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暗号資産やブロックチェーン業界における各種プロジェクトの動向をまとめるカテゴリです。新規ローンチ、提携、資金調達、サービス拡張、エコシステム展開、オンチェーン施策など、Web3プロジェクトに関する重要ニュースを掲載します。

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Goldman Sachs、規制改革が機関投資家による暗号資産採用の「次の波」を牽引すると指摘

●Goldman Sachs(ゴールドマン・サックス)は、規制改革が機関投資家による暗号資産採用を後押しする最大のカタリスト(触媒)になると述べている。 ●暗号資産インフラ企業(取引所、カストディアン、決済など)は、暗号資産価格の上下や売買の活発・低迷といった取引サイクルの影響を受けにくく、エコシステム全体の拡大から構造的に恩恵を受けやすいとした。 ●同行は、2026年に想定される市場構造に関する立法によって、トークン化やDeFi(分散型金融)、そしてより広範な機関投資家資金の流入が一気に進む可能性があると指摘した。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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DATはどこへ向かうのか──企業が暗号資産と向き合う「DAT2.0」時代とは

2020年代前半、企業がビットコイン(BTC)を財務資産として保有し始めたことが話題となった。発端となったのは、米MicroStrategy(現Strategy)が2020年に、巨額のビットコインを積み上げると宣言したことだ。 多くの投資家にとって、企業が暗号資産をバランスシートに組み込むという発想は新鮮かつ大胆、あるいは無謀な試みに映ったが、その後のインフレ、金利上昇、グローバル金融環境の変化を経て、この動きは一過性のものではなくなった。 そして、こうした潮流の中で注目されたのが「DAT(Digital Asset Treasury、デジタルアセットトレジャリー)」という概念だ。企業が暗号資産購入を財務戦略のみならず、企業戦略の主眼に掲げ、株式市場から資金を調達、暗号資産を購入して企業価値の向上を図ろうとする取り組みだ。 資金調達→暗号資産購入→企業価値向上→さらなる資金調達──。いわゆる「フライホイール」を回し、企業価値を一気に拡大させた企業が登場したことで、DATは大きな注目を集めた。 だが、フライホイールを回し続けることは簡単ではなかった。暗号資産市場の低迷とともに、DATの正当性、持続可能性に疑問が生まれた。2026年、DATはどこへ向かうのか。   DAT誕生の背景:マクロ経済の揺らぎと資産効率の追求 まず理解すべきは、 DATが誕生した背景にマクロ経済構造の揺らぎがあったという点だ。2020年のコロナ禍を起点に始まったグローバルな金融緩和は、企業の資金環境を拡大させた一方、インフレ局面に入ると、その購買力は目減りしていった。日本では長く続く低金利環境も相まって、企業の資産効率は世界的に見ても低水準にとどまっている。 こうした状況の中で、2100万BTCという発行上限を持ち、希少性を備えるビットコインを財務ポートフォリオに組み込むという考え方には一定の合理性が生まれた。公開情報をもとにした集計ベースでは、2025年末時点で全世界の企業が保有するビットコインは約102万BTCに達し、前期比で約40%増という急伸を示した。 企業によるビットコイン保有はもはや “奇抜な例外” ではなく、“静かに拡大し続けている現実” となっている。ビットコイン保有企業のランキング上位にはパイオニアとなったStrategyを筆頭に、大手マイニング企業、そしてDATという概念を世界に拡げたメタプラネットも名を連ねる。 成熟:過度な期待から「戦略の一要素」へ DATは、2024〜2025年前半にかけて大きな盛り上がりを見せた。Strategyの株価には、保有ビットコインに対して3倍ものプレミアムがついた時期もある。市場はDAT企業を “ビットコインETFの企業バージョン” として捉え、DATブームはピークを迎えた。 しかし2025年後半、暗号資産市場の低迷とともに、DAT企業の株価も下落。現在、企業価値(時価総額)は保有する暗号資産の価値に近い水準へと収斂しつつある。 この動きは「期待が剝がれ落ちた」とも言えるが、むしろ「市場がDATを正しく評価し始めた」と捉えることもできる。暗号資産の時価評価を損益に反映させる米国会計基準(FASB)の変更も、こうした透明性向上を後押しした。 二極化:Pure DATからIntegrated DATへ こうした変化の中で、DATは大きく2つの方向に進化している。 ひとつは「Pure DAT」と呼ばれるモデルだ。ビットコインをはじめとする暗号資産を長期保有し、価値の保存手段として扱うもので、Strategyやメタプラネットがその代表例だ。 