、暗号資産(仮想通貨)の取引情報を世界各国の税務当局間で共有する新しい仕組み「暗号資産等報告枠組み(CARF:Crypto-Asset Reporting Framework)」が国内でスタートした。 これは、国境を越えた不透明な資産移転を防ぐためにOECD(経済協力開発機構)が策定した国際基準だ。 日本でも税制改正によって導入が決まっており、国税庁は施行に先立つ昨年12月に利用者向けのリーフレットを公開し、取引所を通じて情報を収集する準備を進めていた。 [国税庁資料から] この制度の施行を受け、国内暗号資産取引所大手のコインチェックは6日、全ユーザーに対して「税務上の居住地国」などの情報を提出するよう求める案内を送付した。国内の他交換業者においても、情報の収集手続きが順次進められていく。 2025年末までに口座を開設済みの既存ユーザーは2026年12月31日までに提出が必要で、今年1月1日以降の新規開設者は、口座開設時の手続きの中でこの申告を行うことになる。 届け出る内容は、氏名や住所、生年月日に加え、どの国に税金を納める義務があるかという情報だ。日本国内のみに住んでいる利用者の場合、居住地国を「日本」と申告すればよく、その際のマイナンバーの記載は不要とされている。 ただし、海外にも居住地がある場合や外国に住んでいる場合は、現地の納税者番号などを申告しなければならない。 コインチェックのリリースによると、こうした情報を所定の期限までに提出しなかったり、虚偽の内容を記載して提出したりした場合には、法令に基づき罰則が科される可能性があるという。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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米国の政府債務、38.5兆ドルに膨張──ビットコインには追い風か

●米国政府の債務、つまり国の借金は38.5兆ドル(約6000兆円、1ドル156円換算)に達し、債務残高の対GDP比は120%を超えた。 ●債務の70%超は国内の貸し手が保有しており、利払いは年間1兆ドルを超える。 ●高水準の債務と財政支配(政府の財政状況が金融政策よりも優先され、中央銀行が高金利を維持しにくくなる状態)の可能性は、金利低下を招き、ビットコインや金といった資産にとって追い風となる可能性がある。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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ビットコインマイナー、競争緩和でも収益悪化が続く:JPMorgan

●JPMorgan(JPモルガン・チェース)によると、ビットコインネットワークのハッシュレートは12月に2カ月連続で低下し、マイナー間の競争が緩和している兆しが示された。 ●だがマイニングの収益性は引き続き低下しており、エクサハッシュあたりのブロック報酬は、前年同期比で32%減少しており、過去最低水準となっている。 ●米国上場のビットコインマイナーおよびデータセンター運営企業の株価は、先月は軟調だったものの、2025年を通して力強い上昇を記録し、同セクターの時価総額は年初来で73%増加した。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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Goldman Sachs、規制改革が機関投資家による暗号資産採用の「次の波」を牽引すると指摘

●Goldman Sachs(ゴールドマン・サックス)は、規制改革が機関投資家による暗号資産採用を後押しする最大のカタリスト(触媒)になると述べている。 ●暗号資産インフラ企業(取引所、カストディアン、決済など)は、暗号資産価格の上下や売買の活発・低迷といった取引サイクルの影響を受けにくく、エコシステム全体の拡大から構造的に恩恵を受けやすいとした。 ●同行は、2026年に想定される市場構造に関する立法によって、トークン化やDeFi(分散型金融)、そしてより広範な機関投資家資金の流入が一気に進む可能性があると指摘した。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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デリビット幹部が指摘、ビットコインの長期上昇トレンドは8万5,000ドル突破まで崩壊状態続く