もうひとつは、2025年後半に急速に存在感を強めた「Integrated DAT(事業型DAT)」。ただし、本稿では便宜的にこう呼ぶが、市場で確立した分類というより、ここでDATの進化を説明するために概念を整理したものだ。 Integrated DATは、暗号資産を単に “購入して保有する” だけではなく、ネットワーク参加やインフラ提供を通じて “暗号資産を使って収益を得る” モデルだ。 BitMine Immersion、DFDVといった海外企業が代表例で、前者はETH、後者はSOLを使い、ステーキング、バリデーター運営、DEXへの流動性提供など、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)ネットワークでのコンセンサス形成やDeFiプロトコルの流動性といったインフラに関与し、事業活動として報酬を得る。 日本でも、ASAHI EITOホールディングスがETHとSOLによるステーキングや流動性提供を掲げた。 また12月17日には、「漫画全巻ドットコム」などを運営するTORICOが「日本No.1 イーサリアム運用会社へ」を掲げて、イーサリアムトレジャリー事業を開始。gumiやフィナンシェの創業者である國光宏尚氏が「トレジャリー(DAT)事業戦略アドバイザー」に就任した。 Integrated DATは暗号資産の価格変動だけに依存しない収益を期待できる。この点は、従来のDATとの決定的な違いだ。 「DAT2.0」への進化 こうした変化は、DATが次の段階へ移行しつつあることを示している。単なる暗号資産の「保有」から、「活用」や「参加」へ──。いわば、「DAT2.0」と呼ぶべきフェーズに入りつつある。 DAT2.0とは、暗号資産の価格上昇を期待して、バランスシートに積み上げる戦略ではない。むしろ、オンチェーン経済に参加するためのインフラ資産として暗号資産を位置づけ、ネットワーク運営や流動性提供、ステーキングなどを通じて、企業活動の一環として暗号資産を「回していく」モデルだ。 暗号資産は、もはや “寝かせておく資産” ではなく、使い続けることで意味を持つ経営資源へと変わり始めている。 なお、もうひとつ見逃せない動きが、日本で見られる “Right-scale DAT(企業規模や財務余力に見合ったDAT)” と言うべき広がりだ。2025年には、北紡が手元資金でビットコイン購入を開始し、その後、レンディングをスタートさせた。 米国のDAT企業と比べると規模は大きくないが、日本市場においては象徴的な動きだ。円安・インフレといった日本特有の環境も、Right-scale DATを後押ししている。 “撤退”ではなく、“適切な距離感” 2026年を迎えて明らかになりつつあることは、DATはもはや“特定企業の実験的な取り組み”ではなく、企業が財務や事業を考える際に考慮し得る“選択肢のひとつ”になっていることだ。 2025年後半には複数企業の「DATからの撤退」が報じられた。しかし実態は、暗号資産との向き合い方について、企業が適切な距離感を選び始めた結果と言える。 リミックスポイントは暗号資産の保有戦略やWeb3関連投資を見直し、本業に軸足を戻した。コンヴァノは最大2.1万BTCの取得計画を撤回し、「利益剰余金の範囲でのBTC保有」へと戦略を転換した。 しかし両社とも、ビットコイン保有そのものを否定したわけではない。これは「DATの終了」ではなく、「DATの最適化」にほかならない。 多様化、平常化、そして成熟へ こうした状況を踏まえると、2026年のDATは次の3つの方向に進むと考えられる。 第1に、DATは多様化する。 Pure DAT、Integrated DAT、Right-scale DATなど、企業が置かれた環境によって、採るべきDATの姿は異なる。 第2に、DATは特別なものではなくなる。 暗号資産の保有は、企業価値の主役ではなく、財務戦略の一要素として位置づけられる。 第3に、DATは静かな成熟期に入る。 規制整備や会計基準の進展によって、暗号資産は企業財務の中でより明確な位置づけを確保していく。日本でも暗号資産の規制法(根拠法)が金融商品取引法(金商法)に移行することが見込まれている。移行によって、投資資産としての位置づけが明確になる。 DATは2026年、“企業が暗号資産と向き合う時代” に入ったことを示すものとなる。その行方は、価格動向だけではなく、金融インフラとしてのブロックチェーンの発展、 オンチェーン金融の変化によって形作られていく。 DATはもはや特別な戦略ではない。企業が未来を見据え、かつ「オンチェーン金融」が広がるとき、当たり前に検討される選択肢のひとつになろうとしている。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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トークン化預金「DCJPY」、九州FG・肥後銀行・鹿児島銀行が共同検討へ

トークン化預金「DCJPY」のプラットフォームを提供するディーカレットDCPは12月29日、九州フィナンシャルグループ、およびその傘下の肥後銀行、鹿児島銀行とともに、九州の地域金融機関として初となるトークン化預金「DCJPY」の取り扱いに向けた共同検討を開始したと発表した。 九州フィナンシャルグループは、先進技術を活用した社会課題解決や地域経済の活性化、DXの推進を掲げており、2022年8月からディーカレットDCPが事務局を務める「デジタル通貨フォーラム」に参加してきた。 また、肥後銀行と鹿児島銀行は2024年9月に、ディーカレットDCPの親会社であるディーカレットホールディングスへ出資している。 4社は今後、「地域機関でのトークン化預金活用の実装に向けた検討」を進めていくという。検討開始にあたり、2025年10月より鹿児島銀行、11月より肥後銀行からの出向者をディーカレットDCPに迎え入れる。 九州では、ふくおかフィナンシャルグループ傘下の「みんなの銀行」が2025年7月、Solana Japan、Fireblocks、TISと、ステーブルコインおよびWeb3ウォレットの事業化に向けた共同検討を開始すると発表している。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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「何もしないことは選択肢ではない」──ステーブルコイン時代にECBが語る、デジタルユーロと通貨主権の危機