デリバティブ取引所Deribit(デリビット)の最高商務責任者(CCO)ジャン=ダヴィッド・ペキニョ氏は、ビットコイン(BTC)の長期的な上昇トレンドが「崩れている」とし、価格が8万5,000ドルを上回るまではその状態が続くと分析した。 ペキニョ氏はConsensus Hong Kongでのインタビューにて、「市場が8万5,000ドルを取り戻すまでは長期チャートが崩れたままであり、テクニカル的に下方向が最も抵抗の少ない道筋(path of least resistance)である」と述べた。 ビットコインは過去1週間、6万ドルから7万ドルのレンジで推移し、10月の史上最高値から約45%下落した水準にとどまっている。4週連続での価格下落の可能性があり、8万5,000ドルは1月末に割り込まれた水準だ。 価格が8万5,000ドルを突破すれば、買い手が市場の主導権を握り、長期的な供給(売り圧力)を吸収しきったことの確認となるという。現在のビットコイン価格は約6万6,600ドルであり、ペキニョ氏が示した分水嶺を大幅に下回っているため、さらなる下落余地がある弱気相場(bear territory)にあると説明した。 次の重要なサポートは6万ドルで、今月初めにソフトウェア株市場と連動してビットコインが下落した際、この価格帯が注目された。ペキニョ氏によると、6万ドルは心理的な節目であり、歴史的に大規模な買い板が形成されやすい価格帯だという。 また、「終値ベースで6万ドルを維持できなければ、次の論理的な到達点は200週移動平均線となり、これがおそらく今回の調整の最後の目標になる」と語った。 200週単純移動平均線(200-week SMA)は弱気相場の底値付近で割安買いの目安として広く認知されており、2015年以降の複数回にわたるビットコインの弱気相場でも安値がこの平均線に接近した実績がある。現在、この指標は約5万8,000ドル付近に位置している。 ペキニョ氏は「トレーダーは最終的なサポートとして5万8,000~6万ドルのレンジを注視することになるだろう」と述べている。

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DATはどこへ向かうのか──企業が暗号資産と向き合う「DAT2.0」時代とは