「通貨は、中央銀行が担う役割の核心にある」 欧州中央銀行(ECB)専務理事会メンバーのPiero Cipollone(ピエロ・チポローネ)氏は、ローマで開かれたAspen Institute(アスペン・インスティチュート)イタリア支部の円卓会議でのスピーチで、こう切り出した。 中央銀行の使命は、通貨を発行し、その価値を守ることだ。この使命自体は変わらない。しかし、チポローネ氏は強調する。 「私たちがその使命を果たす技術的環境は、いま根本的に変わりつつある」 現金からデジタル決済へ、銀行からテック企業へ。金融はすでに、デジタル化の波に飲み込まれている。中央銀行も例外ではない。もし中央銀行が変化に対応できなければ、「金融システムに安定の錨を提供できなくなるリスクがある」という。   欧州が直面する「3つの問題」 デジタル中央銀行マネーは「解決策が先にあるだけで、問題がない」と語られることもある。しかしチポローネ氏は、欧州には明確な課題が存在すると指摘する。チポローネ氏が挙げたのは、「解決策を探す3つの問題」だ。 第1に、小売決済の分断。 SEPA(単一ユーロ決済圏)によって送金や口座振替は統合されたが、日常の店舗決済やECで使える「真の欧州共通手段」は存在しない。その結果、欧州は「少数の非欧州系カード・ウォレット事業者に大きく依存している」。これは戦略的自律性の問題だ。 第2に、通貨の形そのものの変化。 トークン化や分散型台帳(DLT)は資本市場を効率化する可能性を持つ。しかし、「中央銀行マネーが中核に存在しなければ、決済は民間の私的資産に分断され、信用リスクが再び持ち込まれる」。さらに、外貨建てや国外発行の決済資産が広がれば、通貨主権が揺らぐ。 第3に、国境を越える決済の非効率性だ。 送金は依然として遅く、高コストで不透明だ。ステーブルコインは代替案を提示しているが、「自国通貨や金融システムに対するリスクを伴う」。特にドル建てステーブルコインが支配的になれば、「ユーロの国際的役割が損なわれかねない」。 この状況で「何もしない」ことは選択肢ではない。 中央銀行マネーと民間マネーは対立しない ECBの立場は明確だ。「中央銀行マネーと民間マネーは競合関係ではなく、補完関係にある」。 中央銀行マネーは信用・流動性リスクのない最終決済資産であり、「1ユーロは常に1ユーロであることを保証する基準点」だ。民間マネーが中央銀行マネーにいつでも交換できることが、人々の信頼を支えている。 この基盤があるからこそ、民間企業は革新的なサービスを安心して提供できる。ECBの役割は「民間のイノベーションを排除することではなく、安全にスケールできる公共基盤を提供すること」だという。 デジタルユーロという「デジタル現金」 リテール決済における中核施策がデジタルユーロだ。 法制化が進めば、2027年半ばにパイロットと初期取引が始まり、2029年に最初の発行が可能になる見通しだ。 チポローネ氏はこう説明する。「デジタルユーロは現金のデジタル版であり、法定通貨としてユーロ圏全域で使える」。 現金の役割が低下する中でも、欧州市民が「欧州の選択肢」を持てるようにする狙いがある。 また、デジタルユーロはオンライン・オフライン双方で利用可能とされ、プライバシーや耐障害性にも配慮される。銀行の役割も守られる設計だ。 「銀行は引き続き顧客関係を担い、デジタルユーロの配布や管理を行い、その対価を得る」。利息を付けず、保有上限を設けることで、信用仲介や金融政策への影響も抑える。 トークン化市場を支える中央銀行マネー ホールセール決済と資本市場では、トークン化された中央銀行マネーが鍵を握る。 トークン化は決済の即時化やスマートコントラクトを可能にするが、「共通の安全な決済資産がなければ流動性は分断される」。 ECBはこの分野で二本立ての戦略を進める。 既存インフラとDLTを接続する「Project Pontes(プロジェクト・ポンテス)」、そして統合型または相互運用型の欧州デジタル資産市場を探る「Project Appia(プロジェクト・アッピア)」だ。 狙いは明確だ。欧州のデジタル資本市場を、ユーロと欧州インフラを軸に構築することにある。 国境を越える決済と通貨主権 クロスボーダー決済では、「開放性と自律性の両立」を目指す。 ECBは即時決済システムTIPSを他国と接続し、将来的にはグローバルな即時決済ハブに育てる構想を描く。インドなどとの連携がその第一歩だ。 デジタルユーロも、将来的には他国通貨との接続を可能にする設計が検討されている。 「傍観するか、設計するか」 チポローネ氏は最後に、こう締めくくった。 「選択は単純である。通貨の未来が他所で形作られるのを傍観するか、それとも自ら設計に関わるか」。 中央銀行がデジタル時代に役割を果たし続けるためには、変化から逃げるのではなく、民間と共にその変化を形にしていく必要がある。 ECBが描く「通貨の未来」は、単なる技術革新ではなく、通貨主権と信頼をデジタル時代にどう引き継ぐかという問いへの答えでもある。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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Ethereumについて

Ethereumについて Ethereum(ETH)とは? Ethereumは、独自の暗号資産(仮想通貨)であるEther(イーサ)を備えた、分散型のオープンソース・ブロックチェーンシステムである。ETHは、多数の暗号資産の基盤(プラットフォーム)として機能するほか、分散型スマートコントラクトの実行環境としても利用される。 Ethereumは、Vitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)による2013年のホワイトペーパーで初めて提唱された。Buterinは他の共同創設者らとともに、2014年夏にオンラインで実施した公開クラウドセールで資金を調達し、プロジェクトチームはビットコイン建てで1,830万ドルを調達した。Initial Coin Offering(ICO)におけるEthereumの価格は0.311ドルで、6,000万ETH超が販売された。現在の価格を基準にすると、投資収益率(ROI)は年率換算で270%超となり、2014年夏以降、毎年ほぼ投資額が約4倍になる計算となる。 Ethereum Foundationは、コードネーム「Frontier(フロンティア)」のプロトタイプとして、2015年7月30日に同ブロックチェーンを正式にローンチした。その後、複数回のネットワークアップデートが実施されている。具体的には、2019年2月28日の「Constantinople(コンスタンティノープル)」、2019年12月8日の「Istanbul(イスタンブール)」、2020年1月2日の「Muir Glacier(ミュア・グレイシャー)」、2021年4月14日の「Berlin(ベルリン)」、そして直近では2021年8月5日に「London(ロンドン)」ハードフォークが実施された。 Ethereumが掲げる目標は、分散型アプリケーション(dApps)のためのグローバルな基盤となることにある。世界中のユーザーが、検閲・停止(ダウンタイム)・不正に強いソフトウェアを記述し、実行できる環境の提供を目指している。 Ethereumの独自性とは? Ethereumは、ブロックチェーン上のスマートコントラクト・プラットフォームという概念を先駆的に確立した。スマートコントラクトとは、インターネット上で複数当事者間の合意を履行するために必要な処理を自動実行するコンピュータプログラムである。契約当事者間における信頼できる仲介者の必要性を低減することを目的として設計されており、その結果、取引コストの削減と取引の信頼性向上が期待される。 Ethereumの主要な革新は、ブロックチェーンを用いてスマートコントラクトを実行できるプラットフォームを設計した点にある。これにより、スマートコントラクト技術が本来持つ利点が一層強化された。共同創設者のGavin Wood(ギャヴィン・ウッド)によれば、Ethereumのブロックチェーンは「地球全体のための一台のコンピュータ」のようなものとして設計されており、理論上、世界中に分散した公開ノードのネットワーク上でプログラムを動作させることで、あらゆるプログラムをより堅牢にし、検閲耐性を高め、不正の起きにくいものにできるとされる。 また、Ethereumのブロックチェーンは、ERC-20互換の標準規格により、「トークン」と呼ばれる他の暗号資産を発行・運用できる。実際、これがこれまでETHプラットフォームで最も一般的な利用形態となっており、これまでに28万を超えるERC-20準拠トークンが発行されている。このうち40以上が時価総額上位100位以内の暗号資産に含まれており、例えばUSDT、LINK、BNBなどが挙げられる。Play2Earnゲームの登場以降、ETH/PHP価格への関心も大きく高まっている。

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ロビンフッド、独自ブロックチェーンのパブリックテストネット公開 暗号資産とトークン化推進を加速

ロビンフッドは水曜日、イーサリアムのレイヤー2ブロックチェーン上に構築した独自ネットワークのパブリック・テストネットを公開し、年内後半の本格ローンチに向けた計画を着実に進めている。ブローカーアプリとして、より多くの取引をオンチェーン上へ移行させる狙いだ。 この新しいネットワークは「Robinhood Chain」と命名され、イーサリアム系のArbitrum上に構築されている。株式や上場投資信託(ETF)を含むトークン化された実世界資産(RWA)を支える設計であり、同社はCoinDesk主催のConsensus Hong Kongにて、6カ月のクローズドテストを経て開発者が初めて公に構築できる段階に達したと発表した。今後、メインネットの立ち上げを予定している。 このチェーンによって、ロビンフッドはユーザーに対し24時間365日の取引環境の提供と、自社の暗号資産ウォレットで資産のセルフカストディ(自己管理)を可能にすることを目指している。さらに、異なるチェーン間のブリッジやイーサリアム上の分散型金融(DeFi)アプリケーションとの接続も可能になるとプレスリリースで説明している。 今回のタイミングは、イーサリアムの中核ロードマップがベースレイヤー(レイヤー1)への注力を強める中での発表となった。すでに一部アップグレードにより取引コストは低下し、今後の改善によって混雑緩和が進む見通しであるため、レイヤー2を「純粋なスケーリング必需品」と位置付ける論調は弱まっている。 ロビンフッドのアプローチは、その前提を踏まえたものであることを示している。 ロビンフッドの暗号資産部門SVP兼GMを務めるヨハン・ケルブラット氏はCoinDeskの取材に対し、「ヴィタリック(ブテリン氏、イーサリアム共同創設者)は、L2は単にイーサリアムをスケールさせるためだけのものではないと以前から明確にしていたと思う」と述べ、「我々にとってイーサリアムをスケールさせたり、より速い取引を実現することが主目的だったわけではない」と付け加えた。 今回の取り組みは、ロビンフッドがこれまで進めてきたトークン化事業を踏まえている。昨年、同社は欧州ユーザー向けに米国株とETFのトークン版を提供し、配当支払いと時間外取引の拡張も実施している。 Entropy AdvisorsがDune Analytics上で集計したデータによると、これらの資産は約2,000銘柄の株式・ETFに及び、初期はArbitrum上で発行された。ただし、ロビンフッドがミントした株式トークンの総価値(約1,500万ドル)は、主要発行者であるxStocksやOndo Global Marketsの規模には及んでいない。 ロールアップ技術(レイヤー2による取引処理でベースネットワークの混雑を緩和する仕組み)が普及し始めた当初は、高騰する手数料と限られたスループットへの「イーサリアムの回答」として語られることが多かった。しかし、レイヤー1の処理能力が改善するにつれてナラティブは変化し、レイヤー2はイーサリアム本体では実装が困難な機能を組み込めるカスタマイズ可能なアプリケーション特化環境として位置付けられている。 ケルブラット氏は「我々が求めたのは、イーサリアムのセキュリティ、EVMチェーン上の流動性、そしてイーサリアム・エコシステムだった」と述べた上で、「それと同時に、チェーンをカスタマイズし、伝統的資産のトークン化に最適化できる方法も必要としていた」と語った。 ロビンフッド・チェーンは、高速取引向けロールアップと競うというよりは、トークン化株式などの規制対象金融商品に特化して設計されており、コンプライアンス要件が法域ごとに異なる点を前提としている。 ケルブラット氏は「金融システム全体を再現し、その上にさらに多くの要素を重ねる複雑さを考慮すると、チェーンはより専門化していくと思う」と述べ、「決済に特化したチェーンが現れ、我々のようにトークン化株式に特化したチェーンも登場するだろう」と話した。 イーサリアム共同創設者のブテリン氏は最近、コンプライアンスや実世界資産が絡む場合、いくつかのロールアップは異なる分散化についてトレードオフを受け入れる必要があるかもしれないと主張し、この見解はエコシステム内で議論を引き起こしている。 しかしケルブラット氏は、その議論がロビンフッドの戦略を大幅に変えるものではないと述べた。 「我々にとっては特に変わることはない」と同氏は語り、「法域によってコンプライアンス要件が異なるという前提に基づいて設計してきたし、そうした要件はチェーンに組み込むことができる」と述べた。 ロビンフッドは2025年6月に独自ブロックチェーン計画を初めて公表し、トークン化とオンチェーン金融を推進する広範な取り組みの一環として位置付けていた。それ以降、開発は主に非公開で進められてきた。 今回のテストネット公開により、開発者はネットワークへのアクセスや技術ドキュメント、標準的なイーサリアム開発ツールを利用できるようになった。メインネットのローンチに先立ち、ロビンフッドはテストネット機能を拡張し、株式トークンなどテスト専用資産の提供、ウォレットやその他のオンチェーン金融ツールとの統合強化を進める計画である。