2020年代前半、企業がビットコイン(BTC)を財務資産として保有し始めたことが話題となった。発端となったのは、米MicroStrategy(現Strategy)が2020年に、巨額のビットコインを積み上げると宣言したことだ。 多くの投資家にとって、企業が暗号資産をバランスシートに組み込むという発想は新鮮かつ大胆、あるいは無謀な試みに映ったが、その後のインフレ、金利上昇、グローバル金融環境の変化を経て、この動きは一過性のものではなくなった。 そして、こうした潮流の中で注目されたのが「DAT(Digital Asset Treasury、デジタルアセットトレジャリー)」という概念だ。企業が暗号資産購入を財務戦略のみならず、企業戦略の主眼に掲げ、株式市場から資金を調達、暗号資産を購入して企業価値の向上を図ろうとする取り組みだ。 資金調達→暗号資産購入→企業価値向上→さらなる資金調達──。いわゆる「フライホイール」を回し、企業価値を一気に拡大させた企業が登場したことで、DATは大きな注目を集めた。 だが、フライホイールを回し続けることは簡単ではなかった。暗号資産市場の低迷とともに、DATの正当性、持続可能性に疑問が生まれた。2026年、DATはどこへ向かうのか。   DAT誕生の背景:マクロ経済の揺らぎと資産効率の追求 まず理解すべきは、 DATが誕生した背景にマクロ経済構造の揺らぎがあったという点だ。2020年のコロナ禍を起点に始まったグローバルな金融緩和は、企業の資金環境を拡大させた一方、インフレ局面に入ると、その購買力は目減りしていった。日本では長く続く低金利環境も相まって、企業の資産効率は世界的に見ても低水準にとどまっている。 こうした状況の中で、2100万BTCという発行上限を持ち、希少性を備えるビットコインを財務ポートフォリオに組み込むという考え方には一定の合理性が生まれた。公開情報をもとにした集計ベースでは、2025年末時点で全世界の企業が保有するビットコインは約102万BTCに達し、前期比で約40%増という急伸を示した。 企業によるビットコイン保有はもはや “奇抜な例外” ではなく、“静かに拡大し続けている現実” となっている。ビットコイン保有企業のランキング上位にはパイオニアとなったStrategyを筆頭に、大手マイニング企業、そしてDATという概念を世界に拡げたメタプラネットも名を連ねる。 成熟:過度な期待から「戦略の一要素」へ DATは、2024〜2025年前半にかけて大きな盛り上がりを見せた。Strategyの株価には、保有ビットコインに対して3倍ものプレミアムがついた時期もある。市場はDAT企業を “ビットコインETFの企業バージョン” として捉え、DATブームはピークを迎えた。 しかし2025年後半、暗号資産市場の低迷とともに、DAT企業の株価も下落。現在、企業価値(時価総額)は保有する暗号資産の価値に近い水準へと収斂しつつある。 この動きは「期待が剝がれ落ちた」とも言えるが、むしろ「市場がDATを正しく評価し始めた」と捉えることもできる。暗号資産の時価評価を損益に反映させる米国会計基準(FASB)の変更も、こうした透明性向上を後押しした。 二極化:Pure DATからIntegrated DATへ こうした変化の中で、DATは大きく2つの方向に進化している。 ひとつは「Pure DAT」と呼ばれるモデルだ。ビットコインをはじめとする暗号資産を長期保有し、価値の保存手段として扱うもので、Strategyやメタプラネットがその代表例だ。 もうひとつは、2025年後半に急速に存在感を強めた「Integrated DAT(事業型DAT)」。ただし、本稿では便宜的にこう呼ぶが、市場で確立した分類というより、ここでDATの進化を説明するために概念を整理したものだ。 Integrated DATは、暗号資産を単に “購入して保有する” だけではなく、ネットワーク参加やインフラ提供を通じて “暗号資産を使って収益を得る” モデルだ。 BitMine Immersion、DFDVといった海外企業が代表例で、前者はETH、後者はSOLを使い、ステーキング、バリデーター運営、DEXへの流動性提供など、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)ネットワークでのコンセンサス形成やDeFiプロトコルの流動性といったインフラに関与し、事業活動として報酬を得る。 日本でも、ASAHI EITOホールディングスがETHとSOLによるステーキングや流動性提供を掲げた。 また12月17日には、「漫画全巻ドットコム」などを運営するTORICOが「日本No.1 イーサリアム運用会社へ」を掲げて、イーサリアムトレジャリー事業を開始。gumiやフィナンシェの創業者である國光宏尚氏が「トレジャリー(DAT)事業戦略アドバイザー」に就任した。 Integrated DATは暗号資産の価格変動だけに依存しない収益を期待できる。この点は、従来のDATとの決定的な違いだ。 「DAT2.0」への進化 こうした変化は、DATが次の段階へ移行しつつあることを示している。単なる暗号資産の「保有」から、「活用」や「参加」へ──。いわば、「DAT2.0」と呼ぶべきフェーズに入りつつある。 DAT2.0とは、暗号資産の価格上昇を期待して、バランスシートに積み上げる戦略ではない。むしろ、オンチェーン経済に参加するためのインフラ資産として暗号資産を位置づけ、ネットワーク運営や流動性提供、ステーキングなどを通じて、企業活動の一環として暗号資産を「回していく」モデルだ。 暗号資産は、もはや “寝かせておく資産” ではなく、使い続けることで意味を持つ経営資源へと変わり始めている。 なお、もうひとつ見逃せない動きが、日本で見られる “Right-scale DAT(企業規模や財務余力に見合ったDAT)” と言うべき広がりだ。2025年には、北紡が手元資金でビットコイン購入を開始し、その後、レンディングをスタートさせた。 米国のDAT企業と比べると規模は大きくないが、日本市場においては象徴的な動きだ。円安・インフレといった日本特有の環境も、Right-scale DATを後押ししている。 “撤退”ではなく、“適切な距離感” 2026年を迎えて明らかになりつつあることは、DATはもはや“特定企業の実験的な取り組み”ではなく、企業が財務や事業を考える際に考慮し得る“選択肢のひとつ”になっていることだ。 2025年後半には複数企業の「DATからの撤退」が報じられた。しかし実態は、暗号資産との向き合い方について、企業が適切な距離感を選び始めた結果と言える。 リミックスポイントは暗号資産の保有戦略やWeb3関連投資を見直し、本業に軸足を戻した。コンヴァノは最大2.1万BTCの取得計画を撤回し、「利益剰余金の範囲でのBTC保有」へと戦略を転換した。 しかし両社とも、ビットコイン保有そのものを否定したわけではない。これは「DATの終了」ではなく、「DATの最適化」にほかならない。 多様化、平常化、そして成熟へ こうした状況を踏まえると、2026年のDATは次の3つの方向に進むと考えられる。 第1に、DATは多様化する。 Pure DAT、Integrated DAT、Right-scale DATなど、企業が置かれた環境によって、採るべきDATの姿は異なる。 第2に、DATは特別なものではなくなる。 暗号資産の保有は、企業価値の主役ではなく、財務戦略の一要素として位置づけられる。 第3に、DATは静かな成熟期に入る。 規制整備や会計基準の進展によって、暗号資産は企業財務の中でより明確な位置づけを確保していく。日本でも暗号資産の規制法(根拠法)が金融商品取引法(金商法)に移行することが見込まれている。移行によって、投資資産としての位置づけが明確になる。 DATは2026年、“企業が暗号資産と向き合う時代” に入ったことを示すものとなる。その行方は、価格動向だけではなく、金融インフラとしてのブロックチェーンの発展、 オンチェーン金融の変化によって形作られていく。 DATはもはや特別な戦略ではない。企業が未来を見据え、かつ「オンチェーン金融」が広がるとき、当たり前に検討される選択肢のひとつになろうとしている。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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