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エルサルバドルのビットコインプロジェクトに関する議論継続──ウォレットの売却交渉も進展:IMF

IMF(国際通貨基金)は12月23日、エルサルバドルに対する40カ月間の拡大信用供与措置(EFF:Extended Fund Facility)の第2回レビューに関する声明を発表した。 EFFとは、構造的問題から生じる深刻な国際収支問題に直面している国を対象に、IMFが資金支援を行う制度。融資の実行に際し、IMFは融資先に対して定期的にレビューを行う。 エルサルバドルは3月、IMFと35億ドル(約5460億円、1ドル156円換算)の融資で合意。その条件の一部には、エルサルバドル政府が運営する電子ウォレット「Chivo」の売却や、ビットコイン購入の制限が含まれていた。 同声明では、Chivoの売却交渉が大きく進展していることや、エルサルバドル政府によるビットコイン(BTC)プロジェクトに関する議論が、透明性の向上、公的資源の保護、リスクの軽減を中心に継続していることが示された。   予想を上回る経済成長を評価 同声明では、エルサルバドル経済の成長を評価する内容も示された。 信頼感の回復、記録的な送金、活発な投資を背景に、経済が予想を上回るペースで成長していると指摘。実質GDP成長率は、2025年に約4%に達すると予想され、2026年の見通しも非常に良好だとしている。 IMFは、EFFの第2回レビューの完了に必要な全ての政策と改革について、スタッフレベルで合意に達することを目指し、エルサルバドル当局との緊密な連携を継続していくと述べた。 エルサルバドルのBitcoin Office(ビットコイン・オフィス)のWebサイトによると、同国のビットコイン保有量は本記事執筆時点で約7510BTC、米ドル建ての評価額は約6億5340万ドル(約1019億円)だ。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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2025年、世界の暗号資産政策を振り返る:TRM Labs

規制の明確化が市場の勢いと交差した一年 2025年は、暗号資産(仮想通貨)政策にとって転換点となる年だった。 規制の不確実性が市場の成長を抑えてきた時代は終わり、ルールの明確化と市場の成熟が同時に進む局面へと移行した一年だったと言える。 ブロックチェーン分析企業TRM Labs(TRMラボ)は、世界30の法域(世界の暗号資産エクスポージャーの70%超)を対象に、2025年の暗号資産政策動向を総括した。その結論は明確だ。規制は市場を止めなかった。むしろ、加速させた。 ステーブルコインが政策の主役に 2025年、世界中の政策当局が最も注目したテーマはステーブルコインだった。 TRMラボによれば、調査対象の70%以上の法域が、ステーブルコイン規制の整備を前進させたという。 背景には、ステーブルコインが単なる暗号資産ではなく、パブリックブロックチェーン上で機能する実用的な決済手段になりつつあるという認識がある。 米国でのGENIUS(ジーニアス)法成立、EUのMiCA(暗号資産市場規制)の施行、さらに香港、日本、シンガポール、UAEなどでも新たな規制体制が進展を見せ、規制当局は発行、準備資産、償還に関する明確な基準の整備を進めている。 業界にとってステーブルコインは、機関投資家が暗号資産の世界に足を踏み入れるための入口となった。価格の安定性とブロックチェーンの効率性が、決済や清算といった金融インフラ用途に適していたためだ。 規制明確化が呼び込んだ機関投資家 2025年のもう一つの大きな変化は、機関投資家の本格参入だった。 TRMの分析では、対象法域の約80%で金融機関が新たなデジタル資産関連の取り組みを発表している。 特に、米国、EU、アジアの一部など、明確かつイノベーションを阻害しない規制を整えた地域が、世界的な資本流入の中心となった。一方で、ルールが曖昧、あるいは銀行の関与を制限する国では、金融機関は慎重姿勢を崩さなかった。 象徴的な出来事が、バーゼル銀行監督委員会(BCBS)の動きだ。 当初、銀行が保有する暗号資産に対して厳格な資本控除を求める規制案は、2026年1月の実施が予定されていた。しかし、米国や英国がこの基準を採用しなかったこと、そしてステーブルコイン市場の急成長を受け、ルールの再検討が前倒しで行われることになった。 これは、銀行による暗号資産関与に対する規制当局の姿勢が軟化し始めていることを示唆している。 規制は不正を減らすのか TRMラボの分析は、規制の実効性についても明確な結論を示している。 最も規制が進んでいる暗号資産サービスプロバイダー(VASP)は、エコシステム全体と比べて不正取引の割合が大幅に低い。 規制当局は、コンプライアンスを遵守する仲介業者を、金融犯罪対策のパートナーとして位置付け始めている。その流れの中で誕生したのが、Beacon Network(ビーコン・ネットワーク)だ。 このリアルタイム情報共有ネットワークには、世界の暗号資産取引量の75%超を占めるVASPと、15カ国60以上の法執行機関が参加している。 国境を越える課題 ただし、課題も残る。暗号資産は国境を持たない。 FATF(金融活動作業部会)やFSB(金融安定理事会)は、規制の不一致が残る限り、規制の抜け穴は悪用され続けると警告している。 その現実を突きつけたのが、2025年初頭のBybit(バイビット)ハッキング事件だ。 北朝鮮系ハッカーが15億ドル(約2300億円、1ドル=156円換算)超のイーサリアム(ETH)を盗み、無認可OTC(相対取引)業者、クロスチェーンブリッジ、分散型取引所を使って資金洗浄を行った。この事件は、規制の網がかかっていないインフラが最大の弱点であることを浮き彫りにした。 2025年が意味するもの 2025年は、暗号資産が「規制されるかどうか」を議論する年ではなかった。どのように規制し、どこまで市場と共存させるかが問われた年だった。 規制の明確化は、イノベーションの敵ではなかった。むしろそれは、機関投資家の参入を促し、責任ある成長を可能にする土台となった。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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ETHZilla、約116億円相当のETH売却──DAT戦略からの転換へ

暗号資産(仮想通貨)を企業のバランスシートに積み上げる「デジタル資産トレジャリー(DAT)」戦略は、2025年前半にかけて急速に広がった。だが現在、その流れは明確に反転しつつある。 かつては暗号資産を競うように買い集めていた上場企業が、株価下落と資金調達難に直面し、保有暗号資産を売却して負債整理や事業転換を進める局面に入っている。 その象徴的な事例が、ナスダック上場のETHZillaだ。 同社はイーサリアム(ETH)を中核とするデジタル資産準備資産構築を掲げてきたが、12月19日、7450万ドル(約116億円、1ドル=156円換算)相当のイーサリアムを売却したと明らかにした。同社のイーサリアム売却は、これで2度目となる。   わずか半年でETHトレジャリーから後退 ETHZillaがイーサリアムを基盤とするDAT戦略に舵を切ってから、まだ半年も経っていない。 米証券取引委員会(SEC)への提出書類によると、今回の売却で得た資金は、今月初めに合意されたシニア担保付転換社債の償還に充てられる。 今回の売却価格は平均3068ドル。これによりETHZillaのETH保有数は6万9802ETHまで減少し、評価額は約2億700万ドルとなっている。 しかし、市場の反応は厳しい。ETHZilla株は22日、4%下落し、8月の高値からは約96%の下落となっている。 NAV割れが生む悪循環 この動きは、ETHZilla固有の問題ではない。 2025年前半、多くの上場企業が株式や転換社債を発行して暗号資産を購入した。しかし現在、その多くが保有暗号資産の純資産価値(NAV)を大きく下回る株価で取引されている。 このNAVディスカウントは、新たな資金調達を極めて難しくする。株式を発行すれば希薄化が進み、転換社債も条件が悪化する。結果として、企業は暗号資産を「買う」側から「売る」側へと追い込まれていく。 ETHZillaも例外ではない。同社はすでに10月にも、約4000万ドル分のイーサリアムを売却し、その資金で自社株買いを実施していた。当時、株価は20ドル前後だったが、現在は7ドルを下回る水準に沈んでいる。 DATブームの限界 ETHZillaはもともと、180 Life Sciencesというバイオテック企業だった。同社は今年7月、60以上の投資家を引き受け先とする4億2500万ドル規模のPIPE取引を実施し、DAT戦略へと大きく転換した。 この動きは、マイケル・セイラー氏率いるStrategy(ストラテジー)社のビットコイン中心のDAT戦略が成功を収めたことを背景に、多くの小型株企業が追随した流れの一部でもあった。 しかしETHZillaは、ここにきてその戦略から距離を置き始めている。 次の賭けはRWAトークン化 ETHZillaは12月16日、自動車ローン・製造住宅ローン・航空宇宙機器・不動産などの資産をトークン化するRWA(現実資産)戦略を推進中と発表した。 同社は、今後の同社の企業価値はイーサリアム保有ではなく、RWAトークン化事業による収益とキャッシュフロー成長によって決まると述べた。 これは、暗号資産価格の上昇に賭けるモデルから、実際の収益を生む金融インフラ事業への転換を意味する。 免責事項 : 本サイトは当ページのいかなるコンテンツや製品も推奨していない。本サイトは世界中他言語グローバルブロックチェーンサイトから引用したすべての重要情報を提供することを目的にしています。読者は上述の内容に関係したあらゆる行動をとる前に独自の調査を行い、自身の決断については全責任を負わねばならない。また、当記事は投資や金融商品購入のアドバイスではない。内容を参考としてご自由にご利用ください。

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Japan Fintech Week 2026

日本のフィンテックの魅力を世界に発信し、フィンテックの更なる発展に向けたビジネス機会を創出するため、2月24日(火)~3月6日(金)に「Japan Fintech Week 2026」を開催します。各種団体が開催する関連イベントと連携することで、国内外のフィンテック事業関係者が一堂に会す場とすることを目指します。 今回で10回目を迎える「FIN/SUM 2026」(主催:金融庁、日本経済新聞社)では“FIN/SUM NEXT AI×ブロックチェーンが創る 新金融エコシステム”をテーマに次の10年に向けた金融の進化のありかたについて、多彩な観点から議論を行います。 ※Japan Fintech Week期間中に開催される関連イベントへの参加方法(登録・チケット購入等)は、各イベントのウェブサイトをご参照ください。すべてのイベントに参加が可能な共通チケット等はございませんのでご留意ください。 https://www.fsa.go.jp/policy/japanfintechweek/2026/

